湯治&森林浴の旅「草津温泉・軽井沢」

北海道から帰ってから、体調を崩し寝込むことになってしまいました😢そのまま、世の中はお盆休みに突入し…ようやく回復できたのはお盆終盤でした。そこで我が家では、温泉に湯治に行ってはどうか!?という話が持ち上がり、そうだよね!そうしよう!!

東京から近くて療養に最適な温泉といえば、草津温泉。これまでの長い人生の中で、ちゃんと行けたことがない草津。この際は、ぜひ草津なのだ♨。

というわけで、もうすぐ8月が終わるので、そんな療養日記も記録しておこうかな、と。

しかし、少し元気になるとまた悪い癖が…草津の近くは、軽井沢だ!軽井沢と言えば以前に、中山道~碓氷峠~軽井沢までハイキングしたことがありました。この度は体調がねぇ、でも、ほんのちょっとだけ浸れるところはないかな?で、見つけました滝巡りハイキング(せっかくの軽井沢でお洒落なショッピングやレストランよりハイキングしたい!ってのも何ですが💦)

ともかく、滝巡りは登山と違い、軽~いお散歩森林浴です。しかも滝なわけだからマイナスイオンもたっぷりで、きっと体にイイ❣

今回は、湯治&森林浴のプチ旅行! とにかく無理せず、ゆっくり参りましょう。そろり、そろ~りとLet’ go♪

草津温泉に来ました!

草津温泉は、「もう一度行ってみたい温泉」ランキング1位、言わずと知れた天下の名湯であります。都心から車で3時間ほど。きっと、たくさんの人が何度も足を運んでいるのだろうな。

なるほど、温泉の自然湧出量も日本一!街の真ん中には草津温泉が誇る「湯畑」がありました。そうそうここ、ちょくちょくテレビで見る景色。湯畑は毎分4000リットルもの温泉が湧き出ているそうで、ひたすら熱い湯けむりを舞い上げていました。お湯が有り余るほど湧き出る温泉街。こりゃスゴイ!

やったね、来たね、草津温泉💗 ここは標高1200m。高原の町は、涼しくて、快適です。

この日は「台風関東接近」のニュースで持ち切りで、翌日は東海道新幹線が終日計画運休するという日でした。にもかかわらず、とってもたくさんの人が来ていました。

朝ゆっくり家を出発し午後2時ごろ到着。まずは湯畑周辺を観光して、硫黄の香りに浸り、温泉卵を食べました。

登山とは違う観光なんて久しぶりです。たぶん…20年ぶりくらいじゃない?目的のない旅もいいよね。いやいや目的は「療養&湯治」ですから!ほどよくリラックス気分で、記念の自撮りも楽しみました✨

宿の女将さんの話では、源泉の温度は約60度だそうです。それは入るには熱すぎる。でも水を入れて温度を下げると温泉成分も薄くなってしまうので、湯畑では長い7本の木樋にお湯を通らせ、そこで温度を下げて、湯宿に送られる仕組みになっているんだそうです。そして定期的に湯の花を採取して販売もされているそうです。

ゴォーと音を立てて流れるお湯、溜まったお湯はエメラルドグリーン。湯畑、圧巻です💛

湯畑前の熱乃湯という建物内では、あの有名な「湯もみショー」が行われていますが、残念ながら、露天風呂にも行きたくて、宿のお風呂にも浸かり、美味しいごはんも食べたくて、時間が足りず見られませんでしたが、その湯もみも、温度を下げるために大事なことなのですね。

そして、宿から湯畑までは草津温泉のメインストリート「西の河原通り」をブラブラ散歩しました。通りは大賑わいで、ついつい余計な買い物をしてしまったり。

ガラス工芸屋さんの前に、なんでだかポスト。郵便ポストではなくて、オブジェです。

西の河原 露天風呂

泊まったお宿は、「西の河原」という露天風呂まで(たぶん)一番近い?のではないかと思う場所にありました。

湯畑の観光を終えて、ご飯の前にお湯めぐり(何しろ療養ですから)。まずは、お湯が噴き出す「西の河原公園」を通って、その奥にある町営の露天風呂に入りに行きました。

台風接近中で、ポツポツ雨が降る中ではありましたが、公園のあちらこちらから、湯煙が上がっています。

草津温泉はたくさんの文人や偉人たちが愛した場所であります。そりゃぁもう、この異世界感といい、お湯の素晴らしさといい、自然の豊かさといい、そうなるよね、そうだよね。私たちヘッポコも、すぐに虜になりました。

「いづこにも 湯が噴きいでて ながれゐる 谷間を行けば 身はあたたかし」(齋藤茂吉)

露天風呂では晴れ間も見えました。残念ながら、お風呂の撮影はできないのですが、それはそれは、広大な池のような露天風呂でした。(男女別)

※公式サイト➨https://onsen-kusatsu.com/sainokawara/

洗い場などはなく、ただひたすら、のんびりボーとお湯につかる。自然豊かな緑と空の下、とにかく湯に浸かる。何しろ湯治に来たわけなので、頭の中も空っぽにしてボーーっと風にふかれて浸りました。

ちょうどよい湯加減で、何しろ開放的で、いいお湯でした。ごちそう様!

※露天風呂は、お盆の週末夕方、女風呂は十数人、(夫の話では)男風呂は4-50人もいらしたそうですが、あまりに広いので混雑は感じないとのこと。特に女風呂は、広々で泳ぎたくなるぐらいでした。

夜の湯畑

夕ご飯の前に、旅館の温泉にも浸かりました。もちろん洗い場もあるので、きれいさっぱり体を洗って、またしても浸かる。そして、宿の渾身の懐石料理にお酒も頂いて、まったり大満足。

そして、温泉旅の定番、夜のお散歩へ。ちょっと雨が降っていましたが、またお風呂に入ればいいしね。で、ほろ酔いで、ライトアップされた湯畑見学へ!

なんと、こんな素敵なライトアップがされているのですね✨大勢の人がそぞろ歩きを楽しんでいました。

あっちにも、こっちにも、たくさん並ぶお店では、買い物欲がムクムクと湧きあがり、温泉饅頭や温泉プリン、上州のおそばやお酒、どれもこれも美味しそう。荷物が増えたって車だからいいじゃん!というわけで💦衝動買いを止めることができませんでした。

「西の河原」もライトアップ。

宿に戻って、またお風呂に入り、これだけ温泉効果を頂ければ、きっと元気になるハズ。台風はどこかな~?とボンヤリ思いつつ、夜は深い眠りにつきました。

草津ホテル“綿の湯”/鶴太郎美術館

この度は突然に決めた草津行でした。そのため直前にネットを検索しまくって、空いていたお宿はここ「草津温泉別館“綿の湯”」です。

ネットサイト「一休」では大変に評価が高く、お盆の週末なのに比較的リーズナブルで、夕ご飯は(バイキングが苦手な我が家には嬉しい)懐石料理でした。小さくてこじんまりとした宿で、家庭的なサービスと、小ぎれいなお部屋、もちろん朝ごはんの前にも温泉に入りました。

お湯はちょこっとピリッとします。きっと絶対、全身を隈なく癒してくれるのだと実感しました。

宿の目の前には、「片岡鶴太郎美術館」がありました。

鶴太郎さんの絵画や書や陶芸が展示されていて、こりゃスゴイです。鶴太郎さんって、こんなに奥の深い芸術家さんだったのだということに、改めて敬服いたしました☺

軽井沢へ Let’s Go!!

さて、台風が関東に大接近するという朝、草津を後にして「軽井沢」まで車を走らせました。草津白根山を横目に、軽く1時間のドライブでした。

草津白根山は火山です。なんたって、麓ではあんなにお湯が湧き出るのですから!頂上ではエメラルドグリーンの湯釜が見られる絶景の山。なのですが、この数年は火山活動が活発で登山道が閉鎖されています。だから、行けてない!でもきっといつか登るのだ。そしてまた草津温泉に泊まろう!てなことを言いながら、ドライブ🚗。。

車が軽井沢エリアへと突入すると、なんとも清々しい緑のトンネルが出迎えてくれました。ずっと続く、緑の路。軽井沢というと、まず思いうかぶのは(お洒落な銀座通りではなく💦この景色なんです。

こんな道は登山に向かう際に各地で通るのですが、軽井沢はひと味違う。まず道路幅が広くて、きれいで、とても走りやすく、しかも木々さえも洗練されているように見えます。

滝巡り①白糸の滝

最初に訪ねたのは、観光名所としても有名な「白糸の滝」。本当は、これから行く三本の滝を歩いてめぐるトレッキングを予定していました。でも、雨が降ったり止んだりのお天気の中、病み上がりで濡れて歩くのは止めよう!となり、一つ一つの滝を車で巡り、気楽にプチハイクすることに。

白糸の滝は大人気の観光スポットで、駐車場には観光バスまでやってきていました。駐車場から滝まで数分。川沿いの道はヒンヤリとした冷気に包まれて、先を急ぎたくなります。

ほどなくして、おぉ~!高さ3メートル全長70m、白糸のように、緑の斜面と滝壺を結ぶ滝の糸、心地よい音を聞かせてくれていました。

絵になりますね~💛

ではでは、と自撮り棒で記念撮影に挑みました。とっても人が多いのでササッとパシャリ♪

滝巡り②竜返しの滝

次の目的地「竜返しの滝」へは、白糸の滝から歩くと1時間半ぐらいだそうですが、この度は車でハイランドウェイを走って向かいました。なんと、大賑わいだった白糸の滝と違い、小さな駐車場らしき場所に人影はなし!

滝まで歩いて15分ぐらい(往復30分)。緑に囲まれた遊歩道を行きます。お天気が怪しいからかもしれませんが、ホントに誰もいません。なんだか不安になるほどです。

ここを進めば良いのかな?そろそろ歩くと、川の音が聞こえました。よしよし、この先に滝があるに違いないです。

緑の木々がドームを造り、かろうじて川が流れる部分だけ道を開けているような、幻想的な森になりました。目に耳に、新鮮なマイナスイオンがしみわたりました。

進むほどに、だんだんと辺りが水煙に包まれてきます。轟音を響かせる水音と緑のドームの中を満たすミスト、まるで秘密基地に辿り着いたみたいにドキドキしました。

落差はわずか10mですが、水量が多く迫力満点。

竜返しの名前は、竜のような大きな蛇が対岸に渡ろうとして激流にのまれ、そのまま姿を消してしまったというお話に由来しているそうです。なるほど、滝壺に落ちると姿を消す、とな💦気をつけて。

ここは、たぶん軽井沢の穴場スポットと言えるかもしれません。でも、プチ森林散歩は平坦な道で歩きやすくてとても癒されます。スニーカーがあれば、きっと行ってよかったなって思える場所ですvv

滝巡り③千ケ滝

そして、この日は何度も雨が通り過ぎて、東京方面はどうなっているのだろう?と心配しながらも、もう一つの滝「千ケ滝」を目指しました。

千ケ滝は駐車場から「せせらぎの道」というハイキングコースが整備されていて、片道25分(往復50分)のプチハイクが楽しめます。

で、やっぱり誰もいません!途中、東屋やトイレもあり、竜返しの滝よりは知名度がありそうな場所ですが、雨が心配だからかな。

少しだけアップダウンがありますが、きっちり階段を作ってくれていますので、難なく森に浸れます。

せせらぎの音を聞きながら、橋を渡ったり、ゆるやかな階段を上がったり。息があがるほどの勾配はありませんので、のんびりな森林浴が楽しい。

奥に進むと、秘境感が高まり、ちょっとワクワクしてきます。

水量が豊富になり、流れが激しくなるにつれ、滝が近くなったのだな、と期待が膨らんで…

おお~っ、到着しました「千ケ滝」。この日は滝の間近へと通じる木道が崩落していて行かれませんでしたが、それでも大満足!

垂直の岩場の間を縫うように流れ落ちる、落差20mの美しい滝は、軽井沢一の滝なのだそうです。

というわけで、2日間たっぷりと、温泉と森と滝に癒されてまいりました。あれから何日も過ぎますが、滝と清流の水音を、今でも時折心地よく思い出しています。

千ケ滝せせらぎの道

↓↓↓↓

森から脱出した後は、軽井沢の街なかへと戻り、かの有名なスーパーマーケット「TSURUYA」さんでフルーツや生しぼりのジュース、オリジナルなレトルト食品やお酒などなど、またもやあれこれたっぷり買い出しをして、まっすぐ東京へ!

帰路は、雨雲レーダーを確認して出発時刻を調整しました。おかげか?高速道路では、ほとんど雨に降られることもなく、お盆のUターンラッシュとなるはずの夕方にもかかわらず(台風を懸念されて)渋滞もゼロ!ひた走って2時間半、雨上がりの都心へと戻りました。

というわけで、間もなく9月。今年の夏は、より一層、暑さが苦手過ぎる!と思い知った夏でありました。だけど、色んな疲れや病を、滝の水が洗い流してくれたに違いないハズ。

もうすぐやってくる秋の季節には、引退後に扉を叩いたばかりのささやかな趣味や新しい楽しみも、朗らかに取り組んで行けたらな、と思います。