神々の集う島~神津島「天上山」登山編

渓谷と夏山

GWのことですが・・・山好きが高じて、南の島まで山登りにお出かけしてしまいました。

あまりにも美しい空と海と山、ここも東京都!
ここは伊豆諸島の「神津島(こうづしま)」
神々が集う島です。

-神津島村役場HPより-
「その昔、事代主命という神様が、伊豆の島々を作る為に、神々を集めて相談をする拠点としたのがここ神津島であります。昔は「神集島」と書いたそうです。また、神津島の天上山では出来上がった伊豆七島の神々が集まり、水の分配の会議が行われたという「水配り伝説」もある神秘的な島です。」

ということで、その神様たちが集うといいう「天上山」が今回の目的地!しかも青い海が一望できて、海と山がどっちも堪能できるなんて、そんな素晴らしいロケーションの山は、なかなか本土ではありません。なので、是が非でも、船に揺られても、行きたかったのです。

神津島はここ

伊豆諸島へのアクセスは船か飛行機。私たちは翌日を有効に使うため、夜の11時、東京竹芝桟橋から出る夜行船に乗車!夜が明けると到着しているはず。

でもその前に!

旅のはじまりは、東京湾夜景クルーズから

船が東京湾を出るまでの約1時間は海から眺める東京の夜景が楽しめます。
レインボーブリッジの下をくぐる、なかなか見られないアングルです☆彡

なんと、レインボーブリッジと東京タワーが一枚の写真に収まる・・・(@_@)

夜景堪能の後はあっという間に眠りについて、あっという間に朝日の時間。

最初の停泊地
「伊豆大島」の港からの朝日です。

船は大島、利島、新島、式根島とこまめに停泊。

水平線から昇る朝日は絶景です。

伊豆大島で大半のお客様が下船されて、夜には賑やかだった甲板もガランとしてしまいましたが、それはそれで絶景が堪能できるテラスデッキは、このあと4時間ほど二人占め(*^-^*)

お日様が頭上に昇ると、青空と海のコントラストが一層美しくなってきました。

ひゃっほー(^^♪

朝9時前、この船の終着港「神津島」到着。

民宿の人が港に迎えに来てくださいました。荷物を軽くしてから、神様たちの山「天上山」目指します。が、、あれ?頂上に雲が・・・GW後半はお天気がちょっと残念な予報だったので心配していましたが、でも行くしかない!きっと晴れるよ(^^)

コンビニなどはありませんので、食料品商店さんで手作りおにぎりとミネラルウォーターを買い込んで、民家の間を小一時間歩くとやっと登山口です。登山口には丈夫な杖が用意されているので、これを拝借。

神津島「天上山」は標高571.8m、意外に低い山ですが、火山です。噴火記録は838年。それでも現在も活火山だそうですが今のところ異常見られず。

ということで、今回は船で11時間、それでも東京都。はるばるやってきた南の島の山

「天上山」へ、Let’s go!!

内地の山では5-600mであれば木々の生い茂るマイナスイオンたっぷりの森林歩きになるはずが、なんとなんと、まるで2500m超の森林限界を超えた山のような低木の木々のため、登山道からずっと海が臨めるのです。

おっお~!!

1合目~10合目まで、こんな感じの登山道が続きます。海と空の間がぼんやりしているのは、残念ながら雲が(^^; それでも久しぶりの大きな海に感動しまくりです。

さすが南の島!遮ってくれるものなしの山道で、日差しが目に沁みます。もちろん日焼け止めも塗りまくり(^^;

あっという間に10合目到着です。570mの高さってこんな感じなんだ(^^)

実はこの山は頂上がとても広くて、色んな表情を見せてくれるのも魅力的なのです。まずは草木の間をすり抜けます。

いきなりのプチジャングルも通過!この山には南の島らしく、背中の光るトカゲがいっぱい生息しています。でも不思議なぐらい臆病で、すごい勢いで逃げてしまうので、キャッチすることもできませんが(^^; もちろん苦手です。

うっ~ん。ガスが(>_<)

頂上の植生はまた不思議で、どうしても内地の山の2500超えを思い出してしまいますが、全然そんなに登ってないわけで(;^ω^)

まさか、月の砂漠?

いきなりの砂漠地帯。
ここは月の砂漠ならぬ「裏砂漠」と呼ばれるエリアです。きっと火山灰が降り積もったままなのでしょうか?さらさらの砂地です。

前転~宙返り(^^♪ ウソです。

アップダウンを繰り返しながら頂上をめぐります。登山時間よりも頂上散策時間の方が圧倒的に多く3時間ぐらいは歩いたでしょうか?いくつかのピークがありますが、どれかが山頂のはず。

「天空の丘」!?

実はここは360度ビューのはずでした。看板には、「視界を遮るものは何もないこの場所は、天と地、二つの世界とその境界の神秘的な空間を感じさせる場所であり・・・」と書いてある。

しかし、あたり一面のガスの中。。無念なり!

神さまぁ~これどうにかなりませんかぁ~?

このガスの中でおにぎりを食べることになり・・・しばらく神様の助けを待つのですが、いっこうにガスは晴れず(-_-;)

仕方なく・・山頂ピークにも行かねば!
それでも、腰低めの低木の道は空の広さを体感させてくれて、大きな大きな空に包まれる快感を味わうことができます。私の知ってるいつもの空とは大違い。

来た!山頂~です!!

ほほほっ晴れた!

360度ビューではないけれど、晴れた!相変わらず空と海の間には雲だけど、晴れました!!

確かに、遮るもの何もない、天と地と海なり!

海に浮かぶ島は、無人島の恩馳島(おんばせじま)というそうです。神津島は釣り客も多く、恩馳島は釣り人たちに人気だそうです。なるほど、あそこまで船で行って釣りなんだ・・・山も良いけど海も良いよね!!

570mで・・雲海(^^;

頂上下には「表砂漠」
砂を触ってみましたが、砂浜の砂のようにさらさらでした。

もこもこの緑のグラデーション
目も洗われます

空と海と山

この素晴らしい地球に生きていられることに
心から感謝です

神さまぁ~ありがとうございます(^^♪

天上山は岩ツツジの季節でした。砂漠の中、岩の隙間から逞しく花を咲かせてくれています。

かげろふの岩根のつつじ露ながら
もえなんとする花の色かな
(契沖)

下山はあっという間でした。海辺の街は坂道だらけ。民宿に向かう道からの景色もとても美しくて、しばし見とれてしまいました。

波光きらめく海

下山後は、村営の温泉があるというので、海沿いの道をテクテクと温泉めがけて歩くことに。すると、千鳥の家族がひと休みしていました。

黄色い足の千鳥たち
千鳥ってこんなに可愛いのですね!

神津島温泉保養センターは、自然の岩場を利用した大露天風呂です。頭上を遮るものは何もないので、お昼間には日焼けしそう。帽子をかぶって入るのが良いかな。

ここは混浴(^^;
でも大丈夫!水着着用です。
塩泉のため、ちょっと舐めると塩辛い。

露天風呂から見る夕陽もとても美しいのだそうですが、私たちは神津島の砂浜ビーチ、前浜海岸で夕陽と戯れることにしました。

そのあまりに美しい夕陽の絶景は

後編「神々の集う島~絶景夕陽と海編」

つづきは