紅葉に冬桜、山と渓谷。晩秋の「長瀞」ハイク!

紅葉の山

紅葉が燃え盛る季節をむかえております。

と聞いて、先日、真っ赤な秋を求めて、山へ、そして渓谷へと歩いてまいりました。

この度は、都心からとっても近い埼玉県長瀞(ながとろ)への旅です。

あり、紅葉あり、冬桜あり、そして渓谷ではライン下りの船にも乗っちゃって、終日秋を満喫してまいりました。

もし、とってもお暇でしたら、お時間つぶしに、画像だけでも、お付き合い下さいましたら嬉しいです。それにそれに、長瀞は今週末も紅葉の盛りかと思います。お出かけ先を迷われていましたら、こんなところもありますよ!なんて(*^^*)

(歩いたコースは。船で下ったコースは

湘南新宿ラインで熊谷まで、熊谷から秩父鉄道で「野上」駅下車、渋谷から約2時間で到着しました。いつもの山よりうんと近い。ということで寝坊しつつ、ゆるゆるスタート。まずは野上駅から「長瀞アルプス」を歩いて「宝登山(ほどさん)」山頂へと向かいます。

信州のアルプスの紅葉は10月初旬に終わりを迎えてしまい、コロナ禍で出かけることができませんでした。でもここならば、このアルプスならば、気楽に迎えてくれる、穏やかで素敵な場所でした。

野上駅から長瀞アルプス登山口まで行く途中、里山はこんなに色づいています。宝登山は、長瀞駅からロープウェイで行ける山だからか、歩く人は多くはありませんが、のどかな風景に気分も上がり、おっと、森の中入りますよ~というわけで、今回もハリキッテLet’GO❣

森の中のしんと冷えた空気が好きです。

落ち葉を踏みしめて、一歩一歩。

さすが里山、歩きやすいきれいな山道です。

鳥の鳴き声がふりそそぎ、葉っぱがゆれると、ちらちらと太陽の光がもれてきます。

ちょこっと坂道もありますが、ストックなしで大丈夫。さくさくと落ち葉を踏みしめる感覚が気持ちイイ!

おっと、赤や黄色に色づく斜面。ヘッポコ相棒のカメラタイムです。そんなに前に行ってはダメだって。落ち葉の中に、コロコロ落ちるって!

そうして激写した、燃える紅葉。こんなに、こんなに赤く色づくことが不思議なぐらい、燃えてます。

あの紅葉の下に立ってみて。と申すのですが、いやだよ、ダメだよ、道じゃないし、落ちたら怖いしムリムリ。この景色をこわしてはならぬ!ですね(^^;)

この山は、太陽に恵まれた山なんだな~と思いました。道中ずっと、お日様の光が木の間から草木を照らしているのです。

なだらかな道は少しずつ標高を上げて、空が広くなり始め。。

天空をめがけて枝を張り、葉っぱを茂らせ、ストレスフリーな大木たちのおおらかさも好きです。

黄葉に紅葉。冬に向かって、枯木立の山へと変わりゆく寸前。

小一時間も歩くと、見晴らしが開けてきました。

うっそうとした森の木立のトンネルの向こう、あの中へと歩みを進められる幸せ。終始、お日様の光が行く先を照らしてくれます。

いよいよ頂上間近となりました時に、突如あらわれた階段。想定外の階段が何度も登場するのですが、ゆっくり行けば大丈夫。

出発から2時間ほどで、宝登山山頂到着!ご褒美の一番目は、この眺望!

そして、今回のお昼ごはんは「ほうとう」です。下茹でしてきたお野菜や油揚げも入れて、卵もポトリ。アウトドアに欠かせない、生卵を入れるケースってのがあるのです。それで運べばリュックの中でも安心(*^^*) ほっこり芯から温まり、デザートの柿と食後のコーヒー付き!

山頂はロープウェイで上がってこられた大勢の人で賑わっていました。なんたって、紅葉ベストシーズンですから。

山頂のもみじは見事に色づいて、圧巻の景色に息をのむ。

あまりに紅葉が美しくて、立ち去りがたく、ずいぶんと長居をしてしまいました。

山頂では、春にはロウバイが咲き誇るそうです。紅葉とロウバイ。地域に育まれた、なんとも豊かな里山でございます。

そして、さらに、ただ今「冬桜」が見頃です。

青天をつく、冬桜の枝。

寒い季節に咲く花はとても少なくなります。なのに・・・小さくても清々しい桜の花が心にしみます。

もみじの周りには人がいっぱいでしたが、意外にも冬桜の園は人影もなく、ちょっと嬉しくなって、座り込んでお花見とまいりました。

八重の冬桜もあるのですね。あまりに可愛いので、なかなか下山できません。

頂上で過ごすこと一時間半、ようやく下山を心に決めて、第二ステージは、紅葉の長瀞渓谷へ。

膝を痛めてから、下山は要注意のわたくしで、この後は渓谷ハイキングも予定していますから、まっ、ロープウェイに乗ってみよう!

渓谷に向かって歩く途中、ライン下りの看板が目に留まりました。予約しないと乗れないに違いないと、計画にはなかったのですが、意外にも、「最終船15時10分いかがですか?」なんて、とっても積極的に声を掛けて下さいました。ヘッポコ相棒がすかさず、乗りたい、乗ります!と即答💦で、紅葉ハイクは船下りに早変わり。

長瀞渓谷「親鼻河原」~「岩畳」まで、およそ3キロ20分の船旅へ。

実はわたくし、ライン下り初体験。緊張。。。

親鼻鉄橋は、大正3年に建設されたレンガ造りの趣のある橋で、この上をSLが走るのだそうで、河原には撮り鉄さんがいっぱいいました。

最終便は定員大幅割れで、二家族での優雅な船旅でした。(ここでもコロナの影響で団体客がいなくなり、ベストシーズンにもかかわらず、ライン下りはぶらりと乗船できる気楽なレジャーになったようで、ちょっとラッキーでした)

岩壁と紅葉の間の水面をすべるように進みます。なかなか、いいぞ。

西日の時間となり、紅葉が水面に影を落として、とても美しい景色をみせてくれます。

両壁の岩は、国指定の名勝・天然記念物にも指定されているそうです。このパイ生地のように重なった岸壁は、川の急流が長い時間をかけて浸食してできたもの。この岩、どうやら何千年も前には地下に埋もれていたものだそうです。へぇ~何千年!感慨深いです。

この時期は流れが穏やかなのだ、とのことでしたが、やはり急流ポイントもあって、いちいち「怖い怖い」と叫びながら、楽しいひと時でございます。

おっかなびっくりのライン下りはほどなく着船。テクテク歩くのもいいけれど、元気にはしゃぐ水しぶきの音を聞きながら、水面をゆくのも、なかなかに嬉しい、初体験でした。

西日が紅葉した岩肌を、いよいよ、ますます美しくライトアップしはじめます。

太陽と水と草木たちが織りなす、天然の情景。こんな場所があることに、ありがたくて嬉しい日になりました。

夕暮れ時が近づいてきました。川岸の「月の石もみじ公園」では夜間ライトアップが行われていると聞き、訪ねてみるのことに。

山のもみじも見事でしたが、川岸のもみじも負けず劣らず。ここ長瀞では、紅葉がこれ以上ないほどに赤々と燃えています。

すっかり陽がくれる頃、ようやく電車にのって帰路につき、長い一日が、程よい疲れとともに、にこやかに暮れてゆきました。

今年は、ほとんど、遠くの山へ行くことができなかった一年でございましたが、おかげで近場の里山を知る機会にも恵まれて、無理せず心穏やかに自然の恵みが頂くことができました。

来月には、木の葉が燃え尽きて、山が冬枯れの木立に覆われる季節がやってきます。船頭さんのお話では、冬山も静かでとても趣があって良いのだそうです。

ヘッポコ夫婦の山歩き、これからも四季折々の山の声を聞きながら、連れ立って一緒に歩いてまいろうと思います。何しろ、山へ行くと、お互いが知らず知らずに抱えてしまった荷物が、ちょっぴりだけ軽くなるような気がしますので。

紅葉シーズンのラストピークです。どうか、素敵な秋の終わりでありますように。