毎年クリスマスシーズンに結婚記念日を迎えます。毎年です💦そりゃそうなのです、記念日は毎年同じ日に同じようにやってきますから。
思い返すと、遠い昔、クリスマスの休日に結婚披露宴💒を催したのでした。周りの迷惑も鑑みず…。その報いなのか、記念日のお祝いはクリスマスケーキとなり、今年は32回目を迎えました。
思えば遠くに来たものです・・・😅
今年は、長年営んできたお仕事を引退し、残務整理に勤しむ年末を迎えました。これまでは、セール真っ最中の12月に外食なんて余裕はとてもなかったのでありますが、今年は何年かぶりに、イルミネーション✨煌く表参道で、夫とお食事なんて、お洒落なことをしてみました😊
表参道が大好きで、早朝のケヤキ並木がもっと大好きで、ずっとこの近くでお店を営んできましたが、この季節だけは、いつもに増して大勢の人がやってくる。早朝は人影も少なくて、歩道橋の上で佇むと、私だけのケヤキ並木と勝手に思ってまいりましたが、このシーズンだけはちょっと焼きもち気分です。
でもでも、大事な友だちが多くの人の一年を癒してくれていることが嬉しい、表参道のXmasです🎄。
営んでいたお店は着物屋さんでした。着物にはお仕事として慣れ親しんでまいりました。でも、これからは違います。この先の暮らしの中で、私らしく着物に袖を通してまいりたいな、だから久しぶりの結婚記念日ディナーは、着物で出かけよう！と思っていました。
しかも、60代を迎えた今、心地よく感じるのは、気負わず、気楽にまとうこと。
引退後の最初の一歩は、何しろ軽くて暖かい、結城紬にしてみました。何もわからない夫は「まっいいんじゃない？！そもそもプロだったんだし」と、そっけない反応でありましたが、私的にはちょっとワクワクした夜になりました。
が、問題発覚！お洒落に縁のない山男の夫は、人のいない山中では自由気ままに積極的にパシャパシャとカメラを構えることができるのでありますが、レストランの中、着物姿、となると、な、なんともヘッポコ！！
これは隠し撮りって言いませんかね？だってトイレから帰ってきたところだし(-_-;)
えっ、なんで目を伏せてる？
「だって恥ずかしいじゃん、隣にもお客さんいるし」というわけで、どうやら人がいると躊躇してしまうという、なんとも容量の悪い、いや律儀なカメラマンだったのでした😂
着姿の撮影、それは私が長年にわたりお店でやってきたことでもありますが、その心得を伝授することが来年の課題となりそうです。
仕方がないので、コーディネートの着物と帯を撮影してみました。
本場結城紬「十絣」
織楽浅野名古屋帯「空と海」
お店では着たことのないお着物たちです。
これまでお店ではたくさんのコーディネートをご紹介してきました。ことにインスタやSNSなどの販促ツールが主流となった昨今では、友禅など華やかでフォトジェニックなコーディネートにたくさんの「いいね」を頂きました。季節の香りのする素敵な装いをご紹介できてドキドキわくわくしていました。
でも、私が個人的に身にまとうとなると、ちょっと気恥ずかしくて…、それに着物屋の女将の夫でありながら（着物デートは初めてかもしれないぐらい）💦慣れていないヘッポコが、えっ？なんてワサワサしてしまうのではないかと思い、シンプルでありながら上質で、ほんわかとするコーデにしてみました。
結城紬は寒い季節にはホントにほっこり優しく包んでくれて、着物が好きになる着物！帯はアンリ・マティスの絵をイメージした作品です。この帯はお店でもご案内して素敵な方にお求め頂きましたが、個人的にも好きで、織元さんにオーダーしたのでした。
そして、レストランでは上手くいかなかった撮影ですが、「ならば外ではどうよ？」「おぉ、外なら任せとけ」って、えっ？いやいや、また人が多いので静止画に失敗するかもしれず「動画にすれば？」ということで、眩いイルミネーションの下でリベンジ撮影会。
店主の時とはちょっと違う人？に見えるかもしれませんが、今の私の素の姿(^^;)。本当は、ほわほわで、いつもほろ酔い。。
引退後の人生は、まだまだこれからで、来年からはどんな日々が始まるのだろうと期待と不安でいっぱいですが、今思っていることは、まずは肩の力を抜いて、何しろ気楽に、身の回りの小さな幸せを見つけて暮らしていきたいな。そしてたまには、自分のために、心地よいと思える日に、たまにだけど着物に袖を通せたら良いかな、と思っています。
さて、表参道イルミネーション2023年、毎夜きらきら点灯中✨
うさぎ年の2023年が間もなく幕を下ろす頃となりました。どうか、新しい年が “ほわもわ” な良い年となりますように❣
（最近突然覚えた動画編集、ただいまちょっとだけ凝ってます💦）
