鎌倉アルプス散歩道

桜と花の山

古都鎌倉に「アルプス」があることをご存知でしょうか?

何かと人ごみが嫌いな私は、大混雑の観光地が苦手です。でもアルプス?ならば、久しぶりに鎌倉に行ってみたい!

3月の春分の日、お散歩気分でその「鎌倉アルプス」を歩いてまいりました。

観光地鎌倉にあるアルプスは、地元の方にはワン子のお散歩道だったりして、地域の方にも親しまれる素敵な場所です。

いくつかのハイキングコースがありますが、今回歩きましたのは、北鎌倉→建長寺を起点とした「天園ハイキングコース」→「報国寺」を経て「衣張山ハイキングコース」に合流し→鎌倉駅まで、約10~12キロほどの散歩道です。

アルプスと言っても鎌倉市街地の裏山、標高150m程度の山道ですので、いつものストックも山装備もお休みして、普段着のストレッチデニムでお気楽に行けるところも、リラックスなお散歩気分でとってお気軽です。

建長寺に春を告げる一番桜「おかめ桜」満開の境内から、今回も張り切ってlet’go!!

建長寺は我が国最初の禅寺ですムニャムニャ・・お寺の詳細はお調べ頂くとして(^^;)とにかくここから気持ちよく出発です。

境内最奥の裏山にはいくつもの天狗さんがお祀りされています。建長寺の鎮守さん。245段の階段を登った場所にあり、その奥から「天園ハイキングコース」がはじまります。まずは階段登ろっ!

天狗さん、お久しぶりです。

天園ハイキングコースをスタートすると、間もなく鎌倉の町並みと相模湾が見えます。やった、海だ(*^^*) 山道から海が見えることは珍しくて、ちょっと感動です。山と海、マイナスイオンに包まれてます。

そしてここからは、いよいよ山道ハイキングのはじまりです。

アップダウンもそれほどなくて、道も整備されていて、気持ちの良い山道が続きます。

帽子も持参していたのですが、木陰道は日焼け知らず。歩けば汗もかきますが、何しろ風邪が心地よいです。

ホントは「太平山」という小高い頂上っぽいとろこがあったのですが、気づかず通過(^^;)してしまい、小一時間で竹林へ!

始まったばかりの春色の竹林は目にも鮮やかでした。

お昼ご飯はここで。天園休憩所という茶屋です。

が、しかし、連休中は大賑わい!ご高齢のご夫妻が切り盛りしているようで・・・「湯豆腐お願いします」というと、手が足りないので出来ないから冷奴にして!と言われ、仕方なくお願いします。しかし時間がかかり、あちこちから「○○まだですかぁ?」と声がかかると「何ならキャンセルしてくれてもイイよ~」なんて、「いえいえお待ちしてます。ゆっくり気をつけてやって下さい」というと「キャンセルしてくれた方がイイのに~」なんておっしゃる小屋のおばちゃま。大勢のハイカーさんも大爆笑です。しかしでもこの豆腐が意外なほど美味しい!!

おかげで体は冷え切ってしまいましたが、歩くうちに回復。相変わらず続く山道はおしゃべりしながらゆっくり歩ける散歩道。

ところどころに小さな祠があります。誰がお花をお供えしているのだろう・・・

木根の道

瑞泉寺到着!

ゆるやかな長い階段を上がると山門には

「ほどほどになすこと覚え老いの春」

星野立子さんの句が掲げられていました。

ほどほどに・・そろそろ覚えネバね(^^;

梅の花は終わりに近い

若苔が春の日差しに照らされて
お寺のお庭は四季折々のお花が楽しめる静かな庭園が広がっていました。

「天園ハイキングコース」は、この瑞泉寺から鶴岡八幡宮へ向かい終点となるのですが、私たちはここから「衣張山ハイキングコース」へ合流します。

報国寺 孟宗竹の竹林

報国寺はこの竹林が有名で、竹林歩きの長い行列が出来ていました。竹の庭でのお茶室ではお抹茶とお菓子を頂けるのですが、あまりの人の多さに断念(ーー;)

もう少し人が少なければ、竹の庭の中にしばし浸りたい気分でありますが、行列のため通過やむなし。

足利氏のお墓
報国寺の開基である足利家時や永享の乱で自害した足利氏らのやぐらがお祀りされています。

報国寺からは巡礼古道を通って、衣張山のハイライト、パノラマ台を目指します。

ささやかな裏山を歩くとその先はハイランドという住宅地です。パノラマ台は、住宅地にある「子ども自然ふれあいの森」の中にあります。

パノラマ台へ

じゃん!パノラマ台到着!

ここは鎌倉随一の絶景スポットと言われて、お天気が良ければ富士山が見えるはずでした。でも居合わせた地元の方のお話では、春になると富士山が見えない日が多くなるのだとか・・

春霞の相模湾(^^;)

この後は「名越切通し」を通り下山です。

木々の間から住宅地も見える裏山歩きは、迷子になってしまう心配もなく、ワン子のお散歩をされる地元の方とすれ違ったり、人影も多くて安心です。

そしてアルプス下山、車道に降りると、赤いポストが何故か住宅の塀に埋め込まれて佇んでいました。ポストが先か塀が先か!?ポストが先、ですね。

いつからそこに・・・?

春の匂いのする休日、アルプスと言う名の裏山を歩いてまいりました。

どこか不思議と懐かしさを感じる散歩道は、思えば、私の生まれた三重県の田舎町の裏山にも似ている。

いくつもの表示版もあり、自由気ままに山歩きを楽しめるなんて、日常の暮らしの中に山のある鎌倉の人がちょっぴり羨ましくなりました。。。

鎌倉駅は連休中ということもあり人で溢れて、江ノ電は乗車するにも30分待ちのアナウンスがされていました。ホントは江ノ電乗ってお蕎麦屋さんに行こうと思ったのですが断念。

実は私たちはマイカーを逗子駅前のコインパーキングに駐車していました。何しろ鎌倉市街へ向かう朝比奈ICは大渋滞の様子でしたので通り越して逗子へ。都内から逗子までは連休中でも行き帰り渋滞なしスイスイでした!ということで、鎌倉から逗子まで一駅電車利用。

鎌倉駅ホームも人で溢れていましたが、売店のおばあちゃんがとっても可愛らしくて優しくて、おばあちゃまお勧めのお土産を買ってお家に帰りました。

鎌倉・・・いつかリタイアしたら平日の昼間にでも、ぜひ、海を眺めに行きたいな、と思います。

いつのことになるのやら・・・ですが(^^;)