春の丹沢大山にて、ぶらりぶらりの山歩き。

桜と花の山

今回は『早春の丹沢、大山編』を勝手にレポートしてみたいと思います。

 少し前までは仕方なく重い腰をあげてくれていたヘッポコガイドの夫が、このところいやに乗り気で、ただ今、お店の仕事が忙しいっていってんのに、先々週土曜日の夜お家に帰ったら、明日行くぞ!とばかりに、リュックやら湯沸しボトルやらを並べて待ち構えておりました。

 え~、でも山の天気予報では「登山に適しません!Cランク」やっちゅうのに、まじ山頂雨かもしれないし、本当は富士山の美しい姿が見られるはずの丹沢なのに・・・。でもまっ、今までも色んな試練があったことだし、まっいっか、てことで、小さく let’s go!

 丹沢の大山は、新宿から小田急線で伊勢原駅下車。登山口までは伊勢原駅からバスで30分と、とっても近い日帰りできる山。しかも初心者にも最適なケーブルカーもあったりして、サクッと森林浴のできる素敵な山です。もちろん晴れていれば富士山の絶景が楽しめます。

 まずは、バスを降りて、こんな参道の長い階段をテクテクと登ります。大山はお豆腐が有名で、両側のお店にはちょこっと食べれるお豆腐屋さんもあり、帰りにネ!と先を急ぎます。

 今回は、今回も、ケーブルカーを利用します。本日のコースは、ケーブルカー→ 阿夫利神社下社→夫婦杉→表参道から富士見台→阿夫利神社(山頂)でお昼ご飯→雷ノ峰尾根を歩いて→見晴台でコーヒータイム→二重滝→阿夫利神社下社そしてまたケーブルカーで降りるという、だいたい休憩その他込みで5時間ぐらいの山行でした。

 さてまず、登山前に安全祈願のお祓いをします。お祓いは自分でパラパラ。お祓い代200円!

 早速登山開始!なかなかの歩きごたえのある、山らしい登山道です。丹沢の山って感じ。

 よっこらしょ!お尻重すぎっ(ーー;)

 立派な夫婦杉。花粉症くわばらくわばらですが、不思議に大丈夫!

歩け、歩け。

 なんやかんやと歩いてやっと富士見台に到着したのですが、だから言わんこっちゃない!富士山は全く見えずです。ここから見る富士は大変に美しく、江戸時代には浮世絵にも描かれたのだそうですが、ホント残念!

 そして、山頂!
 山頂はさすがに肌寒く、どうやら積もった雪がやっと溶けたところという感じで、地面は溶かしたチョコレートのようにぬかるんでいましたが、雪の姿はなくて、もう春なのですね。

 やっぱり山頂からの景色もこんな感じではありますが、でもなかなか、風が気持ちの良い季節になりました。

 山頂には阿夫利神社本社があり、到着したらまずはお参り。そしておみくじがありまして、どうにもそそられて引いてみよっ。引いたら引いたで、気になって仕方なくて早速開いてみました。な、なんと!スゴイスゴイ「大吉」です。滅多にお目にかかれない「大吉」を見ると・・・もしかして、みんな「大吉」なんじゃないの?って夢のない疑いを持ってはいけません〜。ともあれ大吉なかなかイイ感じ!ちょっと嬉しいです♪

 山頂ではお湯を沸かしてご飯を食べて、スープも飲んで、そして、ゆっくりと下山を開始しました。
 帰りはちょこっと大回りして、ゆっくりゆっくり行こう!

 こういう尾根歩きは気持ちがいいです。

 途中大きな木が倒れてきていましたので、うんとこドッコイショってどかして置きました!冗談です。

 見晴台は、さっきまで居た丹沢山系、大山山頂の美しいシルエットを眺めてひと息できる場所です。
 ここでまたお湯を沸かしてコーヒー休憩。

 で、やっぱり、イエイ♪

 ここからは、ケーブルカー乗り場の阿夫利神社下社までもうわずかなのですが、少し足を踏み外すと落下してしまいそうな危険な感じでして、ところどころにこんな看板があります。
 ふむっ。山歩きも人生も、何事も・・・、で・す・な(ーー;)

 そして、戻ってまいりましたら、な、なんと鹿さん。どうやら神社前の売店で飼っているようで、可愛らしいマスコットって感じでしょうか・・・お尻がモホモホで、声をかけたら振り向いてくれました。友達になれそう(^^;

 本日3月23日には東京の桜開花宣言が出されましたが、この日はまだまだ肌寒く、登山口では早咲きの桜に美しい梅が盛りでした。

 春の一日、近場の山をのんびり散策する時間は、最高にリフレッシュできる楽しい時間でした。

 「春風の吹けば おのずと山かげの 梅も桜も 花は咲くなり」 (おみくじより) 

 あっそうそう、名物の大山豆腐ですが、実は帰りの参道で次の店にしようか、もう少し降りてからにしようか、今度の店で決めようね!なんて言っている間にバス停についてしまい・・・優柔不断な私たちは食べ損ねてしまいました。何事も思い切りが大事だという教訓も残して、今回の山行の終了でございます。

 いよいよ、東京のお空は桜色に染まる美しい季節の到来です。

 心にやさしい春になりますように。