季節はいよいよ晩秋から初冬へと、街の木々もめいっぱいの彩りを増す頃となりました。
草木が紅葉するのは、新しい春を迎えるためにとっても大事なことだそうで、紅葉は終わりの色ではなくて次の春のための色。春夏秋冬ずっと生きていくために、秋は大事な季節でもあるのです。そんなことに思いをはせると、燃え盛る美しい色は来春へ思いを託す希望の色に見えます。
先日の定休日に燃え盛る秋を満喫してまいりました。
ぜひご覧頂きたい、真っ赤な秋の景色でございます。山登りの楽しみは四季折々の自然に触れることでもあり、特に紅葉の季節は誠に美しくて、自然の彩りの素晴らしさには息をのむほどです。画像では限界もありますが・・美しい秋景色でどうぞリフレッシュ頂けましたら嬉しいです
ここは、伊豆半島のど真ん中、日本百名山の一座「天城山(あまぎさん)」でございます!
実は「天城山」という山があるわけではなくて、天城山はいくつかの山が連なる山脈の総称です。今回はその天城連山の中、伊豆半島最高峰の万三郎岳(ばんざぶろうだけ 1,406m[)、万二郎岳(ばんじろうだけ 1,299m)を歩きました。
本当は、あの歌にも歌われる「天城峠」を越えたかったのですが、アクセスの都合により、今回歩いたのは天城高原ゴルフコースからの周回コースを歩きました。春にはシャクナゲの咲き誇る登山道としても有名で「シャクナゲコース」なんて名付けられています。
天城山は紅葉の山としてもとても人気がある山ですが、森林限界を超えるほどの標高があるわけではないので、視界が開ける場所は少なくて、むしろ登山道の大部分が広葉樹に覆われています。そのため、森林浴の楽しい新緑の山でもあります。つまりその、新緑が美しいところは紅葉も美しい!ということで、山燃える季節が終わる前に、今回もはりきって Let’s go!!
登山口までの車アクセスは小田原から伊豆への快適高原ルート「箱根ターンパイク」そして「伊豆スカイライン」を朝っぱらからヒュンヒュン飛ばしてまいります!
ちょっと寝坊したこともあり、すっかり陽は登っておりましたが、美しい相模湾を望むドライブコースは、これはこれで十分休日気分を味わえました。
ここでお昼寝でもいいけど。。。先を急がねば、秋満喫のススキの穂。
ゴルフ場の隣に登山用の駐車場があり、到着が遅くてすでに満車寸前でしたが、自宅から約3時間、ようやく山の中に辿り着き、目が覚めてきました!だって何しろ、道も真っ赤!
むふふっのレッドカーペット(^^;
いや~ん、来た来た、これこれ、この彩りに包まれたかったのです。
今回は標高差も少なく、登山というよりハイキング!つらい山道は少なくて、しかも登山者も意外にも少ない。そのため、ほとんどこの景色は相棒と二人じめなのでした。
見てこれ!
だってもう、こうだもん(*^-^*)
最初のピーク万二郎岳を過ぎて少しすると、万三郎岳の素晴らしく美しい山肌が見えてきました。
毎年思うことですが、この素晴らしい色を何かに再現してみたい、例えば帯とか着物とか、いや絵でもいいんだけど・・・思いめぐらせている間に季節が変わってしまうのですが、いつか何かできたらいいな・・ ^ω^ )
とにかく、とっても素晴らしくて、相棒と二人、しばし、しみじみと眺めて過ごしました。
この人生、彩りを増すにはまだもう少し修行が足りませぬね~(^^;なんて。
天城高原ゴルフ場!
ゴルフ場でプレー中の人もきっとこの美しい紅葉に目を奪われているに違いないですね。
天城山名物の「アセビのトンネル」
「アセビ」は春の花。春にはシャクナゲやアセビ、そして新緑と、天城山の春もどんなにか素敵だろうと思いを馳せて、テクテク。
そして、伊豆半島最高峰の万三郎岳(ばんざぶろうだけ 1,406m)到着です。
万三郎岳から見た万二郎岳。
二郎と三郎はあるのですが一郎はないのです。その理由はわかりません。ホントはここから富士山が見えるはずでした、でもこの日は曇に覆われてみることができませんでした。一郎はもしかすると富士山なのかもしれないね!なんておかしなことを言いながら、ここでお湯を沸かしてラーメン(^^♪
晩秋の山歩きの楽しみの一つ、落ち葉サクサクの散歩道。
焼き芋する?ダメダメ山火事になっちゃうね(>_<)
ここから下り坂です。
あっちに見えるのは天城連山の一つ遠笠山。
赤もいいけど、燃える黄色は、なんとも心地のよい色です。黄色い朽葉色。
ちょっとしばらく帰りたくなくない?
。。。
木の肌の温もりが伝わってきました。もうすぐ冬だね。早く帰りなさい。って言われたような気がします。
実はこのコース、帰り道は道なき道?でした。画像に収める余裕がありませんでしたが(^^;ちょっとした試練を味わいながら、彩りの山中を堪能。
仲良しの鹿さんにも出会える山。お母さんと娘ちゃんかな、寒くない?大丈夫。二人して優しくうなづいてくれました。
暮れ行く秋と冬とのわずかの間、燃え盛る草木のしなやかでたくましい美しさに触れると、日々こうして生かされるていることへの感謝と勇気を頂きます。草木は厳しい冬を生きて春を迎える準備をします。私たちも、めぐる季節を味わいながら、彩り豊かな人生を日々コツコツと生きてまいりましょう。
帰り道、大きくて真っ赤な月が昇りました。お月様も紅葉する晩秋。お健やかな秋でありますように。