初空に、富士の美味し国「鉄砲の木の頭(明神山)」

富士山を臨む

関東ではお天気に恵まれた晴れ晴れとした新年を迎えました。

お仕事始めのその前に、新年早々に素敵な山へと出かけました。年の初めは「富士山」にご挨拶です。

どうかこの富士の恵みが届きますように!

あけましておめでとうございます

どちら様にも新しい一年が、清々しい大きな空に包まれた心豊かな年となりますように、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今年はのんびりと東京で年越しをさせて頂きまして自宅の大掃除に断捨離にと励んでおりましたが、とはいえ行かなくちゃ💦どこへ?いつ?元旦?いやいや、どうするどうする!?

こんな無計画な時には、近頃はこんな本を参考にしたりしています。お散歩ハイクの優しい本。

ゴロゴロダラダラな年末を満喫中なんとな~くページを開くとドでかい富士山の素敵な写真を見つけました。するとヘッポコで単純な私たちも、にわかにやる気がみなぎってまいりました。

そして、お正月早々重い腰をあげて出かけましたのは、富士山周辺山中湖畔の山「鉄砲の木の頭(明神山)」です。

やっぱ富士山だよね~❣だって新年ですもん。しかも新宿から電車バス2時間半でたどり着ける、山中湖畔「高指山・明神山ハイキングコース」は所要時間約4時間、標高差300~400mという登山というよりハイキング。なまけた体にも、これなら行ける!行きたい?行こう!!ということで、今年の山はじめはここから。

山頂で富士山見ながらお雑煮ですね~。とノー天気に、新しい年もハリキッテLet’s Go!!なのでございます(*^^)v

さて、登山口。夜更かし寝坊がたたり、午前11時過ぎにやっとバス停到着。もうお昼やん(^^;)と言いながらもテクテクと道路を歩き別荘地を抜けると、感じの良い山道がはじまりました。

とにかく素晴らしい青空の中、太陽に照らされたススキの穂がキラキラ✨と出迎えてくれました。

誰もいない。雪はありませんがさすがにお正月の寒さが沁みます。でも青空はこれでもかというほどヒンヤリ青くて何度も深呼吸をしてしまいました。

太陽が照らし風が揺らす気ままなススキたちの美しいことと言ったらなくて、枯れススキがこんなに愛おしいとは・・・知りませんでした。

とにかくススキ。なんだかここは道なのか何なのかわからないのですが、ススキたちが「こっちこっち」と呼んでくれているような気がして・・・

そして歩き始めてスグからの迷子です。ここは道ではありません。山道には一般的にピンクや赤のテープで木々に印がつけられているハズなのですが、どこにもない!

木々が葉っぱを落としているのでこんな斜面を歩いてしまえるのですが、本当は林の中なのです、道はどこ?それでも「方角的にはこっちだ」とヘッポコが申すもので、仕方なく急斜面を登りきると・・・

来ました!2019年初富士!!

どうしてでしょう~富士山に会うと胸がドキドキ高鳴って、いつでもどんな時にも感動が込み上げてきて、そして何故だか手を合わせたくなってしまいます。迷子中でも・・・合掌。。

すると富士山が導いてくれたのか、相棒のヘッポコがクルリと踵を返して走り出し、なんと道発見!そうそう、道というのはこうでなくてワ!ススキたちが一斉に花道を作ってくれていました。るんっ♪

富士山に背中を押されてススキ野原を歩く、なんて凄いこと!なんだか背中が暖かい(*^^*)

お空との地平線は、ススキ。もしかして天国への階段はススキの花道なのでしょうか(^^;

そして、そして、最初の目標地点「高指山」標高1174m到着です。

この景色、なんとももったいないことに、お正月早々二人占めです。

神棚に代へて初富士拝むなり(乙字)

のんびりティータイムを過ごした後は、もう一つの絶景ポイント「鉄砲木の頭」に向かって、ススキ野原を駆けっこ開始。

冬の山では13時も過ぎるともう西日を感じるように思います。お日様に導かれて、初夢は枯野を駆け巡る。

それにしてもお空は高くて青くて、2019年の素晴らしいスタートでございます。

もしやこのアーチを抜けると・・・

本日のベストロケーション、鉄砲木の頭(明神山)標高1291m、到着です。

初空にうかみし富士の美味し国(虚子)

これまでも何度も富士山にお会いしてまいりましたが、毎度思うことですが、この日の富士が一番!改めて、地球はこんなに青くて美しいのでございます。

むむむっ、なんとベストロケーションに祠、山中諏訪神社奥宮の石祠で初詣です(*^^*)

お参りを済ませたら、お雑煮だ!

年末に残った野菜や卵をどっさり入れて、なべ焼きお雑煮を作りました。大きなお餅を一つずつ、ペロリ。今年も粘り強く過ごしていけますように(^^;)

そして、富士山を超えるなんておこがましいことはできませぬが、富士山へジャンプ!

富士さま~今年もどうぞよろしくお願いしますっ!!

ススキたちもキラキラ笑顔で見守ってくれる、新年のご挨拶でございます。

下山するのがもったいない、けれど気づけばもう午後3時。ススキたちが夕日の色に染まり始めます。

この山のハイライトの一つはススキ野原の下山道なのです。ススキたちはみんな背が高く埋もれてしまいそうですが、ススキの波の中を泳ぐように下る、感動のラストシーンのはじまりです。

振り向くと、鉄砲木の頭山頂はこれ以上ないというほど青い空。

ススキの海原で溺れてしまわぬように、道を見失わぬようにと、富士山とススキたちの優しさに感謝です。

ともかくも風にまかせて枯れ尾花(千代女)

午後4時、山中湖畔バス停着。バスを待つ間、夕日を背に佇む富士の景色はこれまた荘厳で美しく、また思わず合掌です。

富士山、一日お付き合い下さりありがとうございます。おかげ様で素敵な新年のスタートを切ることができそうです。また道中に疲れが溜まったら会いに参りますので、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

すると・・・ハイわかりましたよ。私はいつもここに居ますから今年も元気に頑張りなさい!そう言ってくれているようでした。

あっという間に松の内が終わり七草がゆを食べるともう日常が戻って来てしまいます。年越しと言ってもただカレンダーが変わっただけ、日常はずっと続いている、のでございますが・・・それでも、リ・スタートできる時が来た!

流れるままに生きる日々をリセットすることなど自力では到底できませんが、一年に一度の大きな力が私たちをリ・スタートに導いてくれる、そう思うとちょっぴり小躍りしたくなります。

そしてこの節目の時には、新しい小さな勇気を心のポケットにしまい、気持ち新たに歩き出すことが出来るようにと、毎年そう願う時でもございます。

今年もまた、時々たぶんきっと迷子になって立ち止まり、でもたまには素敵な景色に出会ったり、何やかんやの毎日を、とにかく休み休み一歩ずつ、ゆっくりと歩みを進めてまいりたいと思います。

どうか新しい一年が、穏やかなお空と暖かな大地、そして豊かな実りに恵まれた幸せな道のりでありますように。