スイスアルプス【ツェルマット②】美シルエットなマッターホルンビューハイク

2025スイスアルプス

ツェルマットの2日目は、午後から雨予報。しかも雷マークもあり、雷雨になる!とアプリが警告していました。本当は、ロートホルンまで上がって、エーデルワイスが咲くという道をスネガまで下山しようと思っていましたが、朝ホテルのフロントで尋ねると、なんと!ロートホルンまでのロープウェイは工事中。

ということで、雷が鳴る12時頃までに歩けるコースを考えました。それならば、もう一つのマッターホルンビューを楽しむコースを行ってみよう!

(行程)ツェルマットスネガブラウヘルト➨フルアルプ小屋~スネガ➨ツェルマット

※ハイキングコースは赤色。鉄道やゴンドラ・ロープウェイ移動は緑色

マッターホルンの尖峰が最も美しい「スネガ展望台」

スネガにはスネガ・パラダイスという展望台があり、そこから見る角度のマッターホルンが最も美しいと言われています。

というわけで、ツェルマットから地下ケーブルを使って、約5分でスネガへ!

午後に☔になるという予報ですが、朝はこの景色!スネガ・パラダイス標高2288m

なるほど、角度が少し違うのだな。ほんの少しのことですが、突き出ている岩の稜線が左に寄っていて、しかも山の裾野から天を突き刺す、ダイナミックで均整の取れた姿が魅力的なわけです。

この旅で、マッターホルンを色んな角度から眺めることができました。幸せいっぱい💗

確かに美しい✨

マッターホルンビューでハイキング

スネガからゴンドラで一駅上がった「ブラウヘルト」(標高2571m)からハイキングを開始します。

ブラウヘルト➨ステリゼー➨フルアルプ小屋➨スネガ(約3時間)のマッターホルンビューな天空ハイクです。

昨日とは少し違う、マッターホルンを取り巻く山々も、その全景をしっかりと見ることができる。なんだか、こんなに露わな姿を拝見してしまって良いのかと思うけれど、これまた、ドキドキ感動してしまうわけです。

今日も、素敵なビューハイクであります。

しかし、雷マークの天気が気になるヘッポコ。スマホ見てるとつまづきますよ!

ほどなく、湖が見えてきました。あれはステリゼー

ここもミラー湖として有名で、逆さマッターホルンが美しい場所なのですが、もうすぐ雷雨がやってくるせいでしょうか、湖面にさざ波が立ち、揺れていました。なんだか、堂々たる雄姿が揺らめくと、私の気持ちまでザワザワしてしまう💦

ここからフルアルプ小屋へはなだらかな上り坂となるので、歩きながら何度も振り返ってみる。山並みから続くマッターホルンは本当に美しい。

だけど、あっ、あ~、雲が・・・誰が雲を呼んだのろう。

そんなおとぎ話を妄想している場合ではないよ。雲が尖峰を隠してしまう前に、本日の記念写真をセネバ✨

そして、フルアルプ小屋へと急ぎます。実はここは山小屋でホテルではないのですが、ちょこっと宿泊も検討しました。日本の山小屋と違うのはシャワーがあったり、雑魚寝といってもベッドだったりするから、日本の小屋よりも過ごしやすいかも?と思ったのです。だけど、日程が足りなさ過ぎて、今回はテラスでジュースとカフェ休憩のみ。

小屋の前にブランコ。きっとマッターホルンに向かって漕ぐのだな。だけど、足を向けるのもどうかな?とか色々思ったりして…

そんなこと言っている間に、あれよあれよと雲が発達してきました。それでもすぐに☔が降り出す気配ではないけれど、先は急がねば。

フルアルプ小屋からの道は、通常ルートではなく、尾根道に上がって進もうと思っていました。

なぜなら、この尾根の左側は氷河(フィンデル氷河)!山ノボラーとしては、下の道よりも、ちょこっと山岳気分が盛り上がるので、ウキウキします。

時々手を使う、ちょこっとだけ危険個所あり。

ハイキングというより登山道的な道ですが、右側斜面ではマーモットの鳴き声がしています。

この時、前を歩く外国人女性二人組がマーモットを発見したみたいで声を掛けてくれました。どこ?どこどこ?ヘッポコ相棒な夫はおもむろにカメラを構え必死で追いかけている様子なので、ちと休憩。

マーモットにも雨が近いことがわかっているのか、お家に帰ったもよう。ということで、いよいよ、本日のマッターホルンが姿を隠してしまいそうになると、空にはモクモクと雨雲が発達してきてしまいました。

左下には山上湖「グリンジゼー」が見える。もし雨が来なければ、湖に降りて「リッフェルアルプ」まで歩こうかと思っていましたが、予報アプリが的中しそうです。

12時、ついに猛烈な雨と雷がやってきました。考えてみれば遮る物が何もない高所で、雷に打たれるってヤバいのではないか!?とにかくゴアテックスを着込んで、駆け足でスネガへ向かうのだ!

左下を見ると、こんなお天気なのに鮮やかな、というか乳白色のターコイズブルー。何だろう。どうやら貯水湖Mosjesee(モシェ湖)。乳白色なのは氷河の水が流れ込んでいるため。(川もそうだけど、氷河が岩を削り砂交じりの水となるため、水の色が濁るようです)

この後、リュックにもカバーを取り付けて、全身ずぶ濡れとなりスネガ駅に到着し、地下ケーブルに乗るにあたっては、周りの皆さまを濡らさぬように、ゴアテックスを脱いで濡れたものをちゃんとリュックに入れて、すっきりキレイにしてツェルマットへ戻ると、雨は小降りになっていました。

ホテルでシャワーを浴びて、ツェルマットの街を散策しているうちに雨が上がり、博物館を見学したりショッピングをしたりして、この夜は街で外食🍴

おまけ「リッフェルアルプ」お散歩

ツェルマット最終日、サンモリッツへの移動日の午前、昨日の雷雨で諦めてしまったリッフェルアルプへ、ちょこっと散歩に立ち寄りました。

ゴルナーグラート鉄道でリッフェルアルプ駅で下車すると、トロッコ電車が走っていました。

リッフェルアルプには、リッフェルアルプリゾート2222mという山岳ホテルリゾートがあるのです。ホテルのお客様の送り迎えはトロッコらしい。歩いても10分ですけど。

ここもまた、素敵なホテルで、目の前はマッターホルンビュー!

なのですが、この日も生憎、あの方は雲の中。

朝はまだ誰もおらず、ブランコが寂しそうだったので、揺れてみました。

この日は、氷河特急でサンモリッツへ移動する日なので登山装備はスーツケースの中だから、アルプスっぽいかなと思うユニクロワンピで💦

マッターホルンは雲から出て来てくれませんが、素敵な光景に(壮大な妄想にふける時間も)たくさん頂きました!心より感謝です。

リッフェルアルプから、私たちが宿泊したホテル「リッフェルハウス1853」が見えました。ゴルナーグラート鉄道で一駅。歩くと1時間ぐらいなのかな。もう一度は行かれないけれど、この旅のマッターホルンは、本当にホントに最高でした💗

(おまけ)ツェルマットを後にする前に、どうしてもマーモットを連れて帰りたかった。山で会えた子を連れ帰るわけにはいかないので、街のお店をさんざん物色して見つけたお気に入り!自然保護団体が手作りで作っているというこの子を身請けさせて頂きました。これから一緒に旅をします。

そういえば、登山鉄道でもゴンドラでもロープウェイでも、ワンコ連れの人がたくさんいらっしゃいました。帰りのゴルナーグラート鉄道にいた子。大人しくて賢そうなワンコでした。

というわけで、これからサンモリッツへ向かいます。