富士山と歩く【(山梨県)白谷ノ丸~大蔵高丸&信玄の隠し湯】

富士山を臨む

GW、富士山を仰ぎながら、新緑の山をゆったりと歩いて、極上の温泉に浸かってきました。

先頃ちょこっとご縁を頂いた山梨の方に、「山歩きするならぜひ山梨の温泉も!」と強くお勧めされました。山梨は東京のすぐお隣。だからこれまで低山は日帰り、高山では山小屋に泊まってきました。だけど、なるほど、時間にゆとりのできた今こそ温泉だな。

というわけで、GWは山梨へGO❣そして、絶景富士山と秘湯(信玄の隠し湯♨)を堪能しました。

歩いた山は「やまなしハイキングコース100選」で紹介されている「大蔵高丸」と、せっかく行くのでお隣の「白谷ノ丸」にも登りました。何しろ「息を飲むほど美しい両裾を広げた圧巻の富士」とのキャッチコピーにそそられまして、調べると登山口へと向かう林道は冬季は閉鎖ですがGW前にするりと開通!それはもう、行くしかないです。

(参考サイト)⇒大蔵高丸/富士山眺望コース/やまなしハイキングコース100選

しかも、信玄の隠し湯は、まさに「隠し湯」の名にふさわしい、たっぷりの湯量と露天風呂、ご飯もとっても美味しく頂きました💗

アクセスと登山ルート

【アクセス】マイカーで行きました。しかし日頃から大渋滞の中央道小仏トンネル。GWはどうなることやら。なので5/1夜に高速を走って、石和(いさわ)温泉のホテルに前泊(やはり、通常約1時間半のところ19時都内出発でも断続的に渋滞して3時間かかりました)。だけどおかげで翌朝からは山梨県内スイスイ移動。石和温泉から勝沼バイパスを通り小一時間で登山口に向かう林道入口へ到着しました。

ただちょっと問題が…というのは、甲斐大和から天目山温泉を通過した後、登山口「湯ノ沢峠」へ向かう通常ルート「焼山沢真木林道」が工事通行止めとな(検索するとここ数年いつもそうらしいです)。そのため大回りなのですが、県道218を走り「日川林道」からアクセスせねばなりません。(もし検索などでこのページをご覧くださる方があるかもしれず、地図を添付しておきます💦)車のナビには分岐手前の「ペンションすずらん」を入れると良いかと、ペンションから約5分走ると右手に林道への分岐あり。

【湯ノ沢峠駐車場】

林道後半は未舗装の砂利道で、普通乗用車のマイカーは車体が何度かバンプしたりしましたが無事到着。10~15台ぐらい駐車できそうです。朝9時半過ぎ、数台が駐車していました。きれいなトイレあり。

【登山ルート】

湯ノ沢峠は「峠」です。北に向かうと「白谷ノ丸」~「黒岳」、南へ向かうと「大蔵高丸」~「ハマイバ丸」という境目なのです。実は調べたところ、「白谷ノ丸」も「大蔵高丸」も、大絶景の富士山が見られるポイントであります。どっちも行きたいね!というわけで北へ登って峠へ戻り、南へ登って峠に戻るということに。

湯ノ沢峠(標高1640)→白谷ノ丸(標高1920)→湯ノ沢峠に戻って→大蔵高丸(標高1781m)→ハマイバ丸へも行きかけたけど早く温泉に入りたくて→湯ノ沢峠へ戻りました。

所要時間はせっせと歩くだけで通常3時間弱のところ、富士山撮影会やら昼食やらで約5時間!山の中で過ごしました。

(湯ノ沢峠登山口)駐車場からすぐです。

峠には咲き終わりの山桜に姿の見えぬホトトギスが元気な鳴き声を聞かせてくれていました。

「白谷ノ丸」で雄大な富士景色

湯ノ沢峠から白谷ノ丸までの標高差は約280m。春まだ目覚めたばかりの草むら、ダケカンバの林を抜けていきます。

小1時間もあれば到着できる軽登山でありますが、意外にも急坂が続きます。登山者は多くありません。空は青く太陽が降り注ぎ、地面からもわっとした土と草の匂いが立ちこめてきます。

少し登ると木々の間から、富士山🗻が見えました。しかも、雲一つない青空。

とりあえず、ぴたりと足が止まる。毎度のことでありますが、富士山に会うと新鮮な風が胸の中を吹き抜けるみたいで、ぷは~と心が洗われます。いやはや、もう、何と申しますか、あなたは居てくれなくては困る、唯一無二の存在なのです。

まだまだ坂道は続きますが、富士山を見ることができたことで、気持ちが弾みます。スタートしてさほど歩いていないのに、本日の山行は大成功の気分が盛り上がってきました。

間もなく、樹林帯を抜けると眺望の良い場所に出ました。するとまた、もう十分満たされてしまうほど、遮るもの何もない青空に浮かぶ富士の山。

どうでしょう。言葉もございません。ただただ、嬉しく、まるでこれは一幅の絵。

白谷ノ丸へは、茅戸原の道を降りて上がって行くのです。右手の小高い場所は「白谷小丸」。左手に登ると「白谷ノ丸」です。

「白谷ノ丸」標高1920m到着。このまま進むと「黒岳」山頂に行けますが、眺望はないと聞いていたので、ここが最初の目標地点です。

そして振り返ると、またしても、はっと息を飲む、大絶景ではありませんか!!

誰が作ったのかこんな看板がありましたので、記念撮影をさせていただきました。

えっ?いや、それは「まさかり」ではありませんよ💦まっいいけど。

ここは標高が1920mあり、これぞ天空の景色。「やまなし100選」のキャッチコピー通り「息を飲むほど美しい両裾を広げた圧巻の富士」であります。

広々とした草原のような場所に、登山者は私たちだけ。しばしゆっくりと景色を眺めて過ごしました。

毎年お正月に富士山に会いに色んな山へ登っています。でも今年はお正月に登れなくて、思えば2026年初めての富士様です。ご挨拶が遅くなり失礼いたしました。遅ればせながら、残りの月日も良き年を過ごせますように。

富士山手前の山は、開運の山「三ツ峠山」。三ツ峠山はもう少し若い頃に登りましたが、確か山頂は1785m、結構ガッツリ歩いた記憶があります。だけど、白谷ノ丸はたった45分で標高1920m、しかもこの景色。登山者が少ないのはきっと登山口へのアクセスの問題なのかな、と。ちょっともったいない気がしました。(三ツ峠登山記→新年初登りは「三つ峠」開運の山でパワーチャージ! – ほわもわ

視線を右に回転させると、おお~南アルプスの山々です。きっとあの山々からも富士山を眺めている方がいらっしゃるに違いない!今日はこんなに良い日なのですから!

ようやく黒岳方面からハイカーさんがやってきました。では、私たちはそろそろ、次の目的地「大蔵高丸」を目指しましょう。富士山を見ながら下山開始。

サクサク歩いているつもりでも、絶景ポイントを見つけると、また立ち止まってしまい、ついには、もう空駆ける気分になってしまいます。

「大蔵高丸」で秀麗な富士景色

急坂をのんびり下山して、スタート地点の「湯ノ沢峠」へ戻りました。湯ノ沢峠でトイレに行って、気合いを入れなおして、大蔵高丸へと向かいます。

大蔵高丸へと向かう道は、なだらかな草原の中を歩く道です。途中いくつか鹿よけのゲートが設置されていますので、開けたら閉める。

この草原は、お花畑になるそうです。標高1700ぐらいのこの場所はまだ春になったばかり。きっと夏に向けて高原の花が咲き乱れる場所なのだな。正面に見えるのが大蔵高丸湯ノ沢峠からの標高差は、たったの141m

白谷ノ丸へと向かう登山道は、よいしょと登る急坂道でしたが、こちらはなんとゆるやかで歩きやすい道なのでしょう。

お花畑の道は両側にロープが張ってあり、植生保護のため中には入れないのですが、あっ、あの一本の木は、もしや山桜ではないでしょうか?薄ピンクの花が青空を仰いでいました。

草原といっても茅戸原のような、い~い感じの道です。

草原ゾーンを抜けると、とはいえ、登り坂になります。

けれど、白谷ノ丸方面とは違い、よく整備されたなだらかな坂道は膝腰に問題のある私にも散歩道のよう、とても歩きやすいです。なるほど「やまなしハイキングコース100選」に紹介されているだけあるな、と。

ダケカンバの林。青空に良く似合います。

ほどなくして、「大蔵高丸」標高1781m到着です。

ほほほ~っ!やっぱり絶品の富士山🗻。大蔵高丸は甲州市と大月市にまたがる山で、ここは大月市が制定した「秀麗富岳十二景」の一つです。

山頂では何組かのハイカーさんに出会うことができました。なので、記念撮影をお願いして✨

富士山メインでお願いしま~す。とか🐻🗻🐰vv

振り返ると、さっきまで居た「白谷ノ丸」が見えました。

大蔵高丸の山頂からお隣の「ハマイバ丸」へと向かおうかどうしようかな~と言いながら歩き始めると、木々の間から、またまた絶景富士山ポイント発見。大蔵高丸の山頂は登山者で賑わっていて腰を下ろせませんでしたので、ここでランチ&コーヒーブレイク☕に。通り過ぎる男性ハイカーさんに「あっ、イイ場所見つけましたね」と褒められ?て💦座り込み過ぎて、富士山との対面が長引きすぎてしまい、秘湯温泉までのアクセスを計算してみると、やばい、折り返そうか、ということになり💦💦

名残惜しい富士山にお礼を言うと(手前勝手なことですが)「いえいえ、私はいつでもここでお待ちしていますよ」と言ってくれたようで💦茅戸の原っぱを抜けて、サクサクと湯ノ沢峠へ向かいました。

信玄の隠し湯「川浦温泉山県館」

向かったのは、川浦温泉「山県館」です。湯ノ沢峠から車で約1時間半強。(中央道の勝沼ICからですと車で30分)

今から約500年前、武田信玄公の命により開発されたという「信玄の隠し湯」です。戦乱の世に兵士たちを癒すため他にもいくつか温泉を掘らせたそうです。その一つ、がここ。この温泉は武田の重臣であった「山県昌景」の子孫の方が守っておられるのだそうです。宿の玄関には武具が展示されています。

天然温泉は源泉かけ流し100%。ものすごい湯量で大浴場では湯舟から溢れていました。水道もシャワーも源泉かけ流し。二つの素敵な大浴場と露天風呂、さらには岩風呂があります。岩風呂はまさに「隠し湯」な露天風呂で、新緑の中の階段を降りるとこの屋根の下にありました。ただ、混浴なので女性専用時間は午後4時半~6時半まで。(なのでハマイバ丸へ行くのをやめて温泉へと急いだのであります💦)※夜と朝は混浴タイムとなり、仕切りもないので、男性しか入っていないらしいです。

永禄四年とは?1561年!465年前なのだ。

体の芯まで温めて、ゆっくりと温泉を堪能した後は、お食事タイムであります。甲州といえば、まずは甲州ワインでお疲れ様🥂。

そしてこのお宿、お料理がとっても美味しかったのです。

甲州牛の溶岩焼きも誠に美味で、たっぷり頂きまして、ワインも飲みすぎてしまいました💦

寝る前にもう一度ゆっくりお風呂に浸かって目覚めると、曇り空ではありましたが、おお~っな新緑の山肌と奥笛吹川の清流が見下ろせました。

新緑の景勝地「昇仙峡」

のんびり起床して、またまたお風呂に浸かって、美味しい朝ごはんをたらふく頂きました。そして帰る前に、まだ訪ねたことがなかった景勝地「昇仙峡(しょうせんきょう)」を散策してみようということになり、ビュンビュンと車を走らせると、車窓から富士山🗻「おはようございます」。

昇仙峡は甲府市の北部にある渓谷で、奇岩奇石と清流の滝が有名な観光地で、渓谷沿いに遊歩道が整備されているので、誰でも渓谷美を楽しめる場所。特に紅葉シーズンが有名ですが、新緑の季節も一興でした。

最奥部にある「仙娥滝(せんがたき)」は落差30m。

昇仙峡の主峰「覚円峰(かくえんぽう)」。この切り立った急峻な崖の上で、その昔お坊さんが修行をしたのだとか。なるほど仙人が住んでいてもおかしくないな~と。

自然の営みのなせるままの景色なのだな。

巨大な岩(花崗岩)が作ったアーチは「石門」と呼ばれています。ちょっとスリリング。

遊歩道はゆっくり歩いて1時間~2時間ほどの散策が楽しめました。GWということで大勢の観光客が歩かれていましたが、非日常を味わえる良き場所でありました。

帰りはやっぱり大渋滞にはまりました。覚悟はしていましたが小仏トンネル25キロ渋滞。というわけで通常1時間半のところ、途中のSAでご飯を買って食べながら約4時間かけて都心へと戻ってまいりました。

そんなこんななGWが明けて、普通の日々が始まりましたが、自宅のお風呂に入る度に、山県館の豊富なお湯を思い出し、ベランダから立ち並ぶビル景色を見る度に、富士山の絶景を思い出しています。

ちなみに、いつも地元の方とお話すると、「登山なんてしませんよ~富士山?あまり気にしてません」と苦笑いされることが多くて、ちょっぴり「すみません」という気分になります。だけど今回のお宿の中居さんは「毎年シャインマスカットをどこかしらから頂けるんです。交通は不便だけどイイところなんですよ」とプチ自慢してくれました。そうそう、そういうお国自慢が聞けると来てよかったな~と嬉しくなります。

道中、山梨市、甲州市界隈を走ると「フルーツライン」と命名された道路がありました。両側の畑はブドウ畑かなあれは桃の木かな?と眺めつつ、時々富士山が見え隠れするきれいな道でした。いつかまた、心地よい秋の季節に、ゆっくりハイキングして温泉に浸かって、今度はシャインマスカット食べられるかな。そんな日を楽しみに、また忙しない東京で元気に生きてまいろうと思います。