サッカーW杯が終わって気が抜けたみたいになった週末、外が暑すぎることに気づき、ビュ~ンと車を走らせて「清里高原」へ行ってきました。
清里といえば、遠い昔、時は80年代、学生だった頃、人気の女性紙「an・an(アンアン)」とか「non-no(ノンノ)」では清里特集ばかりで、雑誌の中には、可愛い街並み、ソフトクリームを片手に歩くお洒落な女子が溢れていました。
あの頃、行ったのだっけ?どうだっけ?地方出身の私はいつでも金欠でアルバイトに精を出していました。行けたのかどうか?行けたとしたら記憶にないのはどうしてなのか?雑誌を見て行った気になっていただけで、やっぱり行けてないのではないか…
それから長い年月、清里は記憶の底に折りたたまれ、登山をするようになっても、八ヶ岳の山は何度も歩くのに、清里に立ち寄るという発想が湧くことはありませんでした。
がしかし、あの時代、同じように学生だった夫が、40年前に取りこぼしたことを思い出したみたいに、「清泉寮でソフトクリーム食べてみたい」と言い出したのであります。当時、ゼミの先生や皆が話題にしていたのに、同じく地方出身の夫はアルバイトに明け暮れる苦学生でありました💦
というわけで、40年越しの清里高原。とはいえ山ノボラーな私たちヘッポコは、過去はどうであれ、とにかく涼しい高原歩きを楽しみに東京から車を走らせました。
初めて清里高原の全貌を地図で確認して、この度、訪ねた場所はここ↓

中央道長坂ICで降りて「八ヶ岳高原大橋」を渡り、サンメドウズ清里「清里テラス」でリフトに乗って標高1900mの高原散歩→「美し森」の大自然を散策し→「東沢大橋」をながめ→「清泉寮」でソフトクリームを食べて→涼感たっぷりの「吐竜の滝」でマイナスイオンに浸る。
毎度のことですが、中央道は八王子を通過するのが大変で、週末の朝、予測を上回る渋滞にはまり気持ちが折れそうになりながらも、ソフトクリームが食べたいという一念で突破し(笑;)昼前に、ここ、黄色い橋八ヶ岳高原大橋を渡りました!

橋の袂に駐車スペースがあったので降りてみると、涼しい~!標高1000mを超える清里高原は爽やかな空気に包まれているに違いない!その期待通りです。しかも八ヶ岳が見えるよ。とすると、この青空は八ヶ岳ブルーですね。青い、青いぞ!今回は歩かないけど、嬉しいです。

清里テラスへ空中散歩
まずは私が一番行ってみたかった場所「清里テラス」から。標高1900mまでリフトで上がれて、山頂には展望スペースがあるのだそう。冬場はスキー場、グリーンシーズンは空中散歩ができるらしい。何しろ足で登らずとも山頂に行けるなんて、最高じゃない!ということで💦
夏休みに入った週末は混雑しているのではと思いましたが、人混みになるほどでないのは、大自然の包容力のおかげかと。スイスイ上って行くことができました。

このリフトはとても頑丈なつくりで安定感がすごかった。全身に風を浴びてぐんぐん標高を上げていき、約10分で1900m到着。

頂上テラスにはソファベッドがありますが、すべて満席でした。けれど、ちょっとしたベンチや椅子もあり、どこかしら座れますし、カフェもある。十分に満喫できるスペースでした。

そして遠く富士山が浮かんでいる。霞んでいても、その存在感に安堵します。

上りよりも下りの方が爽快感抜群です。なんだか空を飛んでいるみたいで、この日一番の快感を味わいました。

リフトは「頂上テラス」行きと、中腹の「清里カフェ」行きの2路線があり、お昼ご飯を食べたくてカフェ行きのリフトにも乗車しました。

「清里カフェ」にはイタリアンレストランがあります。ここも混雑はなく、ランチタイムでも空いていました。

けれど、このピザとパスタは本格的な街のレストランにも負けないぐらい、とっても美味しかったです。さすが「清里」だなぁ~としみじみ感動したりして。

広々とした高原と空、ちょこっとスイスを思い出しました。草原の舗装路はGカートで走れるそうです。小さな子供たちは大はしゃぎ。

このリフトにずっと乗っていたい、できればもっと空の彼方へ連れて行ってくれないかな、もっと高く、もっと遠く、はるかかなたへ。
美し森を散策
テラスから1キロほどの場所に「美し森」と名付けられた小高い丘がありました。ここは標高1542m。赤岳の東尾根の一部が孤立してできた丘らしいです。駐車場に車を停めて15分ほど階段を登ると展望台に到着します。八ヶ岳の山々が近くに見える。

木道や石畳が整備されて、心地の良い散歩道がありました。

せっかくなので少し歩いてみました。ここから天女が住むという天女山までのハイキングコースがあるようで、いつか歩いてもいいかな。

四方八方に木道が整備されています。それに、何しろ空が広い。

両側の草むらには季節のお花がちらほら咲いていて、涼しくて優しい場所でした。

広い広い豊かな森、緑のグラデーションの繊細な色彩と、青くて広い空、気持ちよさそうな白い雲、遠くかすむ山並み、夏らしい景色の中に、自分も溶けていきます。

美し森では6月はレンゲツツジが見事なのだそうですが、7月下旬、道端で見つけたホタルブクロに、あやめ?花しょうぶ?


展望台までは木製の階段を上がっていくのですが、途中にこんな展望デッキもありました。眼前には🌳🌳🌳🌳🌳その彼方は青い空と白い雲、なんと素晴らしい。これはもう、妖精とか、住んでますよね✨たぶん、絶対❣ どこにいるの?会いたいよ!

清泉寮でソフトクリーム
さて、ヘッポコ相棒念願のソフトクリームへ向けてレッツゴーなのですが、その前に、川俣川渓谷にかかる赤い橋を発見。ここは「東沢大橋」。最初に渡った黄色い橋「八ヶ岳高原大橋」の上流の橋です。緑に映える赤い橋はまるでメルヘン。

そして、「清泉寮」へ向かいます。清泉寮といえばソフトクリーム。だけど、ちょっと心配だったのは、それは40年も前の知識情報であり、今はどうなのだろう。清泉寮はまだあるのだろうか、なんてことから調べてみると。ある、ちゃんとある。情報サイトでは“クラシカル”なんてキーワードが散見されますが、ソフトクリームもある。行ってみると、いやはや誠に失礼しました。今も元気に、たくさんのお客様がいらしていました。

なるほどクラシカルな建物です。レストランと三角屋根の本館受付、そして創設者のポール・ラッシュ博士。
広い敷地の中に、宿泊棟、レストラン、ギフトショップ、牧場、記念館、ミュージアムもあるらしい。広大な駐車場には車がぎっしり、とても賑わっていました。

あの建物がジャージーハットというソフトクリームが食べられるところです。行かねば!

大して並ぶこともなくすぐに買うことができました。右が従来からあるソフトクリーム500円、左が2年前に新発売となったプレミアムソフトクリーム900円。プレミアムは従来の3倍のジャージー牛乳を用いているということで、骨粗鬆症改善活動中の私はプレミアム一択💦

プレミアム、食べてみると、これすごいです。こんなソフトクリーム食べたことない。とってもコクがあるのにシャリシャリしていて、しかも後味はすっきり。従来のものと食べ比べてみました。もしプレミアムがなければクラシカルなソフトで十分に美味しいのですが、このプレミアムは本当に絶品。どんどん溶けていくので急いで食べたら頭のてっぺんがツンと痛くなりました。
40年越しの忘れ物を回収しに来た夫も、大・大満足で(ソフトクリームは持って帰れないけれど)苦学生は60代となり、今やお金に糸目もつけず💦「清泉寮ジャージーアイスクリーム詰め合わせ6100円」の冷凍クール便をお買い上げ(笑)。もうすぐ我が家にジャージーアイスが到着します💗
吐竜の滝で水浴び気分
高原散歩の最後の目的地はここ。渓流と滝です。八ヶ岳から流れる川俣川の渓谷にある滝「吐竜の滝(どりゅうのたき)」。駐車場から清流を辿って奥へ奥へと進むこと15分ほどのところにあります。

橋を渡ると、涼やかな水音が響き渡ります。

すでに標高1250mあり、随分と涼しいのですが、渓谷の中は、間近に流れる清い水の冷たさがドームになった森を冷やし、一層にひんやりと辺りを包みます。

とにかく、涼しい!水はとどまることなく、岩や石の間をしなやかに流れ続けています。

緑におおわれた岩間から絹糸のように流れ落ちる神秘さから「竜の吐く滝」と名付けられたのだとか。その様はなんとも優美で美しい。ここでしばし水音に耳を澄ませて過ごしました。

流れる水を見ていると、不思議なぐらい、いつまでも見飽きないのです。

この滝から清泉寮を通って赤い橋「東沢大橋」まで、渓流沿いのトレッキングコースがあり紅葉のシーズンはまた一興なのだとか。それもまた、いつか。(2026現在は東沢大橋方面が通行止めになっているようでした)
やっぱり「山と高原」なのだな
都心が35度を超える猛暑の中、清里高原はたぶん25-6度だったと思います。汗をかくこともなく、肌触りの良い風は何となく甘い香りがして、優しくて滑らかでした。夏の「清里」は、自然が織りなす景色なのに、なんだかお洒落で、風もカラフルに見えて、登山じゃなくても山と高原をちゃんと味わうことのできる場所でした。

美し森駐車場の案内所にて、地元工芸作家さんたちの作品が展示されていました。せっかくなので、この子たちを身請けしてきました。これから、どうぞよろしくね💖ちなみに名前は「きよし(清)」君と「さと(里)」ちゃん。

今回訪ねることはありませんでしたが、駅前のショッピング通りはバブル期からすると随分と疲弊してしまっているようです。けれど清里は、本来はこんな豊かな自然の宝庫であることが、これからもずっと誇りであるのだと思いました。
そして何よりも清泉寮。長きにわたり時代の荒波を乗り越えて、今も尚、清里の顔であり続けるその営みに敬服してしまった次第です。どれほど、幾多の苦難の時代があったであろうと想像すると胸が熱くなります。もし生まれ変われたら、次の人生は(おこがまし過ぎることではありますが)その営みの片隅に参加したい、などと、ふっと思ったりしてしまいました。
今度はいつか、雪の季節に訪ねてみたいです。きっと足腰も動きにくくなったその頃、暖炉のある部屋で雪原を眺めながら、ヘッポコ相棒とポツポツと昔語りとかしたりして、ホットワインなんて飲んでみたいな~なんて想像しています。
