スイスハイキング【グリンデルワルト①】メンリッヒェン爽快ハイク~ユングフラウヨッホ展望台へ

2025スイスアルプス

アイガ―が目前に迫る可愛い街「グリンデルワルト」での初日は、そのアイガーを始めとする「ユングフラウ三山」を望むハイキングと、ヨーロッパ最高地点の鉄道駅にある展望台「ユングフラウヨッホ展望台」を散策しました。

(行程)グリンデルワルトグリンデルワルト・ターミナルメンリッヒェン➨クライネシャイデック➨アイガーグレッチャーユングフラウヨッホ展望台アイガーグレッチャーグリンデルワルト!

※ハイキングコースは赤色。鉄道やゴンドラ・ロープウェイ移動は緑色

アルプス一望「メンリッヒェン」

まずは「グリンデルワルト」駅から一駅の「グリンデルワルト・ターミナル」駅まで移動し、そこからゴンドラに乗り換えて標高2230mのメンリッヒェンに向かいます。

ゴンドラに乗車しただけで、フワ~と気持ちがあがる。20分程の乗車時間を楽しんでいると、草原を小さな生き物が駆けて行きました。マーモット!そう、マーモットに会うことも楽しみの一つ。ヘッポコ相棒は咄嗟のことにカメラに収めることはできずショックで固まってしまいましたが💦めちゃくちゃ愛らしい姿でした💗

1000m以上も標高を上げて、ゴンドラはゆっくりとメンリッヒェンの駅に到着!目の前に子どもたちが遊べる広場がありました。でも朝が早すぎるのと曇り空のせいか人影まばら。

あそこはメンリッヒェンの山頂、(お天気と時間の都合で山頂散歩は後日に行きました。記事下)

実はここには素敵な山岳ホテルがあります。ベルグハウス・メンリッヒェン(後日の写真↓)。ここも宿泊候補でしたが、今回は街のホテルに。

ユングフラウ三山を望む「王道ハイキング」

さて、本日のハイキングコースは、ここ【メンリッヒェン】からユングフラウ三山を眺望しつつ【クライネ・シャイデック】まで標高2230mから2061mまで緩やかな下り道を歩くコースです。

どっちに進むかな?と思うと必ず標識があります。ちなみに「白に赤印」は散歩じゃなくてトレッキングコースという意味らしい。

ここからメンリッヒェンの山頂まではお散歩20分。クライネ・シャイデックまではトレッキング1時間半。了解v。

※ゆっくりと景色を楽しむためには、標識の所要時間に30分くらい足す感じかな。

GPSも立ち上げて、さて、歩こう!

このコースはアップダウンもなく、たったの1時間半~2時間。色んな雑誌に掲載されている「王道コース」。どんな景色が待っているだろう~。標高2000m越えのお天気は変わりやすく、雨が降ったかと思ったら、途端に晴れてきました。

おっ、お、お、お。あれはアイガーではないか?

歩き始めてすぐにわかる!すっ、すごい、なんという広々とした景色なのでしょう。しかも険しいアルプスの山々を望みつつ、目の前には高原の花が咲き乱れるこの景色!いきなり感動し過ぎて、足が止まる💦

映像や写真でしか見たことのなかった光景。これはもう、ここでしか見られない世界なのだ。

ユングフラウ三山が見えました。雲がかかっているけど左から、アイガー、メンヒ、ユングフラウ!

どうでしょ!素晴らしい~💗

ヤバイ!足が止まりまくります。何しろ、自分の肺がいきなり大きく膨らんで、透き通った空気をめいっぱい吸い込んだみたいに、体中が浄化されていく感じ。

先に進むのがもったいなくて、動画も撮りまくり↓

コースの中間地点にはベンチがあり、世界中からやってきた人たちが記念撮影を楽しんでいました。なので、Could you take a picture?うっ、なぜタテ?ユングフラウが入ってないけど、ややこしいことは無しにして、thank you(#^^#)。

本当は背景はこうして欲しかったかな~(^^;)v

しつこいけど、アイガー、メンヒ、ユングフラウと天空の散歩道

こんな緩やかな道なのに、目の前には巨大な奇岩が現れたりして、それはもうスケールが違う。

あっという間に目的地のクライネ・シャイデックに到着してしまいましたが、駅さえも素敵。

グリンデルワルトからクライネ・シャイデックまでは登山列車が来ています。歩く人、登山電車で景色を楽しむ人、どんな人にも優しいスイス。

私たちはここから、アイガーグレッチャーまで鉄道に乗り、そこからユングフラウヨッホ展望台までの切符を買って、トップ・オブ・ヨーロッパを目指します。

氷と雪の世界「ユングフラウヨッホ展望台」

アイガーグレッチャー駅からヨーロッパ最高峰の鉄道駅ユングフラウ(標高3454m)(通称:トップ・オブ・ヨーロッパ)までは別料金。予約なしの私たちは自販機で切符を買って乗車口に並ぶ。でもすぐに乗れます座れます!

ユングフラウ鉄道約40分の乗車時間のほとんどがアイガー・メンヒの山中を抜けるトンネルの中。途中、展望窓のある停車駅で5分ほど停まってくれます。そして到着すると、そこは氷の世界!

しばらく「アイスパレス」と呼ばれる氷の回廊を歩きますが、途中にこんなアトラクションも。

ユングフラウ地方の暮らしをイメージしたスノードーム。

足元はツルツルです。バランスを崩すと転びそうですが、誰も転んでませんから大丈夫。でもとにかく寒いので、長ズボンを履いてダウンを着込みました。

なかなか氷の世界から抜け出せませんけど、なんか楽しい。

色んな氷の彫刻も現れます。

中には、ユングフラウ鉄道建設の歴史を体感できる通路もあったりしました。ユングフラウ鉄道は、およそ100年前、鉄道王アドルフ・グイヤー=ツェラーの発案により、アイガーとメンヒの山の中にトンネルを掘ってユングフラウの頂上まで鉄道を通す!という斬新なアイデアにより着工されました。

しかしそこは、標高約2000から約3500mの区間、それを全部トンネルで!その無謀とも思える計画を実行した人々は、当時の最新技術を用いたとはいえ、ほとんどが手作業で掘り進んで行ったことを知り、驚愕してしまいました。着工から20年以上をかけて完成したのが1912年。それは例えば、富士山の5合目から頂上までトンネルを掘る?みたいなこと、しかも100年前だぞ!ちょっと身震いしてしまいました。

ようやくエレベーターに乗ることができ、高速で上昇した先は、標高3571mスフィンクス展望台です。なんと真っ白な雪の世界へと飛び出しました。

何も見えない!寒い!とりあえず早々に降りて見上げると、あそこがさっきの展望台。どうやら、展望台の立つ岩山がエジプトのスフィンクスに似ているから、そう名付けられたとか。

全長約23キロにも及ぶというアルプス最大の氷河、アレッチ氷河が見渡せました。スケールが大き過ぎて、すんなり理解できないわけですが、全部凍ってるってことよね!しかも何百年、いや何千年も前からそこにある。近年は温暖化の影響で融解が始まっているそうなのだけど…。それにしても美しい。

展望台の下の屋外テラス(プラトーテラス)で外へ出ると、国旗が立っていて、どうやら撮影ポイントらしいということで、この日は雲の中ではありましたが、なかなかに貴重な体験でした。

事前調べでは、もう一つの出口は、メンヒスヨッホ小屋(展望台から小一時間)まで歩ける、というわけで、クルクル回って出口を探して外へ出ると、なんとこの先death zone💦地上3500m世界なわけで、山の?天の?宇宙の?神様がもたらした雲には逆らえず、残念!

アイガーグレッチャー駅に戻ってきました。こちらがユングフラウ展望台まで連れて行ってくれた登山列車「ユングフラウ鉄道」です。

アイガーグレッチャー駅では目の前に氷河を抱いた山が。グレッチャーとは氷河という意味らしく、これはアイガー氷河。ここからクライネシャイデックまで歩くコースもありますが、時間なく、それはまたいつか。今回は最近できたと言う最新鋭のロープウェイ「アイガーエクスプレス」に乗って、一気にグリンデルワルト・ターミナル駅へ

再びの「メンリッヒェン」

~後日のメンリッヒェン~

グリンデルワルト最終日の午前中、もう一度メンリッヒェンへ。お天気の良い朝は清々しくて、お散歩片道20分の山頂往復を楽しみました。

というか、お天気良好でも三山には雲が…山頂ベンチで雲が居なくなるのを待ち続けて30分なので、たぶんメンリッヒェンに2時間近く滞在し、なんとか三山の頂を捉えることができました。

左から、アイガー、メンヒ、ユングフラウ!皆さんのことは、決して忘れることはありません‼

※そして、グリンデルワルト2日目に続く

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