残雪の山へ!日光白根山。迷子からの帰還

白銀の山

 ゴールデンウィークにまたまた、山登りをいたしました。今回は、日光白根山、残雪の登山です。
 日光白根山(標高2578m)は、日本百名山の1つ。
 群馬県と栃木県の県境に位置する日光火山群の主峰で、関東以北の最高峰です。

 今回のルートは、丸沼高原スキー場→ロープウェイ山頂駅→二荒山神社→七色平分岐→白根山山頂→弥陀ヶ池方面に下山し、七色平を経て→山頂駅を予定。

 標準タイム5時間弱ですが、雪道だし、休憩昼ごはん入れて6時間弱という感じかなという思惑で、9:00頃登山開始。帰りのロープウェイ最終は15:45分遅れないようにと言われ、楽勝じゃん!とスタートしたのですが・・・それが、帰りに思わぬアクシデントで、結局最終便間際に滑り込みになってしまいました(^^;

 前置き、言い訳、長くなりそうなので、とにかく、let’s go!!

 ロープウェイ山頂駅は一面の雪。雨女雪女の私もこの日は晴天に恵まれました。
 よし!目指すはあそこ!白根山山頂です。ここからの標高差は578m。ガンバロー!!

 まずは、登山の無事とか色々お願いしながら、二荒山神社の鳥居をくぐり登山道へ。

 登山道はまだまだ積雪1m超な感じで、立て看板などが雪に埋もれて、雪道が続きます。

 夏道がわからないので、雪の斜面をトラバース。こっちであってるよね!?

 けっこうな急で厳しい雪面の上りもあり、いつものヘッポコガイドの夫もカメラを構える余裕もなくなり、これってストックじゃなくてピッケルが必要だったかも(ーー;)なんて反省もしつつ、頑張って1時間半ほど雪と格闘しながら上りました。すると・・びっくり!急に雪がなくなり、木々もなくなり、森林限界を超えて広がる別世界に到着。山頂はもうすぐです。

 いつも山への同行者は、このヘッポコガイド兼カメラマン、アラフィフでメタボ寸前の夫です(^^;

 山頂手前の急な崖。ヤバイ、高所恐怖症の病が襲ってきて・・・怖い。しかしながら、ここまで来るともう行くしかありません(ーー;)下のほうから、そのヘッポコガイドがうるさく、足がなんで交差してるの!ダメダメ、先に右足だろっ、だから次は左だろっ!手が先だってバって・・・う、うるさい(>_<)

 まじ、怖い!

 ふふっ、しかし、やればできる子なんです!やりました~山頂到着です。
 なんという爽快な景色でしょう。360度の絶景です。

 ヤッホー!
 高所恐怖症過ぎて、この崖の上に立つことが大変でしたが、これまた、やればできる子です(^^;

 ここでしばしのお昼休憩です。
 山頂からの眺めはもう最高で、尾瀬の燧ヶ岳方面は誠に美しく、ずーーと眺めていたいです。

 ひときわ存在感が素晴らしい、男体山。

 エメラルドグリーンの美しい弥陀ヶ池。まるで宝石みたいです。

 菅沼に丸沼。う~ん、絶景。

 さて、下山について。
 実はヘッポコガイドは来た道を戻ることを推奨していたのですが、ちょうど山頂でお話したベテランそうでイケメン(^O^)の2人組男性登山者さんに声をかけて頂いて、地図とにらめっこ。やっぱり弥陀ヶ池方面に下山した方が近いってアドバイス頂き、しかも表示もあって道迷いも大丈夫っスよ!僕らもそっち方面から行きます。と言われ、心強くなって、来た道もどらず、周回して下山することに決定!一足先に出発されたお2人にお礼を言って手を振って、しばし山頂で遊んでから、いざ下山開始。
 
 でも、あれ?なにこれ、いきなりすごい崖じゃん!

 画像ではわかりにくいと思いますが、突然のクライミング状態。こっちから登らなくて良かったけど、ものすごく急な崖場で足がすくんで、思わず座り込み。景色はめちゃくちゃ綺麗だけど、足が・・・。
 こっちから降りるって、簡単って、近いって言われたけど、その2人組のお兄ちゃんたちの姿ももう見えず(;_;)後悔しても遅くて、もう行くしかない!

 めちゃくちゃ時間を要して崖道を降りて、やっと一安心。もう大丈夫、ここからは近いはず。
 そして、またまた雪道に入ります。道というか、道がわからないので、相変わらずのトラバース。

  しかし、しばらく前を颯爽とじゃなくて、雪に足を何度もとられてズッコケ歩く(^^;ヘッポコガイドの夫が・・・
 ちょっとおかしくないか?もう15時前じゃん、とっくに七色平についてるはずじゃないの?
 えっ?でもピンクのリボン目印で歩いてるじゃないの!?
 ちょっと地図地図、地図見よう。コンパス出して!
 あっiPhoneアプリのコンパスはだめ、だって電波繋がってないもん・・・・マジでヤバイです。
 しかも、お兄ちゃんたちの言ってた表札って雪に埋もれてるってバ!
 まさかの、またしてもの、迷子。。。しかも誰もいない。。。

 実はここからが、大変でした(ーー;)
 やっと見つけた表札の頭、雪をかき出して見たところ、な、なんと、予想外の場所に来てしまいました。
 白根山には登山コースと別に自然散策コースや史跡散策コースがあり、雪のない季節はハイキングコースとして整備されているのですが、まずそのことを知らなかった。しかも雪に埋もれてわからなかった。信じられないことに、そのハイキングコースに迷い込んだみたい。

 ここからは写真撮影どころではありませんでした。
 ヘッポコガイドは、大回りになってもこの散策コースに従って歩くべき!
 えっ?でも、もう15時過ぎじゃん。それではロープウェイ最終に間に合わないじゃん!しかもまた迷うかも。
 とにかく走るしかない!っ言い出す始末で、え~っ、それってすごい非現実的なんですけど(ーー;)
 
 ヤバイ、また中年夫婦、喧嘩の末道迷い、遭難。の文字が頭をよぎり・・・。
 
 しかし、そういう時に、やたらと勘が働く私です。
 彷徨い歩くうちに目の前に「血の池地獄」という池が見えて、どうやら雪に埋もれてます。
 ここ横断しちゃえば、きっと登山コースに戻れるよ!
 大回りするという意見にはどうしても納得がいかず、特に確証はなかったのですが、そう思えて仕方ありませんでした。しかし、それには同意しかねるという夫でしたが、強行突破!

 ブツブツ言いながら根拠のない私の意見に従い、渋々その意見を採用。
 すると、信じられないことに、あっという間に登山道に合流し、ロープウェイ駅に15時30分着。セーフ!
 迷子地点を、どうやって切り抜けたのか、わからないほどあっけなく、無事に登山終了となりました。

 山はまだまだ残雪を蓄えていましたが、木々は新緑に色づき始め、雪は初夏の陽射しにキラキラと煌めいて、白根山もまもなく夏山シーズンを迎えます。

 実は、迷子を救ってくれたのは、私の咄嗟の勘頼み、ばかりではないのです。
 本当は山の中での勘頼みは極めて危険です。やってはいけないことですが、今回は仕方なくです。
 
 実はこの前日、「東照宮行ったことがない」という、夫の希望により、日光東照宮をお参りしていました。
 今年は家康公が東照宮に祀られて400年目の節目。
 だからという訳ではなく、「日光を見ずして結構というなかれ」ということで!
 相変わらず”Three wise monkeys”は色んなことを考えさせてくれます(^^;

 実はそこで、「このお守りは何にでも効き目があります。身体健全・厄除開運・交通安全・諸願成就。」と言われてお守りを購入していました。だから、なのできっと、このお守りが守ってくれたのに違いありません!我が家では、もう・・・そういうことに、いたしました。

 (おまけ)
 日光周辺は良質な温泉地でもあります。
 今回利用したのは、日光湯元温泉、白根荘という小さな温泉宿です。
 お部屋は30年前の下宿を彷彿とさせるレトロな和室、家庭的なご飯と家庭的なサービスの暖かい宿ですが、このお宿、温泉がめちゃくちゃ良かったです。露天風呂からは鳥のさえずりが聞こえ、お湯の出口は湯の花が固まっているのか、とても趣のあるお風呂、最高でした!

 温泉と山登り、やっぱりやめられません!
 
 随分と長い山レポになってしまいましたが(^^; 
 最後に、東照宮の手前にかかる二荒山神社の神橋。
 新緑の美しい季節でございます。

 さっ、次はどこの山に行こうかな(^O^)