今年の2月は立て続けに寒波がやって来て、あちらこちら大雪に見舞われることになりました。わが家では毎年、厳冬期ならではの雪山登山を楽しんでいるわけですが、ちと危険💦そのため吹雪に彷徨う山を諦めて、どこ行こう。
色々と思案した結果、ならば、この時期にしか見られない、あの”氷の神殿”はどうなってるのだろう!愛用している登山アプリのYAMAPやヤマレコで近々の皆さんの活動写真を見てみました。ス、スゴイ!すごいことになっていそう(@_@
というわけで、2月寒波の三連休、日光「雲竜渓谷」巨大氷瀑に会いに行く!を決行しました。

《アクセス》日光は東京からわりと近い。私たちは北千住から東武特急で東武日光駅へ。駅から登山口まではタクシー乗車(山道凍結のため登山口までは無理と言われてしまい、日光東照宮裏の滝尾神社で下ろされました)

《歩いたルート》滝尾(たきのう)神社→稲荷川砂防堰堤コースをテクテク→雲竜渓谷登山口→橋を渡り河原を横切って→雪道をのんびり歩き→洞門岩→砂防堰堤→渓谷入口→圧巻の雲竜爆へ!(登山地図には道がありませんのでYAMAPさんのGPSが頼りです)
ピストンで往復15キロ弱だそうで、所要時間は休憩入れて平均6.5時間ぐらいのようです。なのに私たちは、なんと7.5時間もかかり、当日入山者のシンガリを務めさせて頂きました💦(ゆっくりペースの言い訳としては、この日の夜、日光湯元温泉に泊まるからってことで。うふっ(*^^*)
《装備》チェーンスパイク、10本爪アイゼン、ストック(ピッケルは持参しませんでしたが最後の雪の急崖ではピッケルの人がイイ感じでした)、ヘルメット、しっかり防寒という重装備。途中トイレなし(いつもポンチョと携帯トイレをリュックに入れていますが使わずに済みました)
いやはや、とても観光気分では行かれない。けれど!行った人しか見られない絶景がそこにある💗というわけで、寒波の中でもアラカン・ヘッポココンビ、今回もハリキッテLet’s Go❣
滝尾神社より川沿いコースで
タクシーさんに滝尾(たきのう)神社で下ろされると、行く先の林道は雪が凍ってる。なるほど、先に進んで車がスタックしてしまってはね~と納得しつつ、ほどなく砂防堰堤ハイキングコース入口に!(登山口まで4-50分歩きます💦)

コース上は雪が凍っていたりするため、早々とチェーンスパイクを装着しました。

川沿いをゆるゆると、久しぶりの雪道だわっ❄

堰堤コースは登山口で終わり、この橋を渡るとイザ雲竜渓谷目指して山道が始まります。

ゆるやかに標高をあげて進む道はよく整備されています。雪があったりなかったり。チェーンスパイクを履いているので、できるだけ雪の上を歩きたい。

ほどなくして、砂防堰堤の壁。壁の脇の崖路を上へとよじ登ります。

ほほっ、登った!

そこから見えるのは、広い広い、稲荷川の河原です。

河原を横切り
雲竜渓谷までの道のりには、何度も渡渉(川を渡る)箇所があります。できるだけ突き出た石の上に足を置くのですが、ストックがないとバランス崩してドボンしそうです。慎重に。

遠くに見えるのは女峰山。雲竜渓谷は女峰山の中腹にある渓谷なのだわ。あっ、河原の石が着色されて可愛い。この間が歩く道ってことですね。

雪道と戯れて
ここからしばらくは、気持ちの良いゆるやかな雪道が続きます。

熊も出る?ちゃんと冬眠してくれていたら良いのだけれど、あっなんと🐻

雪の道って、膝にやさしいです。街のアスファルトよりも負担が少なくて、膝痛にはありがたい。

洞門岩に到着すると、木々の間から、凍り付いた滝が見えました!いよいよ渓谷近し。

砂防堰堤から渓谷へ
ルートは川沿いに下りるようで、大きな砂防堰堤(さぼうえんてい)がありました。どうやらここをくぐり抜けて行くみたいです。

そして、急崖をよじ登る。考えてみればこのコースは、度々川へと下りては崖を登ることとなるみたいで、ヨイショっ!

で、また渡渉。気をつけて!

すると、いよいよ来ました。渓谷の入口です。ヘルメットとアイゼン装着必須‼

ほほほ~っ渓谷、はじまります!

えっ?その前に、これは階段だと思われますが、雪まみれの急坂を下りる。

いよいよ、氷瀑、始まりますよ~!

山肌から流れ落ちる滝は全て凍っています。

思えば、この歩いているところって、夏場は川なのですよね。この先を奥へと進むにつれ、両側に、次々と、見事な氷瀑が現れます。

これが見たかった!アイスブルーな氷瀑群
来ました!氷の回廊。本当に、ホントに滝が全部ぜ~んぶ、凍ってます。

ちょ、ちょっと、こんなの、見たことないよ~❄

足元は、雪に覆われた大きなゴロゴロ石の間を勢いよく清流が流れています。氷瀑に目を奪われて落ちてしまわぬよう、一歩ずつ。。

しかし、圧巻!水しぶきもそのまま凍っているのです。どうやって?一瞬にして魔法がかかったのでありましょうか?

流れ落ちる水の先の雫の先まで、繊細な氷の彫刻のよう。

こんなところを歩けるだなんて、(例年よりもうんと圧巻なのだそうで)寒波に感謝セネバなりませぬ。

流水の形にあわせて、そのまま凍っているのだわ(@_@。

流れ落ちて跳ね返るしぶきも、その勢いの形のままってことなのか。

つまりその、流水が申し合わせたようにここに留まり、しばしの眠りについている、ということなのか。

何度も何度もカメラを向けてしまいます。

だって見て!この美しい色と、そして大自然の造形美。

人智の及ばぬ、すばらしい芸術作品であります。

途中で止まっていることもスゴイなと思うのです。どうしてそこで?どうやって凍ったの?それは一瞬のこと?いやジワジワ凍ったのかな。その瞬間その過程を見てみたい!

ひょぇ~~❄❄❄これはもう、魔法使いの仕業としか言いようがありません!

スゴイスゴイと叫びまくっている間に、渓谷の奥の奥に到達しました。上の方から流れ落ちる滝も凍っている。ふと見ると滝の右側の崖を人が登って行っています。

巨大氷瀑“雲竜爆”
そうなのです。皆、この大きな滝の始まりの場所へと、向かうのです。が!ここが今回最も難儀したゾーンです。カチカチに凍った崖。画像は序の口で実際メチャクチャ急です。万一滑落したら、かなりヤバそうです。ピッケルを使っている人もありました。ストックは左右2本あるので扱いづらく、たぶんピッケルと手が使いやすいのだろうと思いましたが、何しろ私、道具以前に、高所恐怖症が爆発寸前!

だけど、頑張りました。登りきると見えた、ここぞ、雲竜渓谷の冬の名物「雲竜爆」です。滝つぼ?のところで皆ひと休みされていました。私たちも!(実は滝つぼ部分に下りる坂道で鹿さんが横たわっていました。目を見開いて。大きな鹿でした。もしかして魔法使いは君だったのでしょうか。力尽きてしまわれたのかな。そっと心の中で手を合わせました)

ま、さ、に、巨大氷瀑!


こんなに、こんなに大きいのであり、つまり、こんな豊富な水量の滝が、一斉に凍っているのだぞ!ということに、改めて驚きます。

ひゅ~💗

氷瀑回廊な帰り道
帰りは恐怖の急崖を下る。ついに高所恐怖症が爆発してしまい、後続の方に崖の途中でお待たせしてしまうというご迷惑をかけつつも、とにかく下りきりました。そして、帰り道にも、氷の回廊を楽しみます。





例年、ベストシーズンは2月初旬ほんの一週間ほどなのだそうですが、今年は寒波のおかげで2月後半の連休にもかかわらず、素晴らしい自然美を味わうことができました。大自然の壮大な美しさに深く感謝申し上げる次第です💙
のんびり下山
帰り道は、のんびり。次々と後続ハイカーさんに抜かされつつ、砂防堰堤で遊び、河原で休憩し、手足がキンキンに凍って固まる頃、ようやく日光湯元温泉、本日のお宿に到着しました。



湯元温泉の源泉かけながし、乳白色のお湯につかり、美味しいお酒を頂いて、日光初日の大冒険は夢の中へ。。。夜になり、雪が降り始めたのでした。
湯元温泉から戦場ヶ原
翌朝、湯元温泉街は❄雪国❄でした。

日光二日目は、戦場ヶ原でスノーシューハイクを楽しもうと思っていました。ただ、アイゼンやヘルメットなど荷物が多いのでスノーシューはレンタルすることに。
宿にリュックを預けて、近くの湯元ビジターセンターにスノーシューを借りに行きました。が、戦場ヶ原を歩く人には貸出しできないと言われ、三本松茶屋へ行くようにとのことで、そうですかぁ~となり。

温泉街を通り抜け、湯ノ湖!から(レンタルできる)三本松茶屋へ向かいましょう。(湯滝~三本松茶屋はちょうど来たバスに乗車)それにしても、とっても寒いです。太陽が照らしてくれないと、途端に極寒!

しかも雪が降りしきる一日となり、たぶん雲竜渓谷の氷回廊よりも寒い!ということで、前日よりもさらに着こんで出かけました。

《歩いたコース》三本松茶屋→赤沼→湯川沿いの自然研究路→湯滝→湯元温泉(途中で道を失ったりして、たぶん4時間ぐらい彷徨いました)

戦場ヶ原でスノーシューをレンタルできる場所「三本松茶屋」は、お土産屋さんでもあり軽食屋さんでもあります。そこで、一セット1000円で借りられました。茶屋の人に「今日は雪降るハイキングですね~きっとイイ感じで楽しめますよ」とニッコリ言われたのですが、やがて楽しさは降りしきる雪の過酷な寒さに勝てず、ちょっとした試練となるのでありました。

ひゅう寒い!あっ男体山!雪に煙ってますねぇ。

歩くにつれ、雪が激しくなったりし始めて、ちょっちょっと寒すぎないですか?景色も雪に煙ってるし、人影もなしと心配になってきました。それでも、戻るのも大変だしな~とか、戦場ヶ原という優しい響きにも気持ちを許して、ついに歩いてしまいました。

自然散策路の脇は「湯川」という川が流れています。こともあろうにヘッポコ相棒が「ねぇ、この水って暖かいのかな?湯の川だしっ」て。いや待て待て!たぶんもうあまりに寒すぎて、そんな希望的な妄想を抱いてしまうわけだな💦

とにかく寒い!もし晴れていたら、たっぷりの雪の上を踏みしめるスノーシューはどんなに気持ちよいでしょう。しかし、時折吹雪にさらされて、だんだんと寒さが厳しく身にしみてくるようでした。

人があまりに少なくて、森の中へ入ると、道がわからぬ。かろうじて見つけたトレースをたよりに「湯滝」目指して進みます。時折、頼りない陽射しが差すのではありますが、あまり温めてもくれず、雪は止まず、もう早く早く、この寒さから逃れたいという気持ちが増し増し💦

極寒の“湯滝”に三猿?
寒い寒いを連呼しているうちに、どこからか滝の音が聞こえてきました!ということは「湯滝」だ!「湯滝」に到着したのだぞ~💛
なんと左の斜面からお猿が三匹駆け下りてきました。あっという間に二人は川の中へ!まさに「見ざる、聞かざる、言わざる」(笑)(下の動画では三人目の聞かざる君が駆け下りてくるところ↓)
君たちは、寒くないですか?

昨日の滝は細部までしっかりと凍っていましたが、ここでは豪快に水しぶきをあげていました。見事な雄姿を堪能し、三本松茶屋へスノーシューを返却すると、戦場ヶ原に薄っすらと太陽の姿がありました。

連休が明けて、急に気温が上がりはじめました。
あの氷瀑回廊はどうなっているでしょう。これから日に日に魔法が溶けていくのでしょうか?そうして、渓谷に滝音が響き、土肌があらわれ、新しい芽吹きが始まる頃、あの鹿さんは土に返るのかな~。そして、戦場ヶ原に吹く春風はどんなに心地よきことでしょう。
そんな春を思い浮かべつつ、アイゼンやチェーンスパイクをきれいに洗ってお日様に乾かして、お片付けをいたしました!