谷川岳2日目は、山麓「一ノ倉沢」を歩きました。
※初日の登頂編は→初秋の谷川岳①~山頂へ一歩ずつ | 旅の途中 (howamowa.com)
一ノ倉沢は日本三大岩盤の一つ、ロッククライミングのメッカでもありますが、いえいえ、そんなことはしなくて良いのです。この絶景を眺めながらお弁当を食べたり、ここに行き着くまでのハイキングコースがこれまた素敵でした。
ただ・・・わが家では「温泉に入りたい!」という夫たってのご要望により、前日に「谷川温泉」に宿泊しておりますので、水上駅からのんびりと上越線に乗って「土合駅」から向かいました。
土合駅、地底70mにある「日本一のモグラ駅」です。なので駅のホームから地上まで462段の階段を登らねばなりません。地底ということですごい冷気を感じます。無人駅であり、もし閑散期だったら・・・ちょっと怖いかもですが、紅葉シーズンは大丈夫です。
あっ、でもその「一ノ倉沢」のハイキングコース入口まではこの駅からちょこっとあるわけで、本当は水上駅からですとバスでロープウェイ土合口駅に行かねばならぬわけだけど、でもそれをお知らせすると、何も登山の次の日にっこんな階段を・・・てことになりかねませんので、それは内緒ですが(^^;でも体験の価値ありです。
さて、一ノ倉沢ハイキングコース、一ノ倉沢までの道は舗装されています。なので別にトレッキングシューズなんて履いていなくても十分歩けます。しかも(おかしなことですが(^^;)山頂と違って人も少なくて、とても清々しい森林浴を満喫できました。
コース入口から一ノ倉沢の岩盤までは約1時間で到着です。でももったいないので、もっとゆっくり、ブナの木陰をおしゃべりしながらブラブラ歩くと日頃のストレスもちょこっと発散できます^^日焼けもしないし、ところどころにベンチもあり!
一の倉沢岩盤からは、沢の水が流れています。
透き通る水は岩の間に池のように溜まって気持ちいい~ここでお昼ご飯がいいですね~!
ハイキングコースとしてはここで折り返しなのですが、それで終わらない、終わりたくないな。
ということで、この続きはトレッキングコースです。道はいきなり舗装がなくなり人影もうんと減って静かな山歩きが最高です。とはいえ馬車も通れたという広くて平坦な道ですし、ブナのしずくの心地よい道が続きます。
こんな感じの道が延々と続いて本当に気持ちが良いです。日頃の疲れも吹き飛ぶワ~!
なのにしかし突然に、大変なことが発生してしまいました。
向こうの方から駆け寄ってこられるご夫婦に遭遇。
「大変ですよ!熊の子供に会いました」
え゛~・・・っ
「木に登ってたんですけどね、こちらが大声を出したら山の中に逃げ込みました、でもねヤバイですよ、親を呼びに行ったかもしれませよ!!私たちは引き返しますが、このまま進まれるなら・・・例えば大きな声でおしゃべりしながら歩くとか、とにかくとにかく十分気をつけて!」と言い残されてスタコラサッサと・・・♪
ど、ど、どうする?・・・せっかく来たのにぃ・・・どうしよう
と、とりあえず大きな声だって言われたよね・・・うん、じゃっ、とりあえず・・・歌おう!
ある日~森の中~クマさんに(・(ェ)・)出会った~花咲く森のみちぃ~クマさんにぃ、で、あ、あった・・・♪♪
でも、なんか声がだんだん小さくなる・・・やっぱ怖い。。。
すると、なんとタイミングの良い看板が(ーー;)
しかたなく、ここでUターンとなりました、残念無念。。
でも・・・なんだかちょっとだけ会ってみたかったかも、(・(ェ)・)さん。いえいえダメダメ!
と、なんやかんやの谷川岳ツアーでしたが、高原のお花たちは夏から秋へと変わりつつありました。
夏のお花が今年最後と咲き乱れ、秋のお花が凛々しく咲きはじめる初秋、とっても快適な日でした。
左上)シブツアサツキ、シブツの名は尾瀬の至仏山に多く見られるからかな
右上)ヤマハハコ、ドライフラワーにしても可愛い初秋のお花
左中)ミヤマキリンソウ、黄色はやっぱりキリンだな(^O^)
右中)ミヤマダイモンジソウ、カッコイイお花、なるほど花言葉は「自由」
左下)ミヤマトリカブト、あれですトリカブト、だから毒性ありだから(^^;
右下)フジバカマ、秋の七草フジバカマ、いよいよ秋へ!
そして、清々しい秋の空に谷川連邦の山並み、
風にゆれるススキが、また来てねって手を振ってくれました。
ありがとう~谷川岳~(^O^)/
「やまびこを つれていく尾根 いわし雲」 (飯田蛇笏)
いよいよ東京も秋の風が心地よくなってまいりました。
それにしても、今回の教訓ひとつ!次回の山行には絶対に忘れてはならない、「熊撃退スプレー」と「熊鈴」!また山の荷物が増えそうですが・・・やめられません・・・(^^;