夏休み、北アルプスは大雨でした(^^;

お山歩&お散歩

 夏休み、名古屋に住む高齢の両親の施設入居問題や、この先のことモロモロ問題やらのため、先の見えない憂鬱な帰省を終えた後、このままでは夏休みが終わっちゃう!そうだ、名古屋→東京の間には、あっ、あそこがあるじゃないか!と気づき、「北アルプス」を経由して東京に戻ることにいたしました。
(なんとちゃんと山の準備をして帰省していたという、チャッカリ者というか、親不孝ものというか・・・でございまして)

 ところが、うっかりしてました!忙しすぎてお天気を調べていませんでした!
 北アルプスはこのお盆休みには大雨洪水警報?注意報?が発令!
 な、なんと・・・山ガールにあるまじき、現地に行くまで全く認識なし(ーー;)

 行き先は、松本を経由して、乗鞍高原、乗鞍岳の主峰「剣ヶ峰」3,026登頂を企んでおりました。
 なのに、まず出迎えてくれたのは、どしゃぶりの白樺の小路・・・。

 猛烈な轟音を立てる川。危険すぎて足がブルブルです((((;゚Д゚))))

 登山口へのぼるバスも途中折り返し運行ということで、本当は「畳平」というお花の美しい拠点地まで行くはずが、手前の大雪渓まで。ここは夏スキーのできる日本一標高の高いスキー場なのですが、激しい雨で5m先も見えません。

 ヤダ!登りたいもん!せっかく来たのに!と、まだ先を目指そうという私に、またまたネガティブ夫の登場!いや、たぶん遭難する。遭難した場合の食糧がない!えっ?食糧?いやその前にダメでしょ!そんなアホな会話も激しい雨の音にかき消されてしまいます。しかも迎えのバスも運休になって取り残される危険あり!と判断し、ここたぶん2,700mぐらいなんですが、泣く泣くバス停に引き返すことになってしまいました(ーー;)

 と~っても残念でたまらないのですが、雨に打たれ続けて強力なレインウエア「ゴアテックス」も雨を弾いてくれなくなり、全身ずぶ濡れの数時間でしたが、可愛い高山植物は雨にも負けず季節を伝えてくれていました。

 ちょっとだけご紹介!
 これ、「ウサギギク」って名前なんです。高山に住む蝶々にも好かれる可憐な花、葉っぱが兎の耳に似ているので、そう呼ばれるんですって。こんな高所だとお月様にも近くて住みやすいのかと思います。

 普通に道端でも見かける白いキクもここで見ると逞しい。野菊の墓の野菊「ノコンギク」

 雨に濡れる「ムラサキツユクサ」は別名「蛍草」。雨が良くお似合いでした。

 そして2,700mの高所では、もう秋を告げる花「ミヤマキンバイ」が咲き乱れていました。花言葉「幸せ」。大雨の中に見つけた小さくて黄色い「幸せ」♪

 そして、もうススキたちが「お月見」の日を待ちわびる初秋の乗鞍でございました。

 いやはや、これまた疲れた(ーー;) こんなことならおとなしく新幹線でビュッと東京に帰れば良かった!とグチグチ言い争いになりそうになるわけですが・・・

 ちょっと待て!この近くに温泉あり!しかも秘湯「白骨温泉」♨があるではないか(*^^*)
 とにかく全身ずぶ濡れでこのままでは何ともならぬゆえ、泊まりたい!ということで向かった白骨温泉で、この夏休み初めてのリラックスの時間をゲットいたしました(^O^)/ 
 行かれたことありますか?白骨温泉「白濁の湯」でございますよ!残念ながら露天風呂だって雨の中ですが、おかげで人影なし!独り占めの露天風呂を満喫です。

 ふ~っ(^^; ということで、試練と波乱に富んだ大変な夏休みでございましたが、白骨温泉で締めくくり、終わりよければ全て良し!エネルギー充填になんとか間に合いまして、明日から元気に通常営業を始めます!

 まだまだ暑い日が続きますが、だんだんと吹く風は秋の気配を感じるようになりました。この先、遠距離介護の試練を想像すると足がすくんでしまいますが、両親にとって、私たちにとって、悔いのない心地よさとは何か、を考えながら、できることをできるだけ、取り組んで行くしかないかなと、しんみり思う夏です。