春から長~い緊急事態宣言が続き、どこの山にも行けませんでした。しかし、この秋、やっとチャンス到来!この日を待ちわびて、最初のリハビリ山歩きは、ここ「尾瀬」と決めていました!
尾瀬には、これまで何度も訪ねてまいりました。「尾瀬ヶ原」はもちろん、百名山「至仏山」「燧ケ岳」、「アヤメ平」に「尾瀬沼」と行きまくっております場所ですが、長引いたコロナ自粛に加えて、古くから抱える右膝の半月板損傷、新たにコロナ禍にやらかした左膝靭帯損傷(>_<) それでも、尾瀬ならば、そんな私も受け入れてくれるハズ。
気楽に誰でも行ける場所「尾瀬」。素晴らしい草紅葉の景色にどっぷりと浸ってまいりました。
歩いた場所はこちら(↑)多くの方が訪ねる「鳩待峠」を起点に、尾瀬ヶ原を日帰り可能な限界地点まで歩きました。
歩行距離(スマホの万歩計では)22.7キロ、所要時間6時間半。「尾瀬ヶ原」まんぷく堪能の旅でございます。
両膝には、がちがちにテーピングを施して、今回ももちろん、わが家のヘッポコ相棒と一緒に、気楽にのんびり、Let’s go‼
尾瀬は都心から車で3時間弱、鳩待峠はマイカー規制があり、麓の駐車場から乗り合いバスが出ています。尾瀬は、ガッツリ歩く人も登山する人も、もちろん観光気分でサクッと立ち寄る人とも、色んな目的で楽しめます。宣言明けの晴れの日曜日は、とにかく大勢の老若男女で賑わっていました。それでも、広い広い尾瀬は、混みあったりしない、天空の楽園のおおらかさも大好きです。
鳩待峠から小一時間は森の中を歩きます。
なんと、10月3日(日)の尾瀬は、雲一つない快晴☀️
駐車場は満車に近い混雑具合でしたが、歩きはじめると、森の中に人の混雑はありません。森に入って10分20分で、鳥のさえずりと木々のざわめきに心癒されます。
ただ、以前にはなかったと思う、クマ注意の立て札があちこちに出現していました。ツキノワグマが出てくるのだそうで、もしかして、コロナ禍で訪れる人が少なかったせいなのかな??この鐘を鳴らして、クマさんが近づかないようにしてあげましょう。
山の紅葉といえばナナカマド。赤い実が見事にみのっていました。
森の中には、たびたび沢があり、水音がして、清涼感も抜群です。
細部までキチッと整備された尾瀬には、安全な橋がかかっています。
そして、森を抜けると、山ノ鼻到着です。植物研究見本園からのぞむ「至仏山(しぶつさん)」!
おお、山肌は紅葉!
この山には、2年ほど前のGWに雪どけ登山を楽しみました。季節が違うと、表情が異なり、感慨深くしみじみと眺めてしまいました。草木も山も、みんなお元気でしたでしょうか?
その至仏山を背に、尾瀬ヶ原を歩きます。
あっちに見えるのは「燧ケ岳(ひうちがたけ)」。あの山も、4年前の10月に尾瀬沼から登ったのでした。
至仏山が女性だとすると、燧ケ岳は男性かな。広い尾瀬をはさんで、見つめ合い、毎日愛を育んで、尾瀬はこんなに草紅葉。
尾瀬といえば「池塘(ちとう)」。湿原の合間に池塘が顔をのぞかせます。青空を写し込んだ水面に、太陽の光を浴びた浮き草がキラキラと輝いて、とてもきれいでした。
ふり返ると、至仏山が遠くになりました。山の全容が見えると、さらに感動。
そして、燧ケ岳が近づいてきます。
夏場には青々と瑞々しい緑に輝く草は、辺り一面に紅葉しています。草紅葉は「くさもみじ」と読みます(*^^)v
あっ、池塘に「逆さ燧ケ岳」。ついでに私も逆さ写し(^^;)
山ノ鼻から1時間ほどで「竜宮十字路」という場所に辿り着き、鳩待峠で買った「おにぎり弁当」を食べました。
ここからは、今回初対面の「ヨッピ吊り橋」に向かって、沼尻道を北に歩き、ヨッピ道からぐるりと回ることにしました。
こっちに歩く人はほとんどなくて、とても快適な散歩道です。木道が埋もれている感じで、素朴で心地よい道でした。
「燧ケ岳」は、堂々として、どこから見ても頼もしい山です。湿原に生えるのはススキではなくて、たぶん「葦」。湿原を守る「考える葦」かもしれません(^^;)
ヨッピ吊り橋。歩くとゆらゆら揺れる吊り橋です。この下を流れるのはヨッピ川。どうやらヨッピはアイヌ語らしい。。。
ヨッピ橋から、ヨッピ道を通ります。実は、今回はじめて歩く道でしたが、ここはとってもイイ道です!人があまり歩かないこともイイですし、より草紅葉の色合いが濃くて、なんだかファンタジーの世界に迷いこんだみたいでした。
おっ、笹がさわさわと足元にさわります。どうやら、おしゃべりしているみたい。心地よく撫ぜてくれました。
午後になり、太陽が落ち始めると、木道が白く輝いて、どこまでも続く白い道を歩くと、どこに辿り着くのだろうなんて、ワクワクしてしまいます。
この景色はたぶん10月いっぱいなのかなと思います。これ以上ないほど草紅葉は進んでいました。
この白い道の向こうに、至仏山が見えて来ました。仏の道へと至る、なるほど、木道も白く輝き、後光がさしているわけだ。
膝が心配なので、途中なんども休憩しました。でも、おかげ様で快調で、草紅葉から眺める燧ケ岳も、なんだかとってもありがたい。
いよいよ至仏山の全容が見えてくる頃、後光の輝きはますます美しくきらめいているようです。しかも、誰もいない・・。
もと来た道に合流すると、至仏山の山容が、あたたかく迎えてくれました。
池塘の浮き草も紅葉してます。
ついに、尾瀬ヶ原の入口「山ノ鼻」に戻って一休み。な、なんと、ヘッポコ相棒も、至仏山から差す後光のおこぼれに預かりまして(^^;) 素晴らしい今日という日に感謝です。
尾瀬の紅葉は、10月下旬ごろまで楽しめそうです。10月2週目、3週目は、たぶん大変に気持ち良い尾瀬を堪能できると思います。
ちなみに、尾瀬をこよなく愛する、ヘッポコ山ノボラーのわが家、これまでの尾瀬ハイクレポートはこちら(↓↓↓)
もし行かれたことがないならば、尾瀬を訪ねてみませんか?まるで勝手な観光特派員みたいなことを申しておりますが💦、そんな20キロも歩かずとも、スニーカーハイクで数キロでも十分に感動できる尾瀬。コロナ禍の秋日和には、きっと心癒される、おススメの場所です。
というわけで、リハビリが順調に進んでおり、ようやく山女復活の兆しを感じる秋となりました。移りゆく季節を肌身に感じつつ、この秋も健やかに過ごしてまいりたいと思います。