雪帽子の浅間山とカラマツの黄葉【小浅間山】&軽井沢

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11月初旬の三連休最終日、紅葉が見たい!というわけでちょこっと遠出して、日帰りハイク&紅葉狩りに行きました。

しかし実は足腰骨に問題が…💧というのは、若い頃に手術して難儀している膝は年齢を重ねて「変形性膝関節症」という症状となり、さらには長年の人生の無理もたたって腰痛がひどくなる一方なので調べると「腰椎椎間板症」とな!ついでに私は「骨粗しょう症」なのだ💦ということもわかり、おまけに60過ぎたけど「五十肩」にもなって、とても高い山には登れないし、背中に手も回らず着物の着付けもできないし、トホホすぎる秋を迎えていました😢

なんやかんや仕方なく治療の最中ではあるけれど、先が見えなさ過ぎて待てない。だって、いつの間にか山々は彩りの季節を迎えているわけで、どうにかして、紅葉の燃える雄大な景色を見に行きたい!

そして、そんな私でも行ける場所を発見しました。ここ、浅間山の大展望を望みつつ、黄金色のカラマツ林を愛でることができる、絶景スポット小浅間山(こあさまやま)であります!!

小浅間山アクセス&軽井沢紅葉めぐり

東京から軽井沢は近い。目的地の小浅間山登山口へは駅からバスで25分、登山所要時間は2時間。下山後には、観光名所の白糸の滝雲場池の紅葉も楽しめました。位置関係はこんな感じ。さすが軽井沢!なのだ。

登山では、「峰の茶屋」バス停(標高1405)⇒「小浅間山山頂」(標高1655.2)を往復。所要時間は膝や腰をかばってゆるゆる歩いても往復約2時間。標高差わずかで難所もなし!

 歩いたのはたったこれだけ

連休最終日ということもあり、マイカーで行った時にゃあ帰りの大渋滞が予測され、今回は新幹線利用。駅からバスで「峰の茶屋」登山口のバス停に到着したのは午前10時頃でした。

峰の茶屋にはちゃんと「峰の茶屋」という茶屋があり、登山後には温かい食事ができます。そして、浅間山は活火山。小浅間山の山頂付近も火山灰に覆われています。だから、立ち入り禁止区域は入っちゃダメ、クマも生息しているから要注意(今回は熊スプレーも持参)、丁寧なルート案内あり。

小浅間山へ吹雪と黄葉の絶景ハイク

というわけで、茶屋の目の前の、この登山口看板から、今回も気持ちよく、ゆるゆるっと、Let’s go❣

この日、道中のバスから見た浅間山が雪帽子をかぶっておられて、バスの運転手さんたちの「初冠雪だ!雪だよ雪!今年は早いな~」という会話が漏れ聞こえ、山天気にも雪マークあり。ちょこっと不安がよぎったのではりますが・・・とりあえず青空💙

登山口辺りはすでに黄色の落ち葉に覆われていていましたが、とにかく歩きやすい遊歩道のような登山道。前を行くのは、私たちよりかなり先輩のハイカーさんでした。勇気を頂きつつ、重い荷物はヘッポコ相棒のリュックに入れてもらい、膝と腰にサポーターを巻いて、ゆるっとゆるっと進みます。

少し歩けばこの景色。秋晴れに黄色の葉っぱが映える、ハイキング日和であります(と、この時までは思っておりました💦)

そんな道を30分ほど歩くと、馬返しという場所に到着。ここからは空が広がり、黄金色の黄葉が見事です。

森や林の木漏れ日の中を歩く低山ハイクも好きだけれど、ぷは~と世界が広がる景色がもっと好きです。今の私は、登れない歩けないのに、ロープウェイで行ける観光名所ではなくて、やっぱりちゃんと地面に足をつけて辿りつける場所へ行きたかった。おかげで登山者は少なめで渋滞もなし!が、しかしこの後、ちょっと大変なことに…(;’∀’)

ここ馬返しから山頂までは20分ぐらいで行けるはず(正面のピークの向こうが山頂のはず)。なんと優しい山でしょう。ただ、この先は火山灰に覆われたエリアとなり足元が滑りやすいので、足腰の悪い私はストック準備!

すると、やばい、雪が降って来た。やっぱり、雪予報となっていた山天気が的中してしまった。しかし軽井沢駅周辺のお天気が良かったので来てしまったのです。

ちょちょっと、やばい!みるみるうちに辺りは白い雪雲に覆われて、まるで雪山登山の様相を呈してくるではないか。先を行く先輩ハイカーさんは撤収されるということでしたが、我が家のヘッポコ相棒が「大丈夫だって、行こうよ」と迷いなく申すもので💦

しかし雪は吹雪となり、すごいスピードで、火山の砂地を雪が覆う。

どーするの、どっちどっち??道わからぬよ。

この優しい山で、まさかの遭難?しかも膝にも腰にもサポーターしてる人が、もし救助されたりしたら、なんで登ったのか?って叱られるかもしれんよ!するとこの後、人影を発見し、後を追って登っていくと。。。

あれ?到着してしまった。もう山頂!早すぎる登頂に拍子抜けしつつ、居合わせたハイカーさんと交代で記念撮影となったのですが、とにかく吹雪がすごい。冷たくて痛くて目が開けられぬほどでありました。そして、すぐに撤収。

残念だ、大展望が見られず💧ショック過ぎる、足腰の痛みも忘れてぼやきながらトボトボ下山していると、あれ?青空が雪雲を追い払い始めたではないですか!もしや、あれは浅間山?

どうする?戻る?そうだな、よし戻ろう!Uターンしてもう一度山頂へ、let’s go!!

すると、どうでしょ~!カラマツの猛烈な黄金色の山肌の上に、雪帽子をかぶった浅間山が、ど、ど、ど~ん!

さっきまでの吹雪はどこへ行ったのかわかりませんが、青空すごい。

誰もいない山頂で、もう一度、気を取り直して記念撮影。吹雪は去っても寒風吹きすさぶ山頂。

何度も同じ写真を撮ってしまう。

ハイカーさんを発見!。人が歩いていると、ますますこの大展望のスケールがよくわかります。

いやん、もう、ホント、来てよかった~~💛💛

浅間山が雪帽子をかぶっていることは予想外でありましたが、黄葉と雪のコントラストを見られるなんて、それはそれで、とってもラッキーなのであります。

そして、下りたくないけど、下りなくちゃならないから、燃えるカラマツ林に向かって、てくてく。こんな世界の中を歩けている時間が、とにかくとっても幸せ💗なのです。

帰り道、ちょっと見てよ!見てみて。とにかく、輝いているではないですか!紅葉と言えば赤色の世界を想像しがちでありますが、このカラマツの黄金色の大海原はとてつもなく神秘的でありました。

ヘッポコ相棒とカラマツ林。絵になるよvv

馬の背まで降りてくると、風が止むのでちょこっと休憩など交えつつ、歩いて来た小道を戻ります。

絶景を堪能した後だからかな、来る時よりもうんと、心地よい散歩道に思えました。

少し前にこの辺りで熊さんが目撃されたそうです。だから大きな声で歌を歌いながら歩きました。とりあえずお会いすることなく、安堵💦

ちょうどお昼ぐらい。さっきの吹雪は何だったのか?と思うほど、晩秋の日差しが暖かく降り注いでくれました。

名残惜しいけれど、私たちはこれから、‘’ザ・軽井沢‘’の紅葉を目に焼き付けにまいります。

「白糸の滝」繊細な紅葉

小浅間山から下山後は、峰の茶屋できのこうどんとカレーを食べてバスの時間調整をしました。峰の茶屋~白糸の滝までは約1時間のハイキングコースがありますが、熊さんが心配なのと、足腰のこともありバスで移動(所要時間5分)

国内外からの皆さまで賑わう観光名所「白糸の滝」も、紅葉の季節です。

ここへは前にもハイキングで立ち寄りましたが、とにかく繊細な滝。高さは3mほどですが、幅が70mもあるそうです。岸壁のそこかしこから流れ落ちる地下水が白い絹糸のようでとても美しいです。この水源は浅間山の伏流水。さっき降った雪もいずれこの滝へと流れつくのでしょうか。

もう少し早めが見ごろだったかもしれませんが、赤や黄色に彩られる木々も、繊細な美しさが大変に魅力的でありました。

そして、ここから、またバスに乗り、軽井沢駅へ向かいます。ちなみに軽井沢の町はバスがとても便利に走っています。車で来ると、とにかく街中の渋滞がひどいし、連休なんかは帰りの高速道路の渋滞もひどいから、やっぱり軽井沢は電車だなっ、なんて思いつつ、移動します。

「雲場池」圧巻の紅葉

白糸の滝から軽井沢駅行のバスに乗車し、駅の一つ手前「旧軽井沢」バス停で下車。15分ほど歩いて、紅葉絶景の観光名所「雲場池(くもばいけ)」へ。

雲場池は、周辺の別荘地の憩いの場として、名水と名高い湧水の川をせき止めて作られたという人工池で、池の周囲は遊歩道が作られていて一周約1キロ。まさに今、紅葉真っ盛り!大勢の観光客でにぎわっていました。

水面に映る、赤や黄色の紅葉景色が見事な美しさです。まさに水鏡。清みきった水ゆえの景観なのでしょうね💖

もみじもカラマツも、これ以上燃え盛ることができない、と言わんばかりの色合いを競い合っておりました。

山の野趣感ある彩りとは異なる、まるで絵画のような世界であります。艶やかで気品あふれる美しさが目に沁みました。

今回は、吹雪の中を彷徨い黄葉と雪のコントラストを堪能し、山から滝から池のほとりまで、足腰の不調をかばいつつも、とにかく軽井沢を堪能しました!

今年は(も)心地よい秋が短くて、あっという間に辺りは冬の匂いに包まれておりますが、私たちの町もいよいよ彩りの時期を迎えています。色んなことがあった今年も後もう少し、できることをできるように工夫しながら、もうしばらく、残りの秋を慈しんで過ごしてまいろうと思います。