GWらしきこと in 朝霧高原

お山歩&お散歩

GW前に不注意で骨折してしまった足と一週間向き合い続けて、ようやく連休後半に厳しい痛みがやわらぎ始めてわかったことですが、足の指というのは、親指・人差し指・中指の三本が大方の役割を果たしているようです!バランス感覚という意味では小指と薬指を使えないのはやっかいであり、もちろん、ギプスも難儀で、小指周りの傷みは痛いのでありますが、でも、うふふっ、随分と歩けるようになってきました。

となると・・・連休がまもなく明けてしまうという焦りと、計画していた趣味の登山をあきらめた寂しさから、「もう我慢できない」「どっか行きたい!」「車に乗せて頂ければ行けるハズ」「できれば自然と触れ合える場所」「あまり歩かなくても浸れる場所」連れてって!!

ということで、連休っぽい近場の高原へ。近いけど、なぜだか行ったことのない場所、連れてってもらいました。もちろん運転手は、リモートワークも10連休中のヘッポコ相棒です。

町じゅうに富士山の湧き水が川となり滝となって、しぶきをあげるところ。しかも羊さんも牛くんも待っている。とにかく助手席移動&徒歩距離数十メートルで浸れる場所。Uターンラッシュも明けたこの日、スイスイの高速をひた走り、目指すは、静岡県「朝霧高原」です。

車の中からも、富士山がお目見えです。しばらくの間、色んな方角から富士山!ありがとう(#^.^#)

自宅から2時間半ほどで朝霧高原到着です。

高速道路から見た富士山は山梨県側から。ここは静岡県富士宮市。山梨側と静岡側では富士山の表情がちがって、雪帽子の深さも違うようです。きっと、気温も山肌に吹き付ける風も違うからですね。

朝霧高原から望む富士山

最初の目的地は「白糸の滝」。白糸の滝駐車場から見たこの富士がこの日一番の富士山でした。むふふっと助手席の扉を開けて、静岡の地面に足を下ろすと、早速にも滝音が響いてきました。

白糸の滝は、高さ20メートル・幅約150m以上にもわたる崖面の各所から湧き出した水が、幾筋もの白い糸を垂らしたように流れ落ち、滝となったので、そう呼ばれているようです。さすがに圧巻です!

足の都合で、滝つぼに下りることはできないのですが、離れたところでも水しぶきがミストのように降りかかり、マイナスイオンに包まれます。

迫力満点の滝音を録画録音してみました♪

「この上にいかなる姫やおはすらん おだまき流す白糸の滝」源頼朝が詠んだとされる句です。

ふむふむ頼朝さん、もしやその姫と見ゆるは、この山藤ではありませんか?崖の上の茂みが鮮やかな藤色に染まっていました。

国の天然記念物にも指定されている「白糸の滝」。古より、決して絶えることなく水音を響かせているのだろうと、想像を絶する、遥かなる時の流れを感じます。

ほど近くで新緑の茂みから垣間見えたのは「音止めの滝」

落差25mの轟音を響かせる滝つぼからは、幻想的な水煙が上がっていました。

実は、すでに世の中はGW明けということもあり、ヘッポコ相棒にやっかいなお仕事メールや電話が入り、やむなく駐車場で待たされている間に、富士山の裾から白い雲がモクモク湧いてきて、イライラ。やっと田貫湖に到着すると、ほらね、こんなことになっちゃったじゃん!

田貫湖から望む富士山❣ 

田貫湖は逆さ富士も映る神秘の湖。楽しみにしていたのでありますが、残念!ただ、静かで豊かな水面に、気持ちがゆっくりいたします。水って凄いパワーがあるみたいです。

水面にはカモが二羽。悠々と仲良く泳いでいる姿にもほっこり。

まかいの牧場からの富士山

朝霧高原を車で走っているとあちこちに牧場がありました。5月の青々とした牧草地の豊かさに、山登りとは違う、雄大な自然の美しさを感じます。ちょうど菜の花が見頃(*^^)

ところで、左足の前半分はギプスと包帯で固定されています。ゆえに当分の間、普通の靴が履けません。しかしAmazonではギプス用のシューズというのが売られているのです。右足の1.5倍もある大きなシューズ。ギプスごとスコンと入る。世の中には骨折して困っている人はいっぱいいるんだと心強くなりました(^^;)

ただ、体重をかけるとピリピリ痛くて歩くの大変なのですが、登山ストックを杖がわりにゆっくりそろり。

「ちょっと、ほらね。富士山、あんなになっちゃったじゃん!せっかく楽しみにしてきたのに~」不機嫌ブリブリで、ヘッポコと険悪になっておりましたところ、一頭の羊さんと目が合ってしまいました。すると羊さん、笑顔でトコトコと向かって来て、ぴたりと寄りそってくれるじゃないですか!

うんと昔、女子大生の頃、六畳一間の下宿に大きな羊のぬいぐるみと暮らしていたのを思い出しました。でもこの子は本物です。今は毛がトリミングされてスリムなお姿。毛質は、ふわふわかと思いきや、意外と硬くてちょっとびっくりしつつ・・・心を通じ合わせてみました。

明日の朝はまたあの大きな山が見えるよ。いっしょに待ってればいいじゃん!と言ってくれたでしょうか。そうしたいところですが、また来るからね(*^^*)

陣馬の滝

朝霧高原には、滝がいっぱい。富士の湧水で潤う高原なのですね。ここでは地元の方がペットボトルを持って水汲みにいらしていました。正真正銘、富士山の天然水です。

そして、いよいよお天気が怪しくなってきて、本当は富士山がどかんと見えるはずのドライブコースも辺りは真っ白。牧場の前を通り、車を停めて牛くんにご挨拶してみましたが、気づかれず(^^;) 本当はここに大きな🗻があるはずでした。もくもくと牧草を食べる牛くんたち。

見えても見えなくても、ただひたすら、のんびり~な朝霧高原でした。

そして夕方帰り道、中央道へと向かう途中の大きなコンビニの駐車場から、見事な富士山がお目見えです。な、なんと、静岡側では雲に隠れた富士山でしたが、こちら山梨側では、こんなに🗻

そうそう、居なくなったわけではないのです。富士さまはいつでもそこにいる。こんな場所に住める羊さんも牛くんも鴨ちゃんたちも、羨ましいほどに、ゆるやかな時間の流れる高原でした!

東京に近づく途中、空が赤く染まりはじめました。

バックミラー越しに過ぎゆく今日という日に感謝して、そろりとしたGWの一日が暮れてゆきました!

長いお休みの最後の最後に、GWらしいことにたどり着きました!

田貫湖では年に二度、ダイヤモンド富士が見えるのだそうで、道中仕事の連絡に追われてしまったヘッポコ相棒は、必ずダイヤモンド富士でリベンジするのだと、帰り道の車中で何度も宣言しており、それはいつになることやら、ですが、まだまだ先に目的があるのって、ちょっと嬉しいな。