春の雪山「黒斑山」フーフーでキャァ~な感動登山!

白銀の山

 雪を縞々にかぶった「浅間山」です。。

 実は、昨年ぐらいから「山登り」?「山歩き」が趣味になりました。といっても、なかなか時間が取れないのですが・・・暇があると「今度どこに行こうかな?」なんて考えるようになりました。

 先月から週末になると大寒波が到来したり、忙しかったり、お休みにもお仕事あったりで断念していたのですが、つい先日の日曜日、やっとチャンスを見つけて行ってまいりました。

 今回は、活火山「浅間山」の外輪山「黒斑(くろふ)山」へ、日帰り登山チャレンジです。

 土曜日の夜、「明日、山行こうよ!」と言う私に、「え~っ別にいいよ」という夫。
 「でも私、行こうと思うんだけど万一クマさんに遭遇したら困るし・・・」
 「いやいや大丈夫!まだ奴らは冬眠中だから、ね!」
 「えっ、でも今度は2400mだから遭難したら困るし・・・」
 「・・・遭難したらメールしてくれれば助けを送るよ」
 「だめだって、そこ携帯電波繋がらないから!たぶん絶対!!」

 という夫婦漫才の末、やっとこ叩き起して早起きして;渋谷から湘南新宿ラインに乗り、大宮から長野新幹線「あさま」にて佐久平で下車してバスで「高峰高原」、渋谷から約3時間かけて登山口へ到着です。

 ところがバスはガラガラで登山者が少ないの?みんな車なの?不安がよぎりますが、とはいえ「初心者でも安心の雪山」という山雑誌の情報に勇気づけられてバスを降りて装具を身につけイザ!
 で、歩き始めていきなりの迷子。。。。

 雪がいっぱいでどこが道かわかんない~!前の人のトレース(足跡)もありますが途中で途切れてるし・・・とにかく人がいないし・・・。
 「こりゃ難しいな~クマにやられるぞ!」
 ここまで来てまだネガティブな発言を繰り返す夫とひとしきり気まずくなり・・・(–;) やばい「春の雪山で中年夫婦遭難、口論の末、道を見失ったか!?」って小さく報道されるかもよ・・
 それにお聞きしますけど、「クマ冬眠中じゃないんですか!」

 山の登山道はピンクや赤のリボンが目印です。ところどころの木の幹にリボンが縛ってあります。やっとこ見つけて、ちゃんとした登山道に戻るのにロスタイム30分?いや小一時間かもしれませんが、ちょっと準備不足は否めませんが・・・(–;)気を取り直してイザ!

 あ~!やっと雪山登山者風になってきました^^よいしょっ、よいっしょ。。

 日差しが一面の雪に反射して眩しい~!日焼けする~!でも気持ちいい~!

 ぎゃっ(^^;

 浅間山は現在も活火山、なので万一噴火した際のシェルターなんかもあります。

 雪道はなかなか足が前に進みません。ふぅふぅ言いながら叱咤激励して足を動かし続けます。雪を踏みしめる音は「鳴き雪」と言うそうですが、ギュッギュッというよりもググって音がします。春が近いせいか雪は固めで、私たちの歩く歩幅をしっかりと受け止めて、上がる息にあわせて「よいしょっよいっしょ」と鳴いてくれているようです。

 木々には氷柱がぶら下がっていて、標高が高いことを実感します。

 もうすぐ頂上です。
 この木は上の方しか枝が出ていません。ということは、1m以上は積雪しているのです。

 そして、この右手に見える景色はというと・・・
 頑張って来て良かったと歓声をあげてしまう、感動の絶景です~!!
 「ほら見てスゴイ~来て良かったじゃん~」と、まるで連れてきてあげた状態の夫の弁もヨシとするか(^^;
 とにかくすご~く美しいです。

 本当なら2時間ぐらいでラクラクの頂上だったはずですが、アホなロスタイムがありますので思った以上に時間がかかってしまいました(^^; が
 黒斑(くろふ)山2,404mの頂上到着!向こうに見える縞々の山は浅間山です。
 ここでも「黒斑山」の看板は雪がなければ肘をかけられるほどの高さなので、積雪1m以上ですね~。

 そうです、浅間山は現在火口から4km以内の立ち入り禁止。なので本当は行ってしまえるのかもしれませんが、一応看板の注意表示によると登山はここら辺までです。
 遅めの昼ごはんは、今回はおにぎりを持参しました。しかしカチカチに冷たくなってしまって・・・やっぱ雪山はカップヌードルがおすすめ^^

 そして山頂で誰かが作った雪だるまと遭遇しました。いつからそこにいるの?もしかしてここなら溶けないからずっと何日もここに居るの?山番大変だね~。そうだ!浅間山が見える方向に向きを変えてあげなきゃね。しばらくはソコで山番ができるよ。だってこんなに寒いからね。ご苦労さんです。と喋ってみると・・・なんだか別れが辛くなる・・・。

 でも、そろそろ下山をせねバ、山頂は雪混じりの強風が吹いたり、時折お陽様が元気に顔を出したりと、不思議なお天気です。急がねば、私たちも雪だるまになっちゃう。(^^;

 流石に下山は早くてあっという間でしたが、鳴き雪をたっぷり堪能しながら、絶景ともお別れして、空を仰ぐと木々の間から溢れるお陽様が真白な雪をキラキラと輝かせてくれていました。
 最後にその真っ白な雪に寝そべると早めに上がった白いお月様が見えました。
 吐く息も真っ白で、頭の中も真っ白で、雪のベッドは気持ちがいいです。
 本当に久しぶりに楽しい休日を過ごさせて頂きました。

 次回の山上りはGW休暇を目論んでいるわけですが、(ここだけの話)次回は運動嫌いな夫も病みつきになるはずの絶景へと足を伸ばしたいと企んでおりますところです^^v
 

 雪国でもお陽様はそろそろと春の日差し・・・。
 今日は東京でも春一番が吹いたとのことで、随分とポカポカな一日でした。
 

 白銀の山に想いを残しつつ、新しい春をゆるやかに迎えてまいりたいと思います。