久しぶりの江戸小紋

東京の桜は花びらを終えて新しい若葉が芽生え始めています。GW間近となり、なんだかソワソワしていたら、名古屋に住む弟からLINEがきました。

「姉ちゃん、今度の東京出張だけど早めに終わると思うし、帰る前に夕飯どう?」😊

そういえば、あの子(といっても一歳しか違わぬアラカンおやじでありますが)に、(着物屋の女将だったにもかかわらず)一度も着物姿を見せたことがない!ということに気づきました。別に見たいと言われたこともありませんが(-_-;)

むふふっ、では、着物でご飯に行こう!で、うふふっ、どんな着物にしよっかな?紬かな、小紋かな…

いやいやちょっと待て。私のこれまでの着物ライフに欠かせない「土台」とも言うべきなのは、こもごもな思い出満載の、“江戸小紋”であります。

てなことで、あれやこれやと色々悩んだ末、弟だしな、やっぱりこれだ!ピンク色🐰

江戸小紋「うさぎ文様

この着物は、長年営んでいたお店でずっとお世話になった職人さんの作品です。そしてその職人さんが叙勲を賜るという良き日のために染めて頂き、身にまとったものでした。それ以来、大事な時にはいつもこれ。(もう閉鎖していますが)お店のHPのトップ画像もこれでした!

あの時、叙勲お祝い会の会場で「ちょっと地味だったかな…」なんておっしゃっていた薄ピンク色、あれから10年近くが経ち、ちょっと派手かな~とこそばゆくなっておりますが…💦

帯は、これまた10年以上も前に、帯屋さんの試作品であったものをもらい受け、お店で着用しまくったものです。もう何十回も着用してきたのに、まだまだこんなに現役!年季が入って、前よりも上手に結べるようになったかもしれません。

薄ピンクと水色だなんて、ますます若作りになってしまいましたが、会うのは弟だから(^^;)v。

というわけで、仕事終わりの夫も合流し、疲れたお腹にも優しいもの、遠方の友人が来れば必ず行ってしまう場所、しかも最近では、MLB東京シリーズの際にロサンジェルス・ドジャース奥様会も開催されたという、東京タワー直下の有名なお店 “とうふ屋うかい”さんに行きました。

両親がいなくなってしまうと、遠方の弟に会う機会はめっきり減ってしまい、顔を見るのは一年半ぶりでした。変わらぬ元気な姿に安堵して😊イエイvv。そして、立派になった大人を前にしても、私は未だに自分のことを「姉ちゃん」と言うのです。「あっ、それ姉ちゃんがやったげるからちょっと待ちなさい」なんて具合に💦 一歳しか違わない私たちを夫は双子みたい(何故か顔は全然似てないのに)と言いますが、姉ちゃんはずっと姉ちゃんなのです!

どうでも良い話は尽きず、店内のラウンジでお茶までして、「とうふ屋うかい」さんと言えばの東京タワーの見えるお庭で、記念撮影して頂きました。今度いつ会えるかわからないから、大事な写真✨

「人生はまだまだこれから」と言えども、これまでみたいに多くのことは望めないステージに立つ私たちであります。それでも10年後も20年後も、こんな写真が撮れれば良いな😊🐰🐻。そして二人には、きっと必ず、私よりも長生きして欲しい!と、しみじみ願う夜でした。