東京にもオアシス、ありました(御岳山ロックガーデン)

渓谷と夏山

ただ今夏休みを頂戴しております。

いやいや、それにしても暑い💦と言うより熱い!酷暑の夏休みでございます。いかがお過ごしですか?

一応、都民の端くれである我が家は、都外移動自粛のおふれに従い、この灼熱地獄の街から脱出困難の夏でございます(´;ω;`)

思えば、コロナ上陸以来は細心の注意を払って暮らしており、趣味の登山もすでに数か月自粛してまいりました。本当なら、2500mを超える上空に涼みにまいる夏ですが、遠距離移動になることや山頂ステイでの感染防止に不安もあることから、さらに自粛が続きそう。

が、しかし、「8月10日は山の日じゃん」とヘッポコ相棒が言い出すもので、え~この暑さの中、低山しかない都内で、どこへ!?ムリムリ。だって個人的には何もしないのんびり夏休みを過ごすハズの、しかも初日なのに・・・我が家では白熱した家族会議となってしまいました(^^;)

そして、ここならば、と何とか意見をまとめた場所はここ。

東京都青梅市、奥多摩にあるこの場所、都民のオアシスでもあるここは、御岳山「ロックガーデン」です。

灼熱の夏でも、コロナ渦でも、涼しい楽しい山歩き!お付き合い下さいましたら嬉しいです。

ここは10年近く前、夫婦で山登りを始めるきっかけともなった山でした。

こういう時だからこそ、コロナな今だからこその、原点回帰!なんだよ。ってなことで(^^;)

でもね、昔行った時は春だったし、今は絶対に暑いって、都内だもん、たかだか標高900じゃ暑いって!ムリムリと申す私に、大丈夫だよ、水辺があるし深緑のドームだし、きっと涼しいはず。東京を出られない以上、ここ以上に涼しい山はきっとない!やる気満々のヘッポコ(-_-;)

ということで、早朝に起床してどこにも寄らずまっしぐら。首都高も圏央道も渋滞ゼロ、都心の自宅から約1時間半でスルっと御岳山ケーブルカー下の駐車場へ、朝8時に到着しました。

駐車場は、都内ナンバー多数、埼玉、千葉、横浜ナンバーで埋め尽くされていました。みんな考えること一緒だよね~。なんかちょっとだけ心強い気分になりました。

それが、信じられないことですが、行ってみると、都内35度の猛暑日というのに、本当に涼しかったです。大きな森が日差しを遮り、氷水のような冷たい清流と滝に癒されてまいりました(*^-^*)

今回は山登りというより(山はケーブルカーに登って頂き)基本的にはハイキング。できる限り水辺を選び、日焼けを回避して、過ごしました。歩いたコースはこちら赤線。

都民のみなさま、運動不足解消にも、とてもおすすめです。およそ4-5時間の気軽な涼しいハイキングです。山登り初心者さんにおススメの気軽なスニーカーハイク可能な場所です。しかも8月は希少な「レンゲショウマ」の最盛期!ケーブルカー頂上駅すぐの場所にある、日本一の群生地が見頃です。

ということで、とっても久しぶりの山の中、今回もハリキッテ~Let’Go!!

お~すでに900m。ケーブルカーありがとう!上空では1000mごとに6°気温が下がりますので、朝8時過ぎの御岳神社界隈はたぶん27°ぐらい。空気が涼しい。しかも、意外にも人、少ない!

しかしちょっと待って、コロナ渦、マスクはどうするの?

ケーブルカーは人数制限をしており安心、車内はマスク必須です。しかし、山の中はどうなの?

春の頃に山中伸弥教授がTV番組でアウトドア用としてBUFF(バフ)をおすすめされていました。そのバフを入手して、この度は普通のマスクとバフを持参してまいりましたが、バフとはこんな感じのものです。

なんだか、怪しい人みたい・・・一応、接触冷感&UVカットです。

神社ではハイカーと観光客の皆さんもいらして割と人が多かったので、バフ装着。マスクよりは若干ましですが、これで登山すると熱中症になったりしないかな・・・大丈夫かな💦

神社での参拝はサクッとすませて(たぶんこの日、最も暑さを感じたのはこの境内です)、このあとスグに森の中へと入ります。うわ~涼しい。

バフ付けたまま、しばらく歩いてみました。なんだか似合わない、山賊みたいですか?

展望が開けたこの場所は「長尾平」です。展望台になっており、奥多摩の山々が見渡せます。

でも、バフが、やっぱ暑い。。。

長尾平ヘリコプター着陸場所。ヘリいつ来んのかなぁ~とノー天気なヘッポコをつかまえて、ここで一度作戦会議!

そもそも人がいないのにバフもマスクもいらないんじゃないの?コロナ渦登山の心得にも、2m以上の十分な距離をとればマスクしなくて大丈夫、熱中症注意って書いてあったし。

(・_・D フムフム。。

ここからは、新兵器のバフは首に降ろして、人とすれ違う時だけ鼻口に上げるってことに決め、まずは深呼吸。

プハ~(#^.^#) 涼しい~!!気持ちいイイ~❢

山萩が可愛らしくご挨拶してくれました。

ここから一路、最初の目的地「七代の滝」を目指します。滝に行けば、天然クーラーが待っている!そう聞かされていました。

ヘッポコ情報なので不安ではありますが、でも滝ですもん!きっとそう。

急な坂道をひたすら下って行きます。滝をめがけてスキップ。

水の音が聞こえて、急に空気が冷えてきました。岩が水に濡れています。

来ましたよね、キタキタ~!滝!!

七代(ななよ)の滝です。

いやここ、マジメに涼しいです。

平らな岩を見つけて、レジャーシートを引いて座りました。朝ごはんです。じっとしていると寒さを感じるほど、涼しいです。滝が冷たい風を下から吹き上げてくれるみたいなんです。ビックリ。

朝ごはんのおにぎりとパンを食べて、水辺でタオルを濡らして顔を拭いたり、ひとしきり汗を冷ました後は、目的のオアシス「ロックガーデン」を目指します。

長い鉄の階段を上がります。長いと言っても神社の階段より楽ちん。両手で持てる手すりがありますから(^^;)

木の根っこをヨイショっとよじ登って、乗り越えます。大木がくすぐったいと言ってましたが、ちょっとだけご辛抱頂いて、よっこらしょ。

天狗岩。岩の上に天狗様がいらっしゃるとのことで、ヘッポコが代表して天狗様に会いにまいりました。

なるほど、立派な天狗様です。そこから何が見えますか?そろそろ下界のウィルス退治に一役買って頂けたら嬉しいのですが・・・。

そして、ここここ、ロックガーデン(岩石園)です。

ロックガーデンとは、

「天狗岩から綾広の滝までの約1.5kmは、ロックガーデンと呼ばれ、大小さまざまな奇岩があり、苔むした岩の間を清流が織りなす情景は訪れた人を幽谷の世界に誘います」(青梅市観光協会さんより)

背の高い緑のドームに包まれ、心地の良い川音のするハイキングコースです。たくさんの人がのんびりハイキングをしたり、お弁当を食べたり。でも、密は十分に避けることのできる、広い広い天然クーラーのかかった自然のドームです。

うひょっ!気持ちいイイ~💦

ほどよい水量の清流。ロックガーデンの緑のドームの中をひんやりと冷やしてくれます。

手を浸すと、冷たすぎて、まるで氷水に手を突っ込んだみたいです。

ヘッポコは顔を洗い、てぬぐいを浸して、生き返るワ~♬と大喜び(^^;)

岩という岩が苔に覆われていて、長い年月をここで過ごして来たのだなとシミジミしたりして、しばらくの時間をロックガーデンの中で過ごしました。

大木の中には樹齢300年なんて木もあるぐらい、ここは深い深い山の中。

暑さが冷めて、気持ちが癒されて、家の中でゴロゴロも良いけど、やっぱり山の中が本当に好きです。この素晴らしい環境に感謝です。

眩しいほどに色づいたエメラルドグリーンの世界です。

水辺を好んでチャプチャプ歩く。緑と水は地球の醍醐味。

水音と風のそよぎ、マイナスイオンはあふれるほど降り注いでくれました。

この岩、すごくない?

だってロックガーデンですからね!

見上げると、何層にも重なったグリーンの空。

障害物らしきものはなく、ひたすら川辺を歩く、真夏ならではの清涼感あふれる、歩きやすいハイキングコースです。

御岳山の最大パワースポット「綾広の滝」到着。

ここは神様もお祀りされていて「滝行」の場でもあり「修行みそぎの滝」なのだそうです。

なるほど、ここは新しい風の生まれる場所。新鮮な冷たい風が身も心も包み込んでくれるみたいです。

なんだか厳かな気持ちになってきまして、パワーチャージ!

ロックガーデンはここ綾広の滝が終点です。大変に名残り惜しいですが、ここからは、緑のオアシスの中を御岳神社へ戻る道を進みます。

碧い紅葉があまりにも美しく、もし宇宙からここを見ることができたら、どんなに美しい緑色に染まっていることでしょう。なんて想像してしまいました。

間もなく満開を迎えると思います「レンゲショウマ」です。この日は3割ぐらいのお花が開きはじめていました。お盆を過ぎると、圧巻の景色が見られるのでは?と思います。

レンゲショウマの花言葉は「伝統美」。そんな花言葉があるのですね。ひたむきに、ほのかな薄紫の色を添えて佇む、夏の山野草です。

近くにはツリガネニンジンが咲いていました。

恥ずかしそうに下を向くのは、どちらも同じ。清楚な山野草が似合う、清々しい夏山でございました。

ここを始めて訪ねた時には、まだまだ山歩きに慣れていなくて、歩けたということだけに満足して帰って来たような気がします。

でも、改めて訪ねてみると、生き生きとした自然の織り成す、想像を超えた世界に、新鮮な感動と感謝の思いが溢れてきます。

何しろ、気持ちを浄化してくれるという、最強パワースポットでもあるロックガーデン!水と緑と生まれたての空気と、それさえあれば、私たちはこんなに元気になれるのだとシミジミと思います。

だからこそ、かけがえのない自然を敬い、謙虚に慎ましく生きていかねば、そんなことを感じつつ、身近なオアシスを再発見した夏休みのはじまりでございます。