天空の鐘を鳴らせ(杓子山)

富士山を臨む

毎年お正月の初登山は「富士山の見える山」と決めています。今年は目の手術の影響で少し出遅れてしまいましたが、運動許可の出た1月半ばの三連休最終日、満を持して、富士山絶景の山へ辿り着きました。

富士山に会いに行く時、山梨側から臨むのか、静岡側から臨むのか、毎年悩みます。ただ、わが家の勝手な見解では、静岡側から見る富士は何事にも動じない力強さが魅力ですが、山梨側から見る富士は心震わすような繊細さを感じさせてくれる気がします。

そして、この度、私たちヘッポコ夫婦が目指したのは、“富士山が最も雄大に見える”山と言われる、山梨県の杓子山(しゃくしやま)です。

杓子山は、山梨県富士吉田市と都留市、忍野村の境に位置する標高1597.6mの山で「関東富士見百景にも数えられています。

というわけで、新年初の山レポートは、杓子山にて天空の鐘を鳴らせ♪。ではでは、2025年も、はりきって、Let’s go!!です。

アクセスとルート

【アクセス】雪凍結予報がありノーマルタイヤのマイカーには留守番を頂くことにして、電車で行きました。新宿から中央線あずさ→「大月」乗り換え→富士急行で「下吉田駅」下車。駅にあらかじめタクシーを予約しておきました。タクシーで登山口「不動湯」まで15分(タクシーは帰りも適当な時刻に電話すれば迎えに来てくれます)。

下吉田駅は、雲一つない快晴、そして、おぉ~早速、富士山がお出迎え下さいました。

登山口の「不動湯」は万病に効く霊水の宿として有名なのだそうです。残念ながら手術後の温泉プール禁止期間のため、今回は素通り(-_-;)

【登山ルート】不動湯→ゲート→大榷首(おおざす)峠→頂上のピストン(往復3時間半~ゆっくり休憩して4時間半ぐらい)。色んなルートがあるのですが、今回私たちが歩いたルートが最もラクチンだと思われます。本当は、鳥居地峠~高座山を経由するのもイイな~と思いましたが、何分病み上がりということで💦

そんなわけで、不動湯で親切なタクシードライバーさんとお別れして、いざ出発です。

不動湯~大榷首峠

新宿から「あずさ一号」に乗車して順調に乗り継ぎ、登山開始は9時40分頃でした。

不動湯はすでに標高約940mあるので、頂上との標高差は約650mぐらいかな。歩き始めてすぐに、振り返ると富士山🗻。

ものの15分も歩くと、この絶景です。タクシードライバーさんの話では、直前に雪が降ったので、雪帽子が広がってとても美しくなったのだそうです。天気の良いこの日は「絶景の富士山日和になりましたな!お客さん、運がイイよ」って言われて、ウフフっ💓

道は広くて、なだらかな林道が続きます。ゲートって何だろうと思いましたが、まさにゲート!動物除けかな?いや、これ以上は車はダメよ!ってことかもしれません。端っこから入ります。

大榷首(おおざす)峠までの1時間少々は、こんな林道をブラブラ歩く感じです。

そして度々ビューポイントで🗻!

木々が葉っぱを落としているので、雲一つない青空はますます青い。

ゆるやかな登りの林道が続きます。

南アルプスの山々も見えました👀

ほどなくして、大榷首(おおざす)峠に到着。ここからは右側の登山道を進みます。ゲッ険しそうです(^^;)

峠で休憩しようと思ったのですが、峠というだけあって眺望なし。なのですが、見渡すと少し斜面を登れば何かがある予感がして、ヨイショっと登ってみると、なんと、ここはパラグライダーの離陸台でした!ここから飛び立つのですね。

しかも、大絶景ではありませんか。しばしリュックを下ろして一息です。(だってこの後は激しい登り坂が待っているわけですから)

峠から山頂への急登り

というわけで、イザ登ろう!背後には富士山が見え隠れしているのですが、振り向けず。背中を押してくれているはずだから、どうかよろしくお願いしたいです。

ヘッポコ相棒もついにトレッキングポールを使い始めました。何しろ私たち、アラカンですからね💦

ちょっと休みたい。ダメだよ、狭い登山道で誰か来たらすれ違うのに迷惑でしょ!というわけで、休めません。

登るのだ。。。

そして、この階段が見えたら、頂上はもうすぐそこ。ここさえ登り切れば、天空の鐘が待っている。

天空の鐘を鳴らせ

到着しました。峠から約40分!頂上、到着~!!そして、素晴らしい大絶景が待っていてくれました。

これです、これこれ、杓子山といえばこれ、天空の鐘

では、鳴らしますよ↓↓↓♪

富士山に届きますように!

頂上の大絶景

さて頂上では、もう言葉を失う、大、大、大絶景でありました。この日も何人もの登山者の方と居合わせましたが、どなたも、この青空と富士様のお姿に、ただただ佇んで見つめておられました。

画像左の鏡のように輝く湖は、山中湖。

富士山、もしや誰か登っているのだろうか?ヤッホー‼

裾野がどこまで広がっているのか、判りかねるほどの、滑らかな美しさに見惚れます。

南アルプス山系と河口湖。

雲のかからぬお姿にお会いできることは、とても珍しいです。この澄み切った青空にも心の底から感謝申し上げます。

せっかくなので自撮り棒をやめて、山頂で出会った人に記念撮影をして頂きました。富士山も鐘もきれいに入るように、素敵に上手に撮って下さり感謝です💓

そして、仲良しを装って(笑)、富士山にもご挨拶。(居合わせて下さった方々に、イイですね~と喜んでもらいました💦)

まだまだ、撮りおさまらず、目にも心にも、記録にも残したくて、動画も撮影しました↓↓↓

帰りに予約した「あずさ」の時刻まで、とても余裕時間がありましたので、山頂でラーメン🍜も食べて、小さな祠にお参りもして、皆さんが続々と下山して行かれるというのに、私たちヘッポコは立ち去りがたく、ひたすらに富士山と語りあってしまいました。

富士山とのんびり下山

とはいえ、そろそろ下山しましょうか。

登りの急坂では背中を押してくれた🗻は、下りでは向かう先に見えるのです。

冬枯れの木の間から覗く姿に見とれてしまうと足を滑らせてしまいそうです。

でも、あなたがそこに居てくれると思うと🗻、とても心強いのであります。

まだ2時頃というのに、山の日差しは西日に変わろうとしているようで、太陽が富士山の雪をテカテカと照らし、斜面に美しく反射していました。

下山はあっという間。林道のビュースポットから見える、最後の富士山に手を振って、素晴らしい新年の初登山に感謝です。

新倉富士浅間神社

下山したとはいえ、時間が余ってしまいまして…迎えに来てくれたタクシーさんに、かの有名な富士山スポット「新倉富士浅間神社」へ連れて行ってもらいました。(というか、最寄り駅の下吉田駅から徒歩10分なのですが)。多くの外国人の観光客さんたちで賑わう場所。

ここは富士山のビュースポットであり、特に桜の季節はTVでも何度も映し出されるパワースポットとして有名です。一度行ってみたかったのですが、この度、意図せず足を運ぶことができました。

春になれば、画像手前の枯れ木は桜色に色づきます。何しろ、五重塔と桜と富士山、という最強の日本アイテムがタッグを組むスペシャルな景色を収めることができるというわけで、この日も、観光客の99%は外国の方でした💦

でも、富士山好きにはたまらない、なるほど、スペシャルな場所でありました!(撮影はきっと午前中、できれば朝がおすすめかな)

いつも、富士山詣で登山の際に地元の人とおしゃべりすると、「富士山は当たり前のように毎日そこにあるので、見ているようで見てないのですよね~」なんておっしゃられるのですが、私たちヘッポコにとっては、街角や人々と同じ画格の中に富士山が入って来るだけで、心が躍ってしまうのです。

何もイイ事ないな~と落ち込んでいる時や、何にも感動できずに疲れ果てている時には、富士山は、猛烈なパワーで勇気づけてくれます。もちろん、ノー天気に元気はつらつの時は、一緒になって笑ってくれているようでもあり、何しろ富士山は最強なのです!

だから、心を込めて言いたい!

ありがとうございます、富士山🗻💗

そんなこんなで、無事に初富士にお目にかかれたことに深く感謝して、この素晴らしい姿を心に留めて、今年が穏やかな明るい年になりますように、変わらずヘッポコお互いに力をあわせ、コツコツと歩いて行こうと思います。