山峡に涼と癒しを求めて(飯能ハイク)

渓谷と夏山

 今回のヘッポコ夫婦の山レポは、GWのお休みに都心近くの気楽なハイキングに出かけました。

 ここは、入間川!池袋から西武新宿線に1時間乗ると到着できる「飯能(はんのう)」からの新緑ハイキングでございます。

 しかし、、、それが、実は、やっとお休みできた5月3日、本当の行先は群馬県の「榛名山」外輪山を巡り榛名湖に写る逆さ榛名富士を眺めて昼ご飯なんて計画していました。が・・・、信じられないことに私たちヘッポコはマイカーで向かってしまいました。何しろ10年ぶりのマイカー生活をはじめたばかり、車で行きたくて、なのに、GWの高速渋滞状況の知識経験がなさすぎ(;_;)

 首都高から関越道に入る手前から大渋滞、やがてピタリと止まってしまい・・これではとても登山どころではないわけで、どうしよう・・・で、頭をぐるぐる回して、こうなったらもう行先変更ですな!早く高速降りなきゃです。でもせっかくの休日、どっか近くに、気楽な山、ありませんかぁ~!?

 で、思い出しました。時々ハイキングをなさるお客様からお聞きしていた、入間、飯能のハイキングのこと!ほぼ2時間も関越道でのろのろ、すると圏央道への分岐がやってきて、よし、もう、飯能、行きます!やっと渋滞を逃れたものの、飯能ハイキング!?下調べも地図もなし(-_-;)

 とりあえず駅に行こう!駅には観光案内所があるじゃん、聞いてみよう、バリバリ山歩きファッション身を包んでいる中年夫婦だし、見捨てられたりしないよ・・とにかく渋滞を逃れてスイスイ飯能駅。すると、すごいです飯能、老若男女のハイカーさんでいっぱいで、観光案内所ではこんなパンフレットを常備されていて、ふむふむ、案ずるより産むが易しとはこのことか(^^;

 で、決めました!
 飯能駅~展覧山~多峯主山~吾妻峡、10.2㎞の森あり川ありの魅力的なハイキングコースを歩きます。だって何しろこのコースは新日本歩く道紀行「森の道100選」認定コースだそうで、ワクワク。
 朝6時前に自宅を出て約4時間もさまよって、やっと、やぁ~と、今回もLet’s go!

 飯能駅からスタートして商店街てくてく、商店街のロゴはウサギ?なんか予期せぬ親近感(^^;

 白象のいるお寺「観音寺」。白象はお釈迦さま誕生を予言したのだそうで、とりあえずお参り。

 そしていよいよここから新緑の森林浴、奥武蔵自然公園入口です。新しい緑が何とも鮮やかでちょっと感動です。やっとやる気がみなぎってまいりました。

 そして最初の目標地点「展覧山」あっという間に登頂~!ガッツリ登る派の私たちには物足りないものの、考え方を変えて、今日は新緑ぶらぶら散歩(^^♪

 見事なツツジが新緑とのコントラストでとっても美しく咲き誇っていました。

 せっかくだから、ツツジの下で。。

 アップダウンもあまりなくて、日焼けの心配もなくて、とってもわかりやすいハイキング道。予備知識なしで来てしまったわりには、わりと快適!

 眩しい緑にレンズを向ける夫を置き去りにピョンピョン。

 ピョンピョン、ぴょんぴょんぴょん🎶

 どんどこ歩いていたら・・・やっぱり準備不足・・なぜかプチ迷子に・・・。すると、とにかくどこでも知らない人に声をかけられてしまう私たち(^^;今回はこんなタイミングで声をかけて下さる人がありました。

 あれあれ山ガールさん(ガールじゃないけどまっいいか(^^;)どこ行くの?とおっしゃるので、次の山です!というと、色々な道があるから案内してさしあげましょう~というこの方はボランティアガイドさんとのこと。駆け寄ってきたプチ迷子2号にガイドさんを紹介して、ここから次の山「多峯主山(とうのすやま)」まで3人で歩くことに。
 しかも、ガイドさん、せっかくだから普通の人が歩かない道を案内して下さるということで、山中での素敵な出会いに感謝して、スキップしながら歩くことに(^^♪

 山草にもとってもお詳しくて、歩きながら色んな野草のお話しをして下さいました。
 干ばつのせいで少なくなってしまったそうですが、今が盛りの山藤。

 花火みたいなかわいいお花、今からが見ごろだそうですが、この子は咲いてた「ドクセリ」

 途中で珍しい木が・・・これはコナラがヒノキを抱っこしてる不思議な2ショット!

 ガイドさんは定年退職後に西武鉄道のボランティアガイドさんに認定されて、お天気の良い調子の良い日には山にいらっしゃるのだそうで、息子さん家族と一緒に暮らしていたけど犬が3匹元気なお孫ちゃん3人のお家は賑やか過ぎて、現在は山の近くに隠居家を構えて悠々自適の一人暮らしだとのこと、そんなお話もしながら、一期一会の山歩きはなんか楽しいです。

 多峯主山山頂下の「雨乞い池」。水が枯れたことのないこの池は息を止めて7週すると竜が出るのだとか(*_*)ガイドさんもまだ見たことないらしいけど(^^; そして山頂到着。

 山頂はとても込み合っていましたので、山頂付近の常盤が丘でお昼ごはんにしました。多峯主山は義経の母、常盤御前ゆかりの山でもあり、ところどころに逸話が残っています。

 ここで、ガイドさんとお別れです。急な予定変更で来てしまったのに、思いがけない出会いに恵まれて楽しい道中でした(*^-^*)ありがとうございます。

 この先はお花畑ような里山の下山道を歩いて入間川上流の名栗川、吾妻峡へと向かいます。

 新緑のグラデーションの道。

 ハルジオンの咲く頃♬

 蝶々が遊びに来ていました。

 里山の小道を歩くと郷愁がこみ上げてきます。

 名栗川の河原へ降りる途中、マーガレットの咲く可愛い畑を通りました。

 アヤメも見頃。

 川を渡るドレミファ橋というそうです。なぜか意外とビビるのですが、川岸ではワイルドな男の子たちが休日バーベキューを楽しんでいました。

 山から川沿いの道へ、変化に富んだハイキングコースに大満足。

 汗ばむ日でしたので、できれば水浴びしたいぐらい。

 マイナスイオンたっぷりの水辺でコーヒーなんて沸かしちゃって、ひと休みしました。

 この河原には、「兎岩」という岩があるとのことでちょっと楽しみに歩いてみると、あった!なるほど~兎がちょこんと座った岩です。お尻をナデナデしてみました(^^♪

 水辺のシダも青々と茂り、新しい緑の季節が始まったことを実感!

 見上げれば何とも爽快な緑の大きな傘の下、思いがけない場所で思いがけない出会いに恵まれた休日のひと時でした。

 あっ(^^;今回はガイド役ご免となった夫でしたが・・・
 いやね、里山はここに暮らす人たちの気配があって良いよね!森林限界を超える岩だらけの高い山頂はチャレンジするには良いけど、草木が生き生きと茂る豊かな山には心の癒しを感じるね!(by夫)そうね、でもそれ、ガイドさんの受け売りだけどね(^^;

 ここはとても安心なハイキングコース、これからの季節はますます魅力的な場所だと思います。