スイスアルプスハイキングの旅、12日の間に滞在した街は、
★アイガー北壁を間近に見上げ、ユングフラウ三山を望む美しいハイキング、トップオブヨーロッパの愛称で知られるユングフラウヨッホ展望台を楽しめる、標高1000mの小さくて愛らしい街「グリンデルワルト」
★なんたってマッターホルン!天空ハイクは絶景。古くから山岳リゾートして栄え、ゴルナーグラート鉄道や地下ケーブルも発達し、多くの登山者や観光客で賑わう、標高1600m、マッターホルンの麓街「ツェルマット」。
★ベルニナアルプスとサンモリッツ湖に囲まれた、標高1800mの爽やかな湖畔リゾート。氷河特急やベルニナ線の起点駅(終着駅)であり、高級ブランドショップの並ぶ、美しい坂道の街「サンモリッツ」。
★中世の面影を残す大通りをトラムが自由に行き来する光景に気持ちが躍る、スイス最大の都市。国際空港と中央駅を行き来した、旅の始まりの街であり、最終日を過ごした街「チューリッヒ」。
毎日毎日💦天空のハイキングに明け暮れていましたが、合い間には街をぶらぶら歩いたり、食事をしたり、お土産を物色したり、街の中に溶け込んで過ごしました。


アイガー北壁が間近に迫る、可愛い街「グリンデルワルト」
グリンデルワルトはチューリッヒから3時間ほど。インターラーケン・オストで乗り換えて登山鉄道の終点駅でした。

標高1000mの街の玄関口を出ると、アイガーがデンと構えてる。駅前は多くの観光客や登山客で大賑わい。ここに3泊しました。

あれがアイガー北壁。北壁の登山ルートは何コースもあるようですが、多くのクライマーを魅了してやまない堂々たる姿は圧巻でした。

宿泊したホテル「アルテポスト」。家族的でほっこりとする優しいホテルでした。お祭りの夜に鍵を持たずに出かけてしまい遅く帰った時も開けてくれて、チェックアウトの時にはオーナーママからチョコを頂きました。

お部屋の広いバルコニーからも、アイガー!バルコニーには、イスとテーブルも用意されているので、外食しない日はこの景色を眺めつつ、ワインを開けました。

グリンデルワルトの街は小さくて、駅からまっすぐに伸びる「ドルフ通り」がメインの通り。この時期、水曜日の夜は屋台やバンド演奏などが行われるお祭り日。

グリンデルワルトの人口はたったの4000人、でも年間の100万人もの人が訪れるのだそうです。

この夜は、私たちもレストランで食事をしました。聞いてはいましたが、パスタはやわらかい。なんというか例えば稲庭うどんみたいです。だけど、チーズのソースが良く絡んで美味しい。なんたってスープは絶品。

そうこうしているうちに、道路でホルンの演奏が始まりました。スイスアルプスの夜、心にしみる音色でありました♪
滞在中、ちょこちょこ雨に打たれましたが、雲の流れが速く、青空は私たちを見捨てることなく、颯爽と現れます。

アイガ―はじめ素晴らしい絶景と広々とした高原の景色を瞼に焼き付けて、本当は、まだまだ行きたい所がたくさんあるけれど、またいつか戻って来るよ!とつぶやきつつ、次の街ツェルマットへ。
※もう一度行くならグリンデルワルトかもしれないなと思います。ミューレンやウェンゲンという魅力的な街までは足が延ばせませんでしたので💦

●グリンデルワルトハイキング記録
①ユングフラウ三山を望む爽快ハイクとTop of Europe➨こちらクリックで!
マッターホルンの尖峰を望む、山岳リゾート「ツェルマット」
グリンデルワルトからツェルマットへは3度乗り継いで3時間。ツェルマットは標高1600mのマッターホルンの街です。色んな角度から名峰マッターホルンを望める街は、古くからスイスアルプスの山岳リゾートとして栄えました。あっ、駅前広場から、マッターホルン見えた👀
そうそう、ツェルマットではガソリン車やマイカーの乗り入れができないので、商業用の電気自動車のみ。

スイスの鉄道に改札はありません。ホームまではスルスル行けて、乗りたい列車に乗る。列車の中で車掌さんが回って来てチケット(QRコード)の点検が行われます。度々思う、キセル、できちゃいそう。でも、できないようになってるのかな。謎。

ツェルマットに3泊。でもそのうちの一泊は、ツェルマット駅からゴルナーグラート鉄道でリッフェルベルグまで行って天空ステイを試みました。

2泊する街なかのホテルにスーツケースを預けて、1泊分の準備で、ここ、マッターホルンが眼前にそびえる高原の山岳ホテルへ!

※マッターホルンに見守られて眠った極上ホテルステイの記録はこちら→https://howamowa.com/?p=33341
ツェルマットの街は、グリンデルワルトよりも少し洗練されていて、素敵なファッションショップやレストランがいっぱい立ち並んでいました。

人口6000人の街への年間観光客数は200万人!ぶらぶらウィンドウショッピングするだけでも楽しい街です。

宿泊したのは「ホテルアルカ」。街の中心部から徒歩5分ほど。ホテルにはミニキッチンもあり、お鍋もフライパンも食器も揃っていました。もちろんバルコニーで食事もできる。スパやサウナもあり、長期滞在にも利便性の高そうなホテルでした。

朝、バルコニーから見えたマッターホルンのモルゲンロート。

雨が降って早々に下山した日に、マッターホルン博物館へ行きました。映像も見られて、なかなか見ごたえのある博物館(スイストラベルパスを持っていると拝観無料)でした。

ツェルマットには、オーガニックなこだわりショップや可愛いお店がいっぱいなので、この際、アルプス・マーモットを連れて帰りたい!ということで、あっちの店、こっちの店を物色しました。

それに、この街の滞在中にチーズフォンデュを食べよう!というわけで、街の中を行ったり来たりして、このお店が素敵💗ここにしよう。スイス料理「ヴァリサーカンネ」。

スイスのチーズフォンデュは、パンとジャガイモだけ。だからチキンとサラダも頼んで、もちろんスイスワインもオーダーして、豪華なお食事を楽しみました🍷🍴💗

アルプス・マーモットを探せ!は、なかなか難航してしまい…ツェルマットを経つギリギリまで悩み…というのはお土産風のちょっとファンキーな子はいっぱいいるのですが、そうじゃないよな~って。

どうしよう、どこにいるの~?

で彷徨い歩いた末、自然保護をコンセプトにしたオーガニックショップで、手作りなのよという、この子!自然保護基金WWFマークを持つこの子を連れて帰ることにしました。名前は“ミリ”(私が名付けました💗)

と、それはともかく💦ツェルマットでの天空ハイクで見たマッターホルン!は、本当に、あまりにも絶景でありました。たぶんもう一度訪ねても、これほどの素晴らしい光景に会うことはできないかもしれない、と思うほど。目に、心に、いつまでも焼き付けておきたい。

●ツェルマット・ハイキング記録はこちら
①モルゲンロートからのマッターホルン・ビューハイク➨こちらクリック
②美シルエットなマッターホルン・ビューハイク➨こちらクリック
ブリーク➨サンモリッツまで「氷河特急」に乗りました
ツェルマットからサンモリッツへ移動するにあたり、鉄道の旅も楽しもう!ということで、氷河特急(Glacier Express)に乗りました。
けれど、この予約(個人旅行会社に依頼したのですが)が大変で、ちょうど発売日にスイス国内で氷河の崩落とか停電とかでサイトがダウンして、やっと繋がって二人席で取れたのが午後の便、しかもツェルマットからではなくて、「ブリーク~サンモリッツ」の区間です。

ブリーク(Brig)まで移動して、氷河特急が来るのを待ちました。

来た💗

私たちの席は一等席、パノラマカーです。

車窓からは雪解け水の渓谷やハイジが暮らしたであろう山岳の景色が次々と現れます。

氷河特急は時速35キロと世界一遅い遅い特急。ツェルマット~サンモリッツは8時間。私たちが乗ったブリーク~サンモリッツは7時間半。だから、豪華なコース料理も楽しめます。

ウェルカムドリンクは…ビールとカンパリ。お食事は、サラダ→メイン→デザート。

メインは、お肉とキノコのトマトクリームソース煮、ジャガイモのニョッキにインゲンのソテー。もちろん🍷も頂きました。

途中駅クール(Chur)で方向転換のため30分ほど停車しました。それで気づいたのです、名所ランドヴァッサー橋が見える方角が変わってしまった💦

渓谷にかかる石の橋ランドヴァッサー橋、反対側になってしまった💦けど、車両の皆さんで楽しむことができました。

特急列車はとても長くて、線路が旋回する時にはこんな景色も度々見られて、おとぎの国の列車みたいでした。そして夜9時ごろ、サンモリッツに到着。

湖と美しき氷河に囲まれた、湖畔のリゾート「サンモリッツ」
高原のリゾート地サンモリッツは標高1800m。爽やかな気候に美しい湖、ブランドショップの立ち並ぶキレイな街並みの高級リゾート地。そして、可愛い登山鉄道ベルニナ線でお出かけすると、ベルニナアルプスの山群や氷河が望める魅力あふれる山岳リゾートです。

サンモリッツ駅。
そういえば私は、氷河特急に帽子を忘れてしまったのです。翌朝に駅で尋ねると「ない」。諦めていたけれど、夕方もう一度尋ねると、なんと、ちゃんと出てきました。とても喜ぶ私に、駅の男性がはにかんだ笑顔を見せてくれたのが印象的でした。スイスの人はシャイなのだ。

駅の裏側はサンモリッツ湖

街の中心部ドルフ地区の中心シュールハウス広場。滞在中、この広場を何度も行き来し、ここから徒歩10分ほどのホテルに2泊しました。

ドルフの中心部にcoop。サンモリッツでも強い味方はcoop!

坂道の街。古い映画にでも出て来そうな街並み。

あまり人は歩いていませんが、すっきりと整った美しい街でした。

駅に向かう時に必ず通る地下道。エスカレーターを下りて真っすぐ進むと、すぐそこはサンモリッツ湖下りて左に進むと地下駐車場を横切って駅に到着します。なんだか不思議な感じ。。

宿泊したホテルベーレン。ベーレンはクマさんのことらしい。現在は過去の乱獲によってスイスにクマさんはいないらしいけれど…。お洒落なレストランがあり、古いけど情緒たっぷりのホテルでした。夜にはラウンジでコンサートも開催されていました。サンモリッツらしく、リゾート滞在の外国人が大勢泊まっていたようです。

アルプスの画家セガンティーニの美術館にも立ち寄りました。

アルプス三部作(生・自然・死)
最近絵を習い始めた私ではありますが…こんな絵が描けるなんて…この人生では無理だけど。こじんまりとした美術館は街の中心部から歩いて10分。

美術館のテラスからもサンモリッツ湖が見えました。長閑でお洒落で、落ち着く街サンモリッツ。

高級リゾート地であるのだけど、ここで体験した牧歌的な情景が心に残り…、もし絵に描けるなら、こんな景色かな、なんて思ってしまう💦童話の世界のようでありました。

●サンモリッツ・ハイキング記録
★おまけ:ランドヴァッサー橋
サンモリッツからチューリッヒへと戻る際、クールを経由してランドヴァッサー橋を通る経路にしました。列車は氷河特急ではなくて普通の国鉄列車ですが残念ながら窓が開かず。でも、こんな景色が撮影できました!建設されたのは1900年。深い渓谷に石を積み上げて作られた美しいシルエット、カーブを曲がる時に見られるこの光景、鉄道の写真として最も撮影されているのだそう。見事✨

スイスの列車に赤色が多いのは、空の青と山々の緑、そして冬の真っ白な雪に、とても映える色だからかな…。
旅の起点、スイス最大の都市「チューリッヒ」
旅の始まりの場所であり、終わりの場所チューリッヒ!スイス最大の都市であり、チューリッヒ中央駅は大勢の人が忙しなく行き来します。旅人は右往左往💦

駅のコンコースを抜けると、立派な銅像。

この方は、スイス鉄道の父と言われるアルフレッド・エッシャーさん。かつて雄大な自然ゆえに周りの国々から孤立しそうだったスイスに、アルプスを横断する鉄道網の整備を実現させ、金融・教育を通じてスイスの近代化に貢献した人。あなたのおかげで、素晴らしい旅ができました。

初日と最終日に宿泊した、ホテルサンゴッタルド。駅至近のシティーホテル。色んな国の人が宿泊していました。

駅からチューリッヒ湖までズドンと続く大通りはバーンホフ通り。

通りには縦横無尽にトラムの線路が敷き詰められている。

そしてこの黄色いユニフォームの人。交差点で列車が通る度に線路の切り替え作業をしているのではないか?と思うけど、ずっと一日じゅうトラムの安全を守っているのだなぁ。この人が主人公の物語ができたら素敵だろうと思ってしまいました。

そしてやっぱりcoop。ここのcoopは大きくて立派。

老舗のチョコレート店シュプリュングリ。帰りにお土産を買いました!

最終日の夜はここ、ツォイクハウスケラーにてスイス料理を堪能。なんと日本語メニューがありました。

観光客に大人気の武器庫を利用したレストランですが、店内は大賑わいの満席で外のテラスの席を案内されました!まずはオリジナルビールで乾杯。

旅の間coopでも街の片隅でも大きなソーセージが焼かれていて、スイスの伝統的な料理なんだな~ってとっても気になったので頼んでみました。プリプリで、めちゃくちゃ美味しい。一度茹でてから焼いてあるんだな。付け合わせはスイスの伝統料理レシュティ(じゃがいもの細切りを焼いたみたいなの)

こちらも伝統的なお肉のクリーム煮。スイス独特の、ちょっとおうどんみたいな💦やわらかめのパスタが付け合わせ。ソースはたっぷり別鍋でやってきました。旅の間じゅう柔らかいパスタを何度か口にしましたが、もしかして、ソースと絡めて食べるからアルデンテではないのかもしれないと納得しました。

日が暮れるまでチューリッヒの夜を楽しんで、翌日は中央駅から空港へ。

スイスの国鉄。この列車、何度も何度も乗りました。もう国内の移動は最後なんだと思うと感慨深いです。

おまけ(空の旅)
この旅では、行き帰りのフライトも楽しみの一つでした。だって、片道12時間以上を過ごすのですから。だから奮発してビジネスなのだ。
行きは、スイスエアライン。成田~チューリッヒ直行便。

思えば、このウェルカムドリンクからスイスの旅が始まったのでした。

最初の食事はちょっとしたコース料理、写真を撮るのを忘れてしまいましたが、こちらは朝?夕?ご飯。毎回の食事のパンはバスケットに何種類もあってCAさんが見せてくれるので選びたい放題、パンもお酒もお変わり自由。そして何しろ、フラットシートで熟睡できたのは、本当にありがたかったです。

帰りは、ルフトハンザ航空にて、チューリッヒ~フランクフルト乗り換え~羽田。
チューリッヒ空港で「エーデルワイス」というカフェがありました。エーデルワイスはスイスの国花なのに、なかなか会うことができません。唯一ツェルマットのロートホルン辺りが見られる場所と聞いていましたが、ロープウェイ工事中でNG。だから見れてないのだよなぁ…まぁ、また今度と言わざるを得ないな(^^;)v

乗り継ぎのフランクフルト着が遅延して、乗り換えの時間が少なくなり、バタバタしてしまいました。でもルフトハンザってドイツらしくてかっこいいね!

エアラインのアプリで確認していたのですが、搭乗口の案内が何度も変わり、最後はこんな風にして搭乗。

そして、(またしても夕飯のコース料理は撮影するのを忘れてしまいましたが)旅の最後のご飯は、羽田到着まぎわの朝ご飯です。12日ぶりの日本食。美味しい~!

窓から富士山が見える頃、いよいよ旅の終わりを実感し・・・

あっ、そうでした!君を連れて帰ったのでした。名前は“ミリ”。君がいてくれる限り、旅の思い出が風化することはないのだね💗
あっ、あれはマッターホルンではないのよ💦富士山だよ🗻。きっと気に入るワ‼

スイスに旅立ったのは、もう1か月も前のこと。だけどわが家では、ずっとスイス気分の夏が続きました。買い込んで来たチーズやチョコやワインたちに口を付けるのがもったいなくて、ちょっとずつ、ちょっとずつ。夏が終わる頃には、思い出は胸とお腹に仕舞われるのだろうと思います。
けど、絶対忘れない!何しろ、こんなに力を込めてブログを書き連ねてしまったわけで💦これから何度も何度も読み返すことになるのだろうな…きっと、ずっと。
ところで、もし、もしも、もう一度スイスに行けたら、今度はどこへ行きたい?何がしたい?
わが家の日々の食卓には、そんな夢物語も仲間入りしました💗
だって、ミリのお里帰りも必要だし…
