涼を求めて!奥秩父「金峰山」絶景富士山。

渓谷と夏山

あの山、あの頂きへ行こう!

いつも意外とお気楽に計画するのですが、頂上って、スタンドアローンな山ならともかく、多くは、ただひたすら登れば到着できる、というわけではなくて、頂上はまだ先だというのに、せっかくかなり登ったはずなのに、否応なしに下り道を行かばならぬ時があります。そんな時、大げさですが、自らの人生に思いを馳せて、しみじみと山道を踏みしめてしまいます。

先日の7月連休後半に向かった山、日本百名山「金峰山」。登山道や頂上からは美しい富士山が臨める絶景ロケーションの山。

「金峰山」は山梨県と長野県の県境に鎮座する山です。山梨側では「きんぷさん」と呼び、長野側では「きんぽうさん」と呼ぶ、標高2,599 m、奥秩父一の展望を誇る山です。

いくつもの登山ルートがありますが、ヘッポコ山コンビの私たちは、「大弛峠(おおだるみとうげ)」からのコースで参ります。何しろ「大弛峠」は、すでに標高2,360mであり、マイカーが通行できる日本最高所の車道峠なんです。つまり車でそこまで行けちゃう(^^;

ということで、7月三連休なか日の日曜日夕方に標高2,360m大弛峠駐車場にピットインいたしました(*^-^*) 土日祝日には夜中に満車となるという噂を聞いて、早めのスタンバイ!そこで夜を明かして早朝一番に登山開始の計画です。短いお休みでも、それなら行ける!いつもそんなヤワな計画ですが、熟年夫婦には、それがちょうどイイ感じ。

ということで、まずはドライブから!今回も美しい夏山へ、お酒も食料も、なんやかんや詰め込んで、さてさてLet’s Go!!

2,360mまでの山道は、美しい緑に包まれた快適な林道です。とても良く整備されています。こんな道を小一時間のドライブです。

連休なか日は渋滞なしで、渋谷から大弛駐車場まで3時間足らずで到着です。大弛峠には「大弛小屋」という山小屋がありますがその奥には、『夢の庭園』という自然庭園があり、登山などしなくてもドライブがてらにそこまで来てお弁当を食べて帰る人もいるとのこと。夜の帳が下りるまでにと、散策してみました。

むむむっ残念なことにお天気はいまいちですが、なかなかの開放感に浸れる場所。

下界の夜は熱帯夜なのかと思いますが、標高2,360mの夜は気温13度、肌寒い夜を迎えました。持ってきたものすべてを身に着けても寒いほどですが、なかなかに快適で、持参した食料にワインも開けて、避暑地の夜の晩餐会を楽しんでみました(*^-^*)

お天気が悪くて満点の星空もお月様も見ることができませんでしたが、市街地の灯りがちらほら、夜景も楽しい。。。

翌朝の明け方は雨でした。でも起きると駐車場は満車で山道に縦列駐車の列ができていました。早朝からは多くの登山者さんがザワザワと準備をはじめ、私たちも、イザ出陣です。

朝6時、雨も上がり登山開始~!起きてすぐに山中に入れるなんて、なんとも幸せ(*^-^*)

こんな道をサクサク歩きますが、途中カバ桜?の木がたくさんありました。これってカバ細工のカバ?そういえば、この木の皮を張った下駄をご紹介したこともありましたね。

ほどなく、木々の間から、富士山が顔を出しました!あれ?雪帽子?そんなハズはなくて、良く見ると雲です。まるでお帽子を被せたような可愛い富士山。

目指す頂上「金峰山」までは「朝日岳」と「鉄山」の二山のピークを越えて行かねばなりません。なので、せっかく登っても急坂を降りて、また登ってを繰り返さねばなりません。

とりあえず、通過点。

スタートから、1時間で「朝日岳」到着です。ここからの富士山の眺望は大変に美しく、広い頂上ではありませんが、多くの人が休憩を取られていました。

絵になります(^_-)-☆

こういう姿の富士山を見ると体の奥底から感動が沸き上がってきます。

「朝日岳」から見る「金峰山」

あの山頂にポチッと突き出た岩の見えるところが、目指す「金峰山」山頂です。で、ここからは急な岩場の坂を一旦ひたすら下ることになり(^^;ホントにせっかく登ったのに・・・いつ下げ留まる?思わず速足になるものの、仕方ない、降りる時は下りねば。

そんな道すがら気になったのは、シラビソの新芽が出そろい始めていることです。登り坂よりも下り坂の方が周りが良く見えたりします。仕方なく下りねばならぬ時こそ、心にゆとりを!と言い聞かせてみる(>_<)

下がって降りて、また登り、いつの間にか、頂上近い尾根の道に出ました。やったネ!

この尾根の道、左側には絶景の富士山です。朝っぱらから富士山に見守られて歩くなんて、なんと贅沢な体験!

頂上手前をよいしょっとよじ登り・・

やった!日本百名山「金峰山」、登山開始から約2時間半で登頂♪

おっお~やっと、あそこで朝ごはん!だね~。360度ビューの開放感に包まれます(*^-^*)

金峰山名物の「五丈岩」

素敵な場所を確保して、富士山を眺めながらお湯を沸かして、まったりと朝食タイムを過ごさせて頂きました。

ヤッホー富士さん(^^♪

頂上から瑞牆山方面。もっといっぱい時間があれば、ぜひ歩きたい衝動に駆られます(^^;

この岩の山はなんだろう?幻想的で素敵。あの頂上にお城があったらいいね。なんて。

頂上周辺は岩だらけ。こういう時は、岩に登って見なくてワ!

おぉーい!登れば?と言われ、ややビビる私。

でも、頑張ってみる。。

すると、親切な山男さんが声をかけて下さり、二人でお写真撮りましょうか?ぜひぜひ!ということで、記念撮影。

ガハハ(^◇^)

頂上でたっぷりと遊んだあとは、また降りて登って、帰り道。まだ帰りたくないけど、帰らねバ。。

名残惜しい、この景色です。もう少し時間があればいいのにな。。。

関東周辺の山からは、絶景の富士山が見られる山がとてもたくさんあります。ここ金峰山は、登山初心者さんにも無理なく登ることができ、里山とはまたひと味違う、絶景ロケーションを堪能できる山です。

本日は長々と山レポにお付き合い下さりありがとうございます。

このところ、下界で色んな悩みにまみれている私ですが、山に行くとホントに不思議ですが、心が解き放たれていくのがわかります。

この日は「海の日」。

「海」は「癒し」を、「山」は「元気」をくれる場所なのだそうです。

「涼」を浴びて「元気」を養う「山」は、かけがえのないリセット空間です(#^.^#)

皆さまは、この夏は、「海」へ?「山」へ?どこに行かれましょうか?

ヘッポコ山コンビの場合は・・・

今度はどこの山へ行こうかな(^^;

(おまけ)

山のお伴は、ヤマト運輸のドライバーさんに頂いた軍手です。非売品だそうですが、肉球が滑り止めになっているという、とっても可愛い軍手です。山で出会う知らない人にも「可愛い」って褒められてます。非売品なんですけど・・ちょっとしたご褒美(#^.^#)