サンモリッツ2日目、この日のうちにチューリッヒまで戻らないといけないのですが、出発を遅らせて、午前中の間に前日の雨でお流れになっていた「ラーゴビアンコ湖畔からベルニナ沿線ハイキング」をしました。
(行程)サンモリッツ(ベルニナ線)➨オスピッツォ・ベルニナ➨アルプグリュム➨(ベルニナ線)サンモリッツ
※ハイキングコースは赤色。鉄道移動は緑色。


【ベルニナ沿線ハイキング】美しきラーゴビアンコ
ベルニナ線はサンモリッツとイタリアのティラーノを結ぶ鉄道でその大半が世界遺産。景観の美しさから特急列車はパノラマカーとなっていますが、私たちは普通列車をちょこちょこ乗り降りしました。(あっちなみに窓枠下の地図付きの台の下にはゴミ箱が付いてます。スイスの街はゴミ箱多数。だからキレイ✨)

なんてったって、沿線の多くが世界遺産なので、車窓の景色は誠に素晴らしく、あっ氷河!ピッツ・ベルニナから谷筋を覆うモルテラッチ氷河。ここで降りる人も多くありました。

30分ほどで、オスピッツォ・ベルニナ駅に到着。目の前には、ラーゴビアンコ!な、なんと美しいのでしょう。イタリア語で「白い湖」というラーゴビアンコ。ここは標高2234m。夏の湖面は青と緑。生き生きとした自然の色を映しています。

ここ、オスピッツォ・ベルニナ駅➨次の駅アルプグリュムまで、約2時間ほどのハイキングを楽しみました。アップダウンの少ない楽しいハイクです。

駅を降りてラーゴビアンコに酔いしれていると、列車がやってきました。青と緑の世界に赤い列車がとにかく愛らしくて、キュンとします。

絵本の世界みたいで、なんだか心温まる物語が生まれそう。

湖に沿って、線路に沿って、歩くんです。移動日の出発を遅らせても、ぜひ歩きたかった場所。

ラーゴビアンコの端っこまで歩いてきました。湖面に映る山と空。スイスの湖は青さが違う。もしかして空の青さも違うのだろうか、などと思ったりして。

サンモリッツでは日本人に会うことが滅多になくて、この道で出会うハイカーさんたちも地元の人が多いようです。ワンコを連れているご夫婦とは、抜きつ抜かれつで歩くことになり、とても和やかに笑顔で何度も挨拶をかわしました。
すごいよ!空の雲までくっきりと映しとられてる。

牧草地と赤い列車のベルニナ線
ハイキングコースの後半は、湖を離れると、牧草地。

カウベルの音が響く中、赤いベルニナ列車が通り過ぎていく。(先頭に可愛いトロッコ車両が付いている。沿線の世界遺産の景色を楽しめるようになっているのだな!)

なんだか牛さんたちもフレンドリーです。でも、グリンデルワルトの牛さんとは何か違う。

これ絶対、絵本になるよな~、どんなお話がいいかしら?主人公は牛さん?などと考えていると、マーモットの鳴き声が「ヒュ~♪」そっか、姿の見えぬ君たちは、アルプス・マーモットっていう立派な名前があるのでしたね。(私のリュックの中にも、ちゃんといるのだけどね、ツェルマットで捕獲した💦マーモットのミリ)

少しだけ上り坂。爽やかな空気が心地よく体を包み込んでくれます。

ぎょぎょっ。またもや、道の真ん中を歩く牛さん。

どうやって通り過ぎようか…。一瞬躊躇するも、この旅ではもうすっかり慣れましたので、私も堂々と通り抜けるのだ。けど、彼らは何も気にしてない!
あっという間にアルプグリュムが近づいてきた頃、可愛い小屋がありました。

この小屋の下、あそこがアルプグリュムの駅です。この駅で線路がグルリと旋回している。これはぜひ、列車が通るところを見たい!

ということで、小屋でランチをすることにしました。

もちろん、スープとパン。大麦入りの美味しい美味しいスープ。

すると、来ました!ぐるりと回ってティラーノへ行く列車。

めちゃくちゃ興奮してしまい、二人そろって動画を撮りました。
列車が旋回するところを見られたなんて、とてもラッキーでした!もう、思い残すことはない(いや、それはいっぱいあるけれど)、でも、もう時間が迫って来て、私たちは戻らなければならぬ。小屋から駅まで一気に駆け下りて…むむむ?ここで撮影してね!ということかな。では。

そして、ほどなくやってきた列車に乗って、後ろ髪惹かれつつも、サンモリッツへ戻ります。

そして、ホテルで荷物をピックアップして、チューリッヒに向けて、スイス国内最後の大移動開始。